今節のFC大阪との戦いでは、様々な試練が待ち構えていたのであるが、いろいろなことを学んだ試合だったのではないでしょうか。
山雅は中二日での対戦となり、前節から先発7人を変更した。
今季初スタメンの藤谷選手を右SB、2列目右に佐相選手を起用。
CBには野々村選手と常田選手が入る[4-2-3-1]で臨んだ。
今季初の連勝を懸けて乗り込んだアウェーでの試合は雨が降りしきる中で行われたのであり、花園ラクビ―場のピッチは、雨により水たまりができる最悪の状態だった。
足元が滑り、ボールが水しぶきを上げて止まる状況の中、山雅が目指そうとする細かくパスを繋ぐ戦術は使えなかった。
一方のFC大阪はもともとロングボールによりカウンター攻撃を得意とするチームであり、山雅もそのような戦い方を選択するしかなかった。
ロングボール主体の展開を得意とするFC大阪の土俵での戦いに引きずり込まれた。
さらに、ピッチが滑りやすい中で、スライディングにより相手ボールを奪おうとすると、停止できずに相手に対するアフターチャージの格好となってイエローカードが出される展開。
前半終了間際には山雅CKを得る。ゴール前でもつれる展開の中で、佐相選手に2枚目のイエローカードが提示され退場に追い込まれた。
しかし、この場面何度か見返して見ても、佐相選手のどの行為がカードの対象となったのか不明であり、不可解な判定だったのではないでしょうか。
まあJ3にはVARの仕組みは採用されておらず、あくまで主審の判定が絶対であり、後から覆ることは無いのです。
結局山雅には5枚、FC大阪にも4枚のカードが提示され、合計9枚ものイエローカードが乱発される展開となってしまった。
まあ、これだけカードが提示された試合は最近ではお目にかかることは無く、主審がゲームをコントロールできなかったと言わざるを得ない。
後半39分にFC大阪の秋山選手にも2枚目のイエローカードが提示され、結局終盤は10人対10人での試合となった。
後半はFC大阪が攻勢を強め、決定的なシュートを何度も放ったのであるが、山雅GK神田選手のファインセーブで何とかしのぎ切ることができた。
終盤にはPA手前でセットプレーの好機を迎えたのであるが、ロスタイム7分を含めて得点を奪うことができずにスコアレスドローに終わった。
(つづく)
(山雅フォトギャラリーより)
この試合は最悪なピッチコンデション、更に一人少なくなる展開で、
相手から16本ものシュートを浴びたのであるが、
GK神田選手のセービングによって得点を許さなかった。
この試合の功労者は間違いなく神田選手だった。