伊良湖岬でのタカの渡り観察を終えて、帰り路三河一色のシギチを見て
帰ることにした。内陸の水田に20羽のセイタカシギ・イソシギ・アカアシシギ・
ケリが見られた。セイタカシギは幼鳥もいた。
セイタカシギ {セイタカシギ科}
大きさは32cm、嘴はまっすぐで、長くて細い。足は赤く非常に長い。
♂の夏羽では頭上から後頸は黒く、体の上面は緑色光沢のある黒
で残りは白い。嘴は黒い。冬羽では頭部の黒色部は淡くなる。
旅鳥として渡来するが、少数は局地的に繁殖したり、越冬するものも
ある。水田、蓮田、入り江などに住むが、数は少ない。
今年三重県で繁殖[2組ヒナ8羽]が確認されている。
われわれに気づいたのか、ほかに何かあったのか、幼鳥を親が守って
足早に隠れようとしたところを写した。ビデオだったら動きがよくわかる
のですが。
集団で固まっているところ。
イソシギ {シギ科}
大きさ20cm、頭上から体の上面が灰黒褐色で、細い軸斑とそれに
交差する黒い横斑がある。飛翔時には翼に明瞭な白帯が出る。
眉斑は白く、顔から胸には白地に灰褐色の縦斑が密にある。
腹部の白色が、翼の付け根の前で上にくいこんでいる。足は黄褐色。
北海道・本州・九州の河原や湖沼はんの草地で繁殖し、秋、冬
には海岸の岩場、防波堤などにもいる。
アカアシシギ
セイタカシギの中にアカアシシギも2羽まじっていた。
左 アカアシシギ 右セイタカシギ
大きさ27.5cm、嘴は先が黒くて基部が赤く、足は赤い。
北海道東部の湿原て゛繁殖、旅鳥として干潟、入り江、水田などに
渡来するが多くはない。