君が花を欲しがるのなら、僕は君に花束をあげよう。

君がよってくる蜂を嫌がるのならば、僕は蜂に花束をあげよう。

蜂が花束に飽きてしまったのならば、僕は蝶に花束をあげよう。

花が枯れてしまったなら、また花を買おう。

君に。蜂に。蝶に。

いつしか最後がくるだろう。

でも、僕の心の中には、ずっと綺麗な花がさいている。

だから君が泣いているときは、その花を束ねてあげよう。

だから、泣かないで。

僕は君のために僕の花を採って行くから。

第十五章 “親”

私がたまたま王様の部屋を通りかかった時、奥さんと話をしていた。

『美佳と悠は立派な娘をもらったな。』
『姫君ですか?』
『ああ。まるで親の七光りの様に見えるからな。』
『あれで養子なのは信じられないですよね。』
『ああ。』

私はショックで部屋に逃げ込んだ。
そしてママに電話した。
『TEL real mother』
『もしもし?姫華?』
『ママとパパって…』
『え?』
『私の本当の親じゃないって本当?』
『っ!どこでそれを?』
『本当なの?』
『ええ。あなたの親は亡くなったのよ。』
『そんな…。ママ…パパ…大っ嫌い!』
『っ。しょうが無かったの。』
『なにっ!私を騙してたくせに。』
『あなたを生んだ時、あなたの本当のママは十五歳だったのよ。』
『それが?』
『魔法の扉に入ったの。』
『え!?』
『姫華は魔法で身を守ったけど、十五歳のあなたのママは最期まであなたの事を心配していたわ。』
『言ってくれれば良かったのに。バイバイ。』
『まっ』
ママが言う前にきった。

悲しくて涙で溢れた。