「サイドを制する者は試合を制する」とはサッカーではよく言われる言葉。
4バックにおけるサイドバックの役割は多岐にわたり、そのサイドバックの働き次第でゲームを支配し試合を決めることが出来るポジションとなる。
従来サイドバックは守備を主に行い、時にクロスを上げるというシンプルな役割のポジションでした。
しかし、現在では守備やクロスはもちろん、攻撃の組み立てやフニッシャーとなるなど、より多彩な役割が求められています。
得点につながるプレーに関わることも珍しくなく、試合における重要なポジションの1つだと言えるでしょう。
霜田監督になってから山雅のフォーメーションは4バックを採用して、そしてその両サイドバックが高い位置を取ることによって攻撃の活性化を図ることがチームコンセプトとなっていた。
そして昨季はこの両サイドバックが得点に絡む活躍をして、それが勝利に結びつくことができるようになってきた。
4バックにおけるSBは攻撃的にいくのであれば左SBにはJ1浦和レッズから完全移籍で加入してくれた馬渡和彰選手、そして右には昨年から右SBに定着した藤谷選手を配置。
昨季までは両サイドでのプレーが可能なユーティリティプレヤーであった下川選手が存在したのであるが、彼の退団に伴って馬渡選手が加入してくれた。
彼はキック精度が高くフリーキックからの得点やコーナーキックを蹴ることもできる選手。
彼の持ち前のキックの精度を活かして前線への正確なクロスを供給して得点機会を演出してくださいね。
<サイドを制する者は試合を制す・・・>2024年抱負(その8)
また、昨年から左SBに入っている龍平選手、右に宮部選手が控えている。
この布陣でSBが積極的にオーバーラップを繰り広げ、攻撃参加することで前に厚みが出せるし、サイドから相手陣地に攻め込むことにより決定的チャンスを演出する。
SBは守備から攻撃へと切り替える際にサイドを全速力で駆け上がり、攻撃から守備へと切り替わると、すぐに自陣に戻ることが必要となる。
サイドバックの選手は幾度となく上下動を繰り返すスプリント能力と体力が求められるのです。
馬渡選手ですが昨年はJ1レッズでは途中出場3試合に限られたなかでの山雅への入団となりました。
彼は21年シーズン大宮アルディージャでフル出場を果たしており、監督だった霜田さん繋がりで入団となったようですね。
入団の切っ掛けは、2021年のJ2大宮で指導を受けた霜田監督から誘われたようです。
「シモさん(霜田監督)はプレーの幅を広げてくれた恩師。
1年目のような気持ちで自分もJ3からはい上がりたい。その挑戦と戦にわくわくしている」
と力強くコメントしてくれた。
また今朝の信濃毎日新聞では相模原から加入してくれた佐相壱明選手も左SBを担ってくれるようです。
一昨年は相模原で試合出場は限られたのであるが、左右のSHあるいはトップのポジションも担っており、どこでもこなせるユーティリティプレーヤーです。
彼もまた21年の大宮で霜田監督のもとプレーした選手ですね。
(つづく)
今季は霜田監督の愛弟子が揃い、霜田さんの思い描いたチーム編成ができたのではないかと想像します。
もう言い訳はできないのであって、今季こそはJ2復帰目指して戦いに挑んで欲しいところです。