連携小説「さやか編」 -3ページ目

第6話「田代先生」

2時間目は地理の授業だけど…


新任で1-Bの担任でもある田代先生の、

教師としての初めての授業らしいけど…


どんな授業をするんだろうっ?


田代先生「学級委員は決まりそうか?」


そんなの昨日入学したばっかりで、

すぐに決まるわけないでしょ…


まぁ、私は学級委員やる気だから別にいいんだけど。


田代先生「それと、瀬尾。

授業が終わってから話しがあるから先生の所に来てくれ。」


今度は瀬尾君が呼び出されてるって事は、

やっぱり学級委員の事かな?


別の事でも呼ばれても可笑しくなぃのかぁ。


そうだよね。


呼び出されるのが学級委員の事とは限らないし。


って、何で私こんな事を気にしてるの?!



もしかして、瀬尾君のことが…




そんな事、絶対ない。


きっと、休み時間の事があったからだよ。


うん、それ以外考えられない…



絶対にない・・



田代先生の授業は中々面白いみたいで、クラス中が騒がしい。


だけど授業に集中できてない人が私以外にも、もう1人いる。


やっぱり、瀬尾君は学級委員やりたくないんだろうなぁ~。


今、授業中だよね?


でも上の空って感じに見えるんだけど…

って私も人の事、言えないよね。


本当は抗議しに行きたかったんだろうけど、私には関係ないから。


それに幼稚園児じゃあるまいし…


嫌ならちゃんと自分の口で言えるでしょ?


それよりも、今は人の事を考えてる余裕なんかないよ。

ただ、休み時間の事が中々頭から離れてくれない。


田中君に見られてなくてもクラス中の噂になれば、

A組の田中君の耳に入るのも時間の問題だよね…


噂にならない事を祈るしかないのかな?

今、変に行動起こしたら余計に噂になっちゃうし・・


今は、瀬尾君との接触は避けないと。


ただでさえ入学早々、総代や入学式の日に呼び出し、

その上、学級委員ときちゃ今でもカナリ注目されてるよ。



絶対に…



今は少しでも、おとなしくしとかなきゃ。



瀬尾君との話してる時、結構騒がしかったけど…

でも、みんな私と瀬尾君の事を見てたから何ともいえない。


これで、クラスのみんなから学級委員推されるんだろうなぁ。


学級委員になれるのはいいんだけど、

本当に瀬尾君と変な噂がたたなかったらいいんだけど…



もう、今は授業どころじゃないよぉ・・



私はどうすればいいんだろう?!


大人しくしてるのが1番いいのかな?



そうだよね…



それが1番だよね。



今は出来るだけ授業に熱中して余計な事を考えないようにしよう。



田代先生の授業は初々しくて授業というよりも、

どちらかと言うと自習の時間みたいで凄く楽しい。


こんな授業だったら毎日でも田代先生の授業受けたいな。

でも、そんな訳にもいかないよね…


田代先生も先生なりに努力してるんだろうし、

何よりも、クラスを引率する教師として生徒と仲良くなっとこうとか、

きっと考えてるんだろうなぁ~。


そんな事はどうでもいい位に授業が楽しかった。

だけど、そんな時間は長くは続かないのが普通で…


キーン・コーン・カーン・コーン


授業を終えるチャイムが鳴ってしまった。


夏樹「田代先生の授業、結構楽しかったよね。」


さやか「うん。先生、“これが初めての授業”って、言ってたけど嘘みたいだったね。


全部の授業がこんな感じだったら毎日楽しみで学校来れるのになぁ。


そういう訳にもいかないよね。


田代先生も最初だからあんな授業をしてくれたと思う。


麻美「そう言えば、瀬戸君呼び出されてたね~。」


夏樹「そうだね、学級委員の事かな?」


それ以外の事でも呼び出されてもおかしくない訳で・・


やっぱり、授業初日に呼び出されると、

かなり注目されるよね。


って、事は昨日私が呼び出された時も結構注目されてたのかな…


麻美「でも、学級委員の事ならなんで瀬戸君だけなのかなぁ?

普通、さやかも呼ばれてもおかしく無いんじゃないの?」


クラス中に注目されてるみたいだから、

その事にはあんまり触れたくないんだけど・・


夏樹「でも、瀬戸君もさやかも学級委員に決まった訳じゃないから、

他のことじゃないのかな??昨日、さやかも呼ばれてたよね?」


残念ながら、昨日呼ばれたのは学級委員の事なんだよなぁ。


クラブの事や、総代の事も言われたけど…


全部、委員の話につながったし。


こんな事になる位なら、学級委員も断ればよかった。


今考えると、田中君と話す機会を作ろうと思ったら、

田中君の入るクラブのマネージャーって言う手もあったよね…


あー、何て私は馬鹿なんだろう…

今頃気付いてもおそいよねぇ。


もう、なるようになれっ!!


さやか「あっ、昨日私が呼ばれたの学級委員の事だったよ。


麻美「やっぱり、瀬戸君が呼ばれたのも学級委員のことだね。

さやかも頑張ってね、学級委員!!私たち応援してるから。」


麻美ってば、他人事だからって・・


さやか「ありがとう。

でも、まだ私が学級委員やるって、決まった訳じゃないからさっ。


今から、田代先生の所に断りに行こうかな?

でも、1回OKしてるし今更断りにくい・・


それに、田中君との接点を自ら断ち切る事は絶対にしたくないよ。


あー、本当にどうしよう??


夏樹「あっ、瀬戸君帰ってきたよ。でも、何か歩き方おかしくない?」


本当だ…

何か変な歩き方。


昨日は普通に歩いてたと思ったんだけど、

気のせいだったのかな?



さやか「そうだね、変わった歩き方かも…


なんか、またこっちに来てない?!

今は瀬戸君と喋りたくないんだけど…


麻美「さやか、相方こっちに来てるよ。」


麻美ってば他人事だからって面白がってない?!


さやか「瀬戸君は相方とかじゃないから!!

麻美ってば、変なことばっかり言わないでよ…。


もう、やだぁ~。


トイレにでも逃げようかな・・


やっぱり、こっちに来たよ。


ひろき「水野さん、ちょっといい?


いい訳ないでしょ。

今は、瀬戸君と関わりたくないんだけど…


さやか「うん。どうしたの?


お願いだから、

さっさと用件言って自分の席戻って。


ひろき「あの、田代先生が“放課後までに学級委員決まらなかったら、

俺と水野さんで職員室に来てくれ。”って事だから…


やっぱり、瀬戸君は学級委員の事で呼ばれたんだ。


でも、田代先生は何で瀬戸君だけを呼んだんだろう?

帰りのHRで呼んだらいいのに。


そうしたら、私も瀬戸君と話なんかしなくて良かったのに…

一体、田代先生は何を考えてるんだろう??


もしかして、田代先生は瀬戸君に他にも用事があって、

学級委員の事はついでとかな?


その辺は、私には関係ないかっ。


さやか「そっか、ありがとう。


用件はそれだけだよね?

もう用が無いなら自分の席に戻っていいから。


ひろき「それと、もし俺と水野さんが学級委員になったら、

“近々委員会があるからそのつもりでいてくれ。”って事だから。


あー、!!

だから先生こんなに急いで学級委員を決めようとしてるのかぁ。

それで昨日、田中君も学級委員の事で呼ばれたんだ。


これで全部、納得ぅ~。


さやか「うん、解った。でも、早いんだね。


これで、田中君と近々話す機会が出来る。


その事に関しては本当にカナリ嬉しいんだけど、

その前に瀬戸君との変な噂が出ないか本当に心配で仕方ない…


ひろき「そうだよな、俺もそれは思った。


瀬戸君の口調からすると何か知ってそうだけど・・

私の勘違いかなっ?


知りたいけど、今は聞く気にならないや。

それに、何かあるなら放課後にでもわかるだろうし…


さやか「そっかぁ。わざわざ、ありがとうね。


これで、会話終了だよね?


嫌そうな雰囲気出てたら悪いし…

ここは、また愛想笑いで誤魔化しておこうっと。


ひろき「おう。


何か、瀬戸君の事を追い払ったみたいだけど…

別にこれで良いよね。


今の私は田中君一筋だし。

変な気もたれても困るし…

って、相手が私なら100%そんな事ないよね。


もしかして…


ちょっと私、自意識過剰かな。


そんな事を考えてると…


キーン・コーン・カーン・コーン


チャイムの音が聞こえ、すぐに休み時間が終わってしまった。