第4話「今日から授業」
今日から授業始まるのに、
昨日の事が頭から離れなくて全然寝れなかったなぁ~。
何か寝て起きたら全てが夢になりそうで怖くて寝れなかった…
学校の最寄り駅に付いて改札を出ると…
えっ…
ウチの学校の制服で自転車に跨ってる男の子はもしかして、田中君?!
そんな訳ないよね。
そう思いながらも少し期待しながら近付くと田中君がいた。…
田中君「おはよう。水野さん」
田中君じゃん!!
何で駅にいるの?
しかも、自転車なのに…
さやか「おはよう、田中君。誰か待ってるの?」
多分クラスメートでも待ってるんだろうなぁ。
田中君と待ち合わせ出来るなんていいな。
いつか、私も…
田中君「うん、水野さんを待ってたけど…迷惑だった?」
え~っ?!
私を待ってたの?
約束なんてしてなかったのに何でっ…?
さやか「そんな冗談ばっかり。」
でも、本当だったらかなり嬉しいな。
田中君「冗談なんかじゃないよ。昨日、水野さんコレを落として帰ったから…」
そう言って田中君は私のハンカチを鞄から出した。
さやか「学校で渡してくれたら良かったのに、わざわざありがとう。」
田中君って、なんて優しいんだろう。
でも、私だけじゃなくみんなに優しいんだろうなぁ~。
田中君と同じクラスの女子はいいなっ。
私も同じクラスだったら張り切って、
学級委員でもなんでもするのに・・
さやか「じゃ、学校でね。」
こんなに田中君と話せるなんて思ってなかったから
本当に嬉しいんだけど・・
でも、授業が始まったらそういう訳にもいかないよね…。
田中君「もし、嫌じゃなかったら…
学校まで一緒に行かない??後ろ乗せるよ。」
えー!!!
何でっ…?!
もしかしてその為に待っててくれたとか??
そんな訳ないよね。
でも、願ってもない事じゃん。
このまま学校に行くってことは、
田中君と仲良くなるチャンスだわ。
さやか「うん、いいよ。」
そう言って私は照れながらも
田中君の自転車の後ろに乗って学校に向かった。
学校までは歩いてもそんなに時間はかからないから、すぐに着いてしまった。
麻美「おはよう、さやか。
朝から彼氏と登校なんてラブラブだね~??笑」
さやか「彼氏じゃないよ。友達、友達。」
田中君と私って彼氏・彼女に見えるのかなぁ??
でも、きっと田中君は迷惑してるんだろうな・・
麻美「そうなの??でも、いい感じじゃん。」
さやか「麻美がそんな事、言ったら田中君に迷惑だよ。」
本当、いい感じだったらいいんだけどね・・
麻美「ごめん、ごめん。気にしないで~。あっ、夏樹おはよう~」
変な事を言うだけ言って麻美の奴、逃げたな・・
さやか「ごめんね、気分悪くしてない??」
普通、初対面の人にあんな事を言われたら気分悪いよね。
これで、私の恋も終わっちゃったかな…
田中君「全然、気にしてないから謝らないで。」
あー、田中君なんて優しいんだろう。
キーン・コーン・カーン・コーン
チャイムの音が聞こえ急いで教室に入ったが、
担任の田代先生はまだ来てなかった。
よかったぁ。
入学早々遅刻だなんてありえないもんね。
自分の席につき辺りを見渡すと大体が席に座っている。
あっ、あの人。昨日ぶつかっちゃった人だ…
やっぱり同じクラスだったんだぁ。
一応、謝ってて正解だなぁ。
あー、こっち向いたよ。
見てたの気づいてるよね・・
一応、もう一回謝っとこうかな。
でも、あんまり喋る気しないなぁ。
てか、この人誰?
名前知らないんだけど・・
そりゃ、昨日自己紹介したばっかりだけど、
そんなすぐにクラス全員の名前覚えれる訳ないし・・
やっぱり、A組がよかったなぁ。
せめて、学級委員はまともな人でありますように・・
担任の田代先生が来て朝のHRが始まった。
連絡事項を何個か言い終え、最後に…
田代先生「今日の放課後までに、学級委員を決めておく事~。」
クラスの大半「えー!!無理だって!!」
田代先生「決まらない場合は先生が指名するからそのつもりで。」
えっ・・??
昨日の今日で学級委員を決めるなんて無理でしょ??
田代先生は、何考えてるんだろう。
田代先生「一応、先生は男子が瀬尾、
女子が水野がいいと思ってるが、みんなの1-Bだからみんなで決めてくれ。」
そういうと先生は笑顔で教室を出たが・・
瀬尾って誰なの?
みんな、昨日ぶつかった人の方見てるけど、
もしかしてあの人なのかな…??