「良い攻撃は良い守備から」と言われるように
何といっても、相手の勢いに負けないような、ボール奪取プロセスを繰り返すしかない
そのためには、個で奪うのではなく、組織で連動した守備が必要となる。
皆で分厚く守ってこそ良い攻撃に繋がるのであって、守備での強度が試合を決めるとも言っていい。
CBには中心選手としては昨年主力としてほぼ全試合出場してくれた常田選手、そして今季V神戸から加入した高橋祥選手(#4)、控えには野々村選手や橋内選手がそれぞれ控えている。
その意味では昨年守り切れずに失点を重ねてしまったところが散見されたのであり、今季の山雅は守備を中心の練習をしているようです。
そして基本を4バックにしているのであるが、どうしても得点が欲しい時、あるいは1点を守り切って手堅く逃げ切りたい時など、
CBを3枚にして[3-4-3]あるいは[5-4-1]などのフォーメーションに変更することも考えられる。
3バックを想定したフォーメーションを考えてみました。
中央にはベテランで実績十分の高橋祥選手や橋内選手が控えており、この3バックも試してもらいたいものです。
高橋選手であるが、東京Vを皮切りに磐田や神戸でプレーしてJ1、J2通算401試合出場。
経験豊富な32歳のセンターバックは、ビルドアップが持ち味でありボールのつなぎ役としての役割も担える。
もともとは攻撃的なポジションであった彼は、東京V の育成組織時代に監督だった柴田峡氏(元松本山雅監督)の助言でDFにコンバートした。
厳しい指導を受け、「柴田さんのお陰でプロで戦う姿勢や走り切る土台の部分が培われた」と感謝する。
またDFの選手としては昨年高崎経済第付属高校から加入して昨年は地域1部に所属するヴェロスクロノス都農に期限付きで移籍していた二ノ宮選手も復帰してくれた。
彼は190-㎝と恵まれた体を持っているのであるが、昨年の試合出場記録が残っていないようです。
更に、横浜FCアカデミーの出身で、今季関東学院第から加入してくれた藤本裕也選手も存在する。
彼ら若手選手もCBの一角を担えるように成長して欲しいところです。
今季躍進のためには、常に強いプレッシングを仕掛け、相手からボールを奪う事である。
キーワードとなる「ボール奪取」の真骨頂はここにあると思うのです。
特に、ワイドの選手が下がらずに、前から一対一の守備で相手の勢いを止めることが重要になっている。
また、相手陣内で「奪う」ことができれば目指すゴールまでの距離が近く、得点を「奪う」可能性が格段に高まるのです。
そのため、DFおよび中盤の選手においても攻守にわたって一対一の競り合いに勝てるだけのフィジカルと、気持ちで負けない強さが求められる。
そして『良い攻撃は良い守備から』という事を改めて実行して欲しいところです。
高橋祥平選手の背番号は、かつてDFリーダーであった飯田真輝さんが付けていた4番に決まった。
彼は上背こそないが、その長い経験を活かしDFリーダーとして活躍を期待しての背番号だと思うのです。
最後に高橋選手のコメントを載せます。
「霜田監督のサッカーにやりがいを感じた。
松本山雅を昇格させていけば、またJ1の舞台に立てる。
今は試合に出たくて仕方ない」と力強く語ってくれた。