連携小説「さやか編」 -4ページ目

第5話「学級委員」

1時間目が始まったけれど、

頭の中は今朝の出来事でいっぱいで、それ所ではない。


入学早々、運命的な出会いをしてしまい、

その上、2日目には一緒に登校?!



こんな事あっていいの??


絶対に夢だよ、夢…


じゃなきゃ想像とか・・



授業中なのに上の空って感じで授業を受けてると、


夏樹「そんなに学級委員いやなの?

休み時間、田代先生に抗議しに行く?

抗議しに行くなら私も一緒に行くよ。」



さやか「そんなんじゃないよ。

昨日、その事で田代先生に呼ばれて、一応OKしてるから。



夏樹「それなら、いいんだけど…。

こういう事は嫌ならハッキリ言った方がいいよ。」



学級委員は全然いいの♪

むしろ、やりたい位だから。


でも、そんな事を言ったら変に思われるよねぇ…



さやか「うん、ありがとう。



やっぱり、夢じゃなかったんだぁ。


そうだよね。この制服といい、この教室。


どう見ても中学じゃないし夢でもなさそうだもん。


なんか、一安心だなぁ。


これでA組の学級委員が田中君で、B組から私が選ばれたら・・



計画通りじゃん!!!


でも、選ばれなかったらショックだなぁ。


休み時間、A組に偵察に行きたいけど…

A組に誰も友達いないしなぁ。



ちょっと、待って・・


放課後までに誰かが立候補しちゃったら、

私の学級委員の座が危ないんじゃないの??


せっかく、田中君と仲良し計画をたてても意味なくなるじゃん。


じゃ、今の間に味方を付けとかないと・・


でも、立候補する人なんて居るわけないかな??


そんな事を考えてると…


麻美「本気で学級委員やるの?

辞めてたほうがいいと思うよ。

誰も立候補しないと思うしこのままじゃ、

さやかが嫌でも学級委員押し付けられちゃうよ?!」


やっぱり、麻美もそう思う??


だよねぇ~!!


学級委員なんて好き好んでやる人いないもんね。


さやか「ぅーん。でも、先生にはOKしちゃったし…

誰も居なかったら、私するよ。


だって、田中君がA組の学級委員なんだよ?!


そんなの、ちょっとでも会話できる機会が出来るなら

この際、学級委員でも何でもするよ!


麻美「そっかぁ。じゃ、誰か立候補する事を祈ってるよ。」



だ・か・ら、立候補してほしくないんだってぇ~。


さやか「ありがとう。それとねぇ…


こんな事聞いてもいいのかなぁ。。


まぁ、違ってたら失礼だし聞いとくべきかな。


麻美「ん??どうしたの??」


さやか「瀬尾君って、どの子??


昨日ぶつかった人だと思うけど勘違いだったら嫌だしね。


麻美「あの子だよ。1番後ろの席の…」


やっぱり昨日、ぶつかった子なんだ。


何で、田代先生は瀬尾君を選んだんだろう??


やっぱり、中学時代に委員やってたとかかなぁ??


まぁ、どうでもいいかっ、そんな事。


さやか「やっぱり、あの人なんだぁ。

瀬尾君ってどんな人なんだろう??


もし学級委員を一緒にやるなら、

少し位は相手の事を知ってたほうがいいしね。


麻美「えっ、さやか。もしかして…」


何々??そのにやけた顔?


麻美は一体何を考えてるの??



さやか「ん???何??



何だろう、変な事を言われなきゃいいけど・・



麻美「もしかして、瀬戸君に一目惚れしたとか!?」


はぃー!!?

普通にありえないから!!


麻美ってば、急に何を言うのかと思えばそんな事?!


私には田中君って言う心に決めた人が居るんだからぁ…



さやか「ありえないから、安心して。

私にはちゃんと好きな人いるからさっ。



初めて田中君がこのクラスじゃなかって良かったと思ってしまったよ。


こんな会話田中君に聞かれたら、絶対勘違いされるよね。



麻美「あ~、そっかぁ。今朝一緒に登校してた人が好きなんだぁ。」


えっ、もうばれてるの?!


私、表情とかに出さないようにしてるんだけど…

でも、一応ここは誤魔化しておこう。



さやか「残念でした。田中君は普通の友達だよ。


麻美「なんだぁ~、違ってたかぁ。」


あっ、別に気づかれてた訳じゃないんだ。

良かったぁ、これで一安心。


なんで、女の子ってこう言う話しが好きなんだろう・・

私には解んないなぁ。


まぁ、今は授業をちゃんと受けとかないと駄目だよね。

って、ちゃん授業と受けてるように見せてるだけだけど…


黒板に書かれてることだけでもさっさとノートに写しちゃおう。


はぁ~、お喋りなんかするんじゃなかった。


もう少しで写し終わるなぁ。


キーン・コーン・カーン・コーン


黒板を移し終えると同時にチャイムが鳴り、日直が号令をかける。


高校でも、こんな事やるんだねぇ。


そう思って号令に合わせて礼をすると…



ひろき「水野さんっ!


誰かに呼ばれたけど、この声聞き覚えあるなぁ。


さやか「え? あ、はい?


この人、昨日ぶつかった人だぁ。


確か…

瀬尾君だっけ??


私に何のようだろう?


てか、言うか号令に合わせて礼をした瞬間だよ、この人来たの…


挨拶もせずに来るほどの用事なのかな??


ひろき「あ、あのさ。学級委員の事でなんだけど


その事かぁ。


今朝からずっとその話題ばっかりだよ。


私もいい加減、飽きてくるし…


早く用件聞いてみんなと休み時間を満喫しよう。


さやか「あ、、うん。


なんで、この人こんなに真剣なの?


もしかして田代先生に知らされてなかったとか?

それとも、私が相方じゃ不服なのかなぁ?


どっちでも、いいんだけど…

誰がなんと言おうが、私は学級委員やるよ。

じゃないと、これから先、

本当に田中君と話す機会なんてないからね…


ひろき「その、なんつーか・・・理不尽じゃね?


やっぱり、学級委員が嫌なんだぁ。

田代先生、私には聞いてて瀬尾君には聞いてなかったんだ。


そりゃ、私も昨日の一軒がなかったら断ってたけどね・・


それにしても、このクラス授業中と違って賑やかだな。


さやか「・・・そう・・かな?私は、別に構わないと思ったけど…。


多分、抗議しに行こう!とか言いたかったんだろうね。

でも、残念でした。


私はもう先生にOKしちゃってるんだよね。


ひろき「そっか、ならいいんだけど・・・


この、言い方はやっぱり抗議しに行きたいんだろうな。


抗議しに行くなら一人で行ったらいいじゃん。


二人で行った方が余計、推されると思うけど・・


さやか「あ、瀬尾君は嫌なんだ?


そりゃ、普通嫌だよね。


入学早々、学級委員って・・


だけど、嫌なら嫌ってハッキリ言えばいいのにさ。


なんか、最近自分の意見いえない子多いなぁ。

でも、私も人の事を言えないかもしれないなっ・・


ひろき「いや、俺も・・・実はそんなに抵抗無かったり・・・?


その言い方からして、抵抗あるでしょ?

どうでもいいんだけど、こんな事してたらクラスの注目になるって・・


変な噂が流れたらどうしてくれるの?


さやか「そっかぁ、良かった。相方が私じゃ不服かもって思ったから。


貴重な休み時間なんだから、さっさと用件言ってよ。


てか、もう用件言い終わってるよね。

どうにかして、この会話を終わらせたい・・


ひろき「いや、多分俺の方が足引っ張りそうだけど


学級委員に、足引っ張るとかないでしょ?

もし、あったとしても自分のペースでやるから気にしなくていいのにね。


さやか「あはは、お互い頑張ろうね!


一応、愛想笑いで誤魔化しとこう。

もしかしたら、一緒に学級委員やらなきゃ駄目かもしれないし・・


ひろき「お、おう。


やっと、自分の席に戻ってくれたよ。

こんな所を田中君に見られたら、絶対勘違いされるよ・・


どうか、田中君には見られてませんように…


教室を見回しても田中君の姿はない。

一安心、一安心。


あっ、また瀬尾君と目が会っちゃったよ。

一応、愛想笑いで誤魔化しとこう。


あー・・

次の授業の用意まだじゃん・・


さっさと準備しないと休み時間が終わっちゃうよ。


そうこうしてる間に、1時間目の休み時間が終わってしまった。