本来のわたしたち | 中村教授の愉快な毎日

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馬とか、犬、猫、動物と一緒に撮っている写真の人は、非常に良い顔をしている。

別の人間といるとき、こんないい笑顔には絶対ならない。

むすっとした普段の顔と、この、動物の隣にいるにこやかな顔と、どちらがこの人の本質なのだろうかと言うと、もちろん後者が本来的で、魂が外に現れた顔だ。

ふだん、本質は深く隠れている。そして動物がいれば外に現れてくる。動物が本来のわれわれを引き出してくれるとも言える。

無償の愛を注いでくれる動物、こちらを利用しようとしない、善意が100%の存在がいれば、こちらもそれに近くなる。

しかし、ダライ・ラマ14世などはいつでも本質的な要素が出ている気がする。笑顔以外見たことがない(動物を飼っているという話は聞かない)。

本来の我々は、笑顔で、楽しく、優しく、にこやかである。

私は性善説をとる。競争心、損得勘定とか、心配、不安、雑念が我々の表情を見苦しいものにしている。

特に私は、眉間にシワが寄っているとよく言われる。老人になったら少しでも警戒心が解けた、穏やかな顔になりたいものである。動物がとなりにいなくても。