しかたなく、政経事務室へ出頭する。
不正行為があった時のため(27年で一度だけしか経験したことがない)、携帯の番号を確認してもらう。
カンニングがあると、当該学生を呼び出し、事務職員といっしょに「事情聴取」をし、「調書」を書いて、教授会に報告する必要があるのだ。
すると、若い事務職員が、私ではなく、M先生の携帯番号を示してくる。これですよね?と。
その先生もハゲていて、まあ私と同じぐらい、とも言えるし、私の方がまだ少し残っているとも言える。
それはM先生の番号です、同じハゲだから間違えましたね、と言うと、そんなことはありません!!と、ハゲしく否定した。
あやしい。
もっとも、これは、私に責任がある。
私がコロナの後遺症(だろうと思う)で、ずっとだるく、教授会をサボっているからだ。
事務職員も、よく入れ替わるから、私の顔を覚えていないのだろう。
授業は普通にこなせるのだが、会議です、となると急に倦怠感が出て、行く気にならなくなってしまうのである。
教員の中には、ほんとうにだる過ぎて、特別に、リモート授業にしている人もいる。
ただし、この人は、フランスにはよく行っているから、授業の時だけだるくなるのかもしれない。
私が、会議と聞くと途端にだるくなるように。