今節のFC大阪との試合は、ピッチコンデションや、一人少なくなった状況を考えれば引き分けでも“御の字”という評価もできる。
ただ、山雅も得意のセットプレーで好機があっただけに、「勝ち点3を取りたかった」と霜田監督。
9位に終わった昨季は3連勝が一度、そして連勝回数は2回にとどまり、上昇気流に乗れなかった。
今節も連勝がかかった試合に引き分けで、今季はまだ連勝記録はない。
そしてJ3の上位陣を確認すると、既に4勝を飾っているチームが4チームを数え、上位陣の勝ち点は13ポイントで山雅とは4ポイント差まで開いている。
首位の大宮は1試合少ない状況なので実質勝ち点差は7ポイントの開きがあるので2試合分の差となっている。
それでも山雅は何とか6位の位置でプレーオフ圏内には留まってはいるが、ここから何とか巻き返しを図ってもらいたい。
今季山雅と共に首位争いをするチームを予想したのであるが、大宮、FC岐阜、そしてFC今治はしっかりと上位に顔を出している。
何れにしても今までの試合を振り返っても、チームごとの実力差は無いのであって、試合の結果はどちらに転ぶか予測できない状況となっている。
その中でやはり、少ないチャンスをきっちりと決めきることができるチーム
そして、しぶとく最後まで体を張ることができるチームに勝利の女神は微笑んでくれるんだ。
プロのサッカーリーグにおいては、順位だけが意味を持つ戦いだからこそ、今回の勝ち点1に満足してはいけない。
貪欲に最後まで勝利を目指して闘い抜いて欲しいのです。
(山雅フォトギャラリーより)
今節、難しい状況の中で、苦境を救ったのはGK神田選手だった。
後半立ち上がりからCKやクロスでゴールに迫ったFC大阪の猛攻を好セーブではね返してくれた。
今季から守護神を任される21歳となった神田選手の奮闘を称えて、主将の菊井選手は、
「きょうのMVPは間違いなく、GK神田選手。
試合を重ねるごとに、確実に信頼感をつかんでいる」とコメントした。
そのゴールマウスを守った神田選手は、
「数的不利の状況だったので、得点を求めるよりも、まずはゼロに抑えることを意識した」。
と力強くコメントしてくれた。