今季の山雅は第6節まで無敗(3勝3分け)で、2勝目を挙げた第3節には首位に立った。
例年エンジンの掛かりが悪いイメージを払拭し、今季の滑り出しは好調にみえ、これで昇格争いも優位に立てると勘違いした。
それが、第7節以降は1勝3敗と大きく負け越している状態であり、試合内容も褒められたものではない。
それは対戦相手から戦い方が研究されて対策を取られ、結果として先制されると後手に回る展開が増えた。
更に攻撃に転じてもパスミスなどでシュートまで持ち込む回数が激減している。
3戦目のYS横浜戦では1試合で20本ものシュートを放ち、奪った得点は3得点を記録。
潮目が変わったのは第6節の北九州戦では守備が機能せず、今季初めてシュート数で相手に上回られた。
さらに第9節のFC大阪戦では12本のシュートを放ったもののシュート数では相手に上回られた。
そして前節のAC長野戦ではシュート数7本どまりで、相手の半数という数値となっている。
シュート数が示す通り、試合内容も相手に圧倒される内容となっており、ここにきて改善すべき課題が散見してきた。
今季就任した霜田監督は、守億戦術がペースだった昨季までのスタイルを転換。
ボールを保持して主体的に攻撃を組み立て、ゴールを守るのではなくボールを奪いにいく攻撃的な守備を標榜し、それをチームに浸透させようとしている。
しかしその戦い方も相手チームに研究されて対策を取られるようになって来た。
ハイプレスはショートパスからロングボールを蹴られることで中盤での競り合いがなくなり、無力化している。、
更にボールサイドに人数をかける分、そこで奪えなかったり、パスミスによりボールを失ったりするとサイドチェンジやカウンターで空いたスペースを使われてシュートまで持ち込まれる形が増えた。
第6節までは無失点だったセットプレーもゾーン守備の弱点を突かれ始めている。
よく『門』と言う言葉がサッカーでは使われます。
今は、『ギャップ』と言う方がオシャレなのかも知れませんね。
どちらも、人と人との間を指すのに使われます。
この間は、お互いに責任と言う意味で、どちらが守備に行くのかが曖昧となり、
そこに飛び込まれると相手をフリーにしてしまうことが多々あるのです。
守備をする上で、この門とかギャップと呼ばれるスペースを小さくする事は、非常に大切な事だと言えます。
この門と言うスペースが広いと、『裏を取られる』事が非常に多くなって来ると言えます。
守備陣としては、この裏を取られる事だけは、最も避けたい事なのです。
それは、自陣のゴールに向かっての『戻りながらの守備』を余儀なくされると言う事でもあります。
(つづく)
先日小坂田公園のサンコーグリーンフィールドまで出向いて
FCマルヤス岡崎とのトレーニングマッチを観戦しました。
元気そうな各選手の姿が見られて安心しましたが・・・
本番は今週末に行われる鹿児島との対戦ですよ。