今回大宮との大一番での功労者は二人の選手を挙げることができる。
山雅各選手たちは前半からハイプレスで相手から自由を奪う、そして大宮各選手たちは、たまらず長いボールを蹴るしかなくなる。
そのターゲットとなった選手は元日本代表で高さのある杉本健勇選手。
そしてかれをマンマークしたのは、こちらも高さも強さもあり空中戦に強い野々村選手だった。
そして互いに争ったボールのセカンドボールを回収する作業を遇直に実施した。
大宮は今季24得点のうち13点を前半に挙げており、今まで対戦相手からは必ず先制点を奪ってそれを守り抜く戦い方を志向していた。
そして山雅はできるだけ0対0の時間を長くできたことが、今回の勝因に繋がったと言える。
それでもサイドからのクロスに何度か危ない場面を迎えるもGK大内選手のファインセーブにも助けられ、前半をスコアレスで耐えきった。
そして後半も終盤になると相手の足も止まり、山雅は攻勢を仕掛けて相手コートで戦う時間が増えた。
更に大宮は76分シュヴィルツォク選手が投入されてから3バックから4バックに切り替えた。
その後更に攻勢を仕掛けた山雅は79分相手の左サイドでフリーになった藤谷選手のクロスボールにタイミングよく飛び込んだ浅川選手のヘディングシュートがゴールネットを揺らした。
更にその後も果敢に攻める山雅は、その1分後に再び藤谷選手が右サイドでパスを受けると、
相手DFを剥がして左足を振り抜いて放ったシュートは相手GKの手をかすめてゴールネットに突き刺さった。
試合終盤、勝利を決定づける2点目を突き刺した瞬間、
NACK5スタジアムに訪れた2千人もの山雅サポーターは興奮の渦となって歓喜に酔いしれた。
その功労者である藤谷選手は3/23のFC大阪戦で先発出場してから先発での出場機会はなかったのであり、途中出場での出場時間は限られた。
そんな彼のうっ憤を晴らしてくれるような活躍で断トツ首位をひた走る大宮から勝利をもぎ取った。
この試合は左SBを馬渡選手が担い、藤谷選手が右SBに抜擢されその期待に応えてくれた。
この試合は守備での功労者は野々村選手であり、攻撃では1得点1アシストを挙げた藤谷選手を挙げることができる。
両サイドからの攻撃を活性化させ、何度もクロスを供給したのであり両SBは今後も、この二人に担って欲しいところだ。
この勝利で山雅は勝点を19ポイントまで積み上げた。
同率で2位の沼津とFC大阪は今節試合に敗れて勝ち点を積み上げられずに21ポイントのままとなったのであり、山雅との勝ち点差は2ポイントとなった。
このポイント差は1試合分であり、何とか2位争いに食い込める位置まで漕ぎつけることができた。
それでも山雅の前には9チームがひしめく混戦となっている。
今回のような戦い方を志向しながら、
目の前の試合をきっちりと勝ち切って勝ち点を積み上げていくしかない。
(山雅フォトギャラリーより)
この勝利に浮かれることなく、
今後の試合に備えて欲しいところだ。