今節、FC大阪との試合で山雅が放ったシュートは7本に対して、シュートを浴びた本数は16本に及んだ。
特に後半からは一人少なくなった状況で相手のシュートを浴び続けた。
そして出されたイエローカードの数は9枚となり、相手の秋山選手もイエローカードを2枚もらい二人の退場選手を出すというゲームとなった。
サッカーの試合で失点しなければ負けることは無い。
今回のFC大阪戦でも最後まで得点を許さずクリーンシートで終えることができた。
これで2試合続けて失点0を達成したのであるが、今回の試合ではよく耐え忍んでくれたという感想。
これは観戦している方からするとひやひや、ドキドキが最後まで続くのであり、最後まで手に汗握る攻防が繰り広げられるのだ。
山雅各選手たちは前線からの絶え間なく体を張った守備がそれを可能にしている。
今回の試合含めて最大の功労者は、初陣からゴールマウスを守っているGK神田選手の活躍ではないでしょうか。
そして今節のFC大阪戦でも再三にわたる危ない場面で失点を防いでくれた。
特に前半の32分には美馬選手、そして島田選手のオーバーヘッドシュートを浴びたのであるが、何とか防いでくれた。
また、後半52分にはCKの流れからシュートを打たれるも、ここも彼の必死のパンチングで難を逃れた。
後半の75分には武井選手の強烈なシュートを浴びる場面もあったが、ここも彼のファインセーブで得点を許さなかった。
絶対絶妙のピンチを迎えるも神田選手が体を投げ出し、選手のシュートミスを誘い決定機を阻止することができた。
神田選手の反応の速さと、相手との駆け引きの上手さで何度もピンチを救ってくれたのだ。
ロスタイム7分の時間帯含めて、最後まで相手の攻撃にさらされるも、山雅各選手が体を張った守備で相手の得点を許さず、何とかクリーンシートで終えることができた。
タラレバは色々という事ができるが、痺れるような試合を何とか零封に持ち込んだ。
育成組織生え抜きの神田選手であるが、一昨年1試合に出場しただけで、なかなか公式試合には絡めなかった。
彼の特徴は187㎝の伸長を生かしたシュートストップと、正確なフィード能力である。
GKは経験が”もの”をいう世界であるから、やはり実戦経験を積ませてあげたいという親心もあったのです。
神田選手として村山選手やビクトル選手などの先輩GKの中で、もまれながら成長を遂げて、今季6試合続けて山雅のゴールマウスを守ってくれている。
この試合も、彼の活躍で、相手のシュートを何本も浴びながら、失点を防ぎきってくれた功績は大きい。
これからも山雅の正GKとして活躍し、さらなる躍進を遂げてほしいところだ。
霜田監督も手放しで神田選手の成長を感じ取って次のようにコメントしてくれた。
試合でも責任を背負うことによって、「出る/出ない」
あるいは「蹴る/蹴らない」などの判断を一つずつ自分のものにしていっているという気はします。
今彼の成長は本当に目に見えて毎試合良くなっていると思っています。