サンクフル・エブリディ -356ページ目

カザフスタン

ユアンとチャーリーはいよいよカザフスタンに突入!
この国での熱烈な歓迎ぶりと過保護ぶりに悩まされる事になるのです。

それよりも道の悪さに挑まくてはなりません。

ひどい砂利道、砂の道、泥のぬかるんだ道、そんな道ばかり。

目標、一日320キロ。

BMWの重いバイクをバランスをとりながら走るには、立って走らせるしかない。
ハンドルを取られながら、何度も転び、体力は早くも限界。ユアンは自信をなくし、憂鬱になったそうだ。
そんな中、景色だけは最高だった。何もない大地、素晴らしかった。

そして、ロバの親子の姿を目にし、ロンドンの娘達を思ったそうだ。
「特に、赤ちゃんラクダは、エスターと重なり、涙が溢れた。あの子と離れるのが、一番辛かった。幼く、何故、僕が家にいないのか理解できないから。エスターは2階の寝室に行き、僕を捜しているという。パパはどこ?と、妻に聞くそうだ。本当に辛い。」


カザフスタンでは、事ある毎に、パトカーのエスコートにあいます。これでは、冒険旅行にならない。

そして、国をあげての歓迎にマスコミや、テレビカメラに囲まれてしまいます。
チャーリー、ユアン、クラウディォの3人で進む旅のはずが、狂いつつあるカザフスタン。

つづく

目がぁ!

ユアンとチャーリーはロシアに入り、ガソリンスタンドで給油をしていました。
チャーリーがまんたんにガソリンを入れていると、ポンプが止まらず、タンクから溢れていました。

慌てて手で押さえると、ユアンの顔に掛かり、目にガソリンが入ってしまいました。痛みが走り、とっさにボトルの水で目を洗いました。

病院で検査を受けた所、異常無し。
もし、水で洗い流さなかったら、角膜火傷を負っていたかもしれないんだって。恐ろしいショック!

チャーリーは平謝り。

ユアンは事故だからと、そんな彼を慰めます。

友情だぁ!


そんな旅もこれからが本番。

カザフスタン、モンゴル、シベリア。

道なき道を行く、オフロードの旅。

ユアンはオフロードが苦手。訓練でも、出来ない自分に落ち込んでいました。

それに、チャーリーがスタッフと度々衝突する事に、気を使い、疲れを感じていたそうです。
もう一度、チャーリーとの一体感を取り戻したいと、願うユアン。

チャーリーもロンドンでの準備期間の楽しさが失われている事に気付いたそうです。そしてユアンの気持ちの変化にも。

考え込む性格のユアンが、時々、神経質になり、ふさぎ込んでいる。旅を楽しむ雰囲気を作らないといけないと、決心するチャーリーなのでした。

結婚指輪

ユアンはこの旅で2個めの無くし物をしてしまいます。
大事な大事な結婚指輪!

プライベートでは、必ず左手薬指にしていたユアン。
以前にも無くし事があったけど、バイクのグローブの中で見つかったそうです。
今回はどこにも見当たりません。バイク周辺にも、グローブの中にも。
あまりのショックで気分が悪くなってきたそうです。

出発前夜、イヴに、「結婚指輪を預かって貰った方が安全だ」と話をしたんですが、指輪がないと寂しくて耐えられない気がして、そのまましてきたそうです。
イヴに電話をして謝ると、優しく慰めてくれたらしいです。「旅をしてればいろんな事があるし、それが旅の思い出になるから、気を落とす事ないわ。心配しないでラブラブ」と。

結局バイクの荷台積んであった三脚に紛れていたそうです。
道に転がった指輪を見た時は、言葉では表現出来ない位の喜びで、一気にエネルギーが沸き上がる感じだったそうです。

「それにしても、200キロ近くの道のりを、よく荷台から落ちないでいてくれた。ちょっとした奇跡だ。」ユアンの気持ちに、また明るさが戻ってきました。