第十四章 “王子”

部屋にはドレスがあった。
白い綺麗なドレス。
ピンクの可愛いドレス。
黒い大人っぽいドレス。

他には宝石もあった。
私は全部みている内に眠たくなった。

今日は寝よう。

次の日、窓からは街の景色がみえた。
私はメイドさんに言った。
『街に出掛けたいから似合った格好にしてください。』
『かしこまりました。』
メイドさんは白いドレスを選んでくれた。
『あ…これも。』
メイドさんはダイヤの入ったティアラを私に付けた。
『王族の姫の印です。』
『あれ?あなたは水色のティアラしてるよね?』
『偉い方は白なのです。』
『そっか。』
私は歩いて街まで行った。

私は現実で買い物するみたいにはしゃいだ。
お昼ご飯を食べた後、適当に歩いていた。
すると、後ろから男の人が走ってきた。
『危ない!』
『きゃっ!』
男の人は肩から血をながして言った。
『大丈夫?』
『はい…。』
『君、王族でしょ?』
『はい。』
『しかも偉い身分でしょ?』
『っはい。』
『何の位なの?』
『姫です。』
『えっ?』
『あなたは?』
『僕は王子。』
『大丈夫ですか?肩。』
『君は姫なのにプラプラ歩いてちゃだめ!』
『っ。』
王子は肩から流れる血をおさえながら言った。
『これ、ヤバいかも。』
『すぐに迎えよびます!』
『TEL magic white』
直ぐにメイドさんが出た。
『もしもし?』
『姫華ですけど、王子が大変なんです。街のデパート前です!』
『分かりました。迎えを送ります。』
電話を終えた私を見て王子は言った。
『君、電話魔法つかえるの?』
『はい。それと、姫華でいいですよ。』
『そう。僕も翼でいいよ。』

しばらくして、迎えが来た。
王子の傷は深かったけど、炎症はおきていなかった。
第十三章 “王族”

『姫華さんですよね?』
『えっ?はい。』
『決心しました?』
『はい。私、やります。』
『ありがとうございます。』
『ご両親の方もどうぞ。乗ってください。』
私達は案内に連れられて、王宮へ向かった。
『こちらです。』
王宮は、現実で見たギャルのケータイの様にデコってあった。
『なんか派手~、ケータイみたい。』
『全て宝石です。』
『えっ?』
そんな話をしてる間に王様の所についた。
『戒様、姫君を連れて来ました。』
『入れ。』
『失礼します。』

王様は四十歳くらいの人だった。
『君が姫か?』
『はい。』
王様は私をジロジロ見ていた。
しばらく見てから口を開いた。
『もしかしして、ご両親は美佳と悠じゃないか?』
ママとパパは声を合わせた。
『はい。お久しぶりです、王様。』
『この娘はお前達以上の実力がある。』
『存じてます。』
『この娘を姫君にしたい。』
『姫華も承諾しています。』
『分かった。部屋に案内させよう。姫君以外はかえって良い。』
『はい、王様。』
ママ達は、
『頑張れ!』
という目をしていた。
その後は、帰って行った。

『姫様、私が案内します。
私が案内されたのは、ドアが連なった部屋だ。


『ここは全て姫の部屋です。』
そう言って私に沢山のカードキーを渡した。
『えっ?』
『浴室,寝室,リビングなどです。』
私は鍵を受け取って部屋に入った。
第十二章 “パパ”

『姫華!』
私が寝てる時、そんな声がした。
『姫華!』
パパの声だ。
パパは六年前、魔界のどこかに出張した。ここにいるはずがない。
『姫華起きろ!』
『パパ?』
私は返事をした。
『姫華起きたか?』
私の目の前には、優しいパパの顔があった。
『パパ!どうしたの?』
『ママの所に帰る前にちょっと来たんだ。ママには帰る事内緒な!』
『そうなんだー。』
『姫華いつのまに大きくなって。』
『あははっ!六年もたてばね。』
『あっ!今日はママを驚かせよう!』
『じゃあこれはどう?』
私はパパの耳元で囁いた。
『ヒソヒソ。』
『それいい!頭良くなったな。』
『じゃあいこっ』

私はまたドアを開けた。
『ママっ』
『どうしたの?こんな夜遅くに。』
『ママに紹介したい人がいるの。』
『えっ?』
『ウッソーっパパだよ。』
『ママ、久しぶり!』
『きゃーパパ!』
『何か事件無かった?』
『あ!姫華が王族試験受かったのよ。』
パパは急に怖い顔をして言った。
『その事で帰ってきたんだ。』
『え?』
ママと私は声を合わせた。
『実は、昨日王族審査員から呼び出されて、姫華を姫にしたいと言われたんだ。』
『私が…姫?』
ママも怖い顔をした。
『それで?』
『姫華の意見を聞きたい。』
『私は…別に良いけど、ママ達は?』
『私はそんな娘を持てて光栄よ。』
『パパもだ。』
私は、パパ達の期待に応えたかった。
『そうだねっ!じゃあ王宮行こう♪』
『姫華…。そうね。』
私はママ達と魔界に戻った。
『王宮って遠い!疲れた。』
もう四里近く歩いているのに、周りは花畑。
ママは少し笑って言った。
『姫華、これでも敷地に入ってるのよ?』
『え~!?』
『ほら!あそこに城がある。』
パパが指を指した方向には、すごく大きくお城があった。
『あっ!』
お城の方から馬車が来た。