赤と黒
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直らないものか。

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『コピー用紙の裏は使うな!』(再読)

 『コピー用紙の裏は使うな!』(村井哲之)

―あらすじ―
 経営者がよく言う「コストカット」。コピー用紙の裏紙を使ったり、電気をこまめに消したり、人員を減らしたり…それらは全くコストカットではなかった。コストの削減に必要なことは何か。



 あらすじに書いたような具体例も載っており、楽しんで読めました。「支出を減らすことで労力が増えるようではコストカットと言えない」という内容が多くあり、如何に楽しんでコストカットを行うかの実例も数多く書かれていました。

『夫婦善哉』

 『夫婦善哉』(織田作之助)

―あらすじ―
 化粧品卸問屋の息子・柳吉は、芸者の蝶子と懇ろになり実家を勘当された。柳吉は金遣いの荒さと飽き性が相まって、なかなか商売が長続きしない。蝶子は甲斐性のない夫を支え続ける。表題作「夫婦善哉」ほか、「木の都」、「競馬」など6編を収録。



 表題作が有名な短編集です。約80年前の作品とは思えないほど、読みやすい文体でした。が、内容にはあまり没頭できませんでした。それと言うのも、柳吉にそれほど魅力が感じられず…同じく旦那が道楽者の『ぼんち』(山崎豊子)は非常に楽しめたのですが、不思議なものです。なお、同時収録の「競馬」における男の嫉妬と執着心は面白く読めました。

 

『しづ女の生涯 小説集』

 『しづ女の生涯 小説集』(三浦哲郎)

―あらすじ―
 高校生の由良は、花屋の奈緒が気になっていた。そんな折、コンビを組む藤尾から、彼も奈緒が気になっているとの話を聞いた。藤尾の気持ちと友情を優先し、わざと奈緒に冷たい態度を取る由良だったが、ある日、奈緒から呼び出され…



 以前、「春愁」という短編の一部を読んだことがあり、全体を読んでみたいと思い本書を購入しました(あらすじに書いた内容)。そして読んでみると、以前読んだシーンは回想シーンだったらしく、その全貌に驚かされました。ラストの余韻も含め、実に大人向け。他の短編も情緒があり、2021年はまたも年初めから良い作品に巡り会えました。

『真珠夫人』(上下巻)

 『真珠夫人』(菊池寛)

―あらすじ―
 湯河原を訪れた渥美信一郎は、成り行きから青木という青年とタクシーに乗り合わせることとなった。が、タクシーは事故を起こし、青木は腕時計を「瑠璃子に返してくれ」と言い残し、時計とノートを託して絶命する。助かった信一郎は何とか壮田瑠璃子の家を知り、彼女に時計を返そうとするが…



 2002年に昼ドラとして放映されたこともあり、名前だけは知っていましたが、今回初めて本書を手に取りました。大正時代の作品ということもあり、仮名遣いや表現方法などが現代と異なる部分はありますが、それを考慮しても非常に面白く、のめりこんでしまいました。とにかく瑠璃子のキャラクターが強烈であり、読者をグイグイと引っ張っていきます。彼女に翻弄される男側の視点から見るか、瑠璃子本人からの視点で見るかで物語はガラリと表情を変えます。極上に甘美なる悲劇。

 

 2021年の最初に読んだ本ですが、これはこのまま2021年のベスト1になるかもしれません。果たして2021年は、本書を上回る素晴らしい作品に会うことは出来るのでしょうか。

謹賀新年(2021年)

明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。

Best of comics 2020

 本年度のランキングは以下の通り。


1―『新テニスの王子様』(許斐剛

2ー『1日外出記録ハンチョウ』(原作:萩原天晴/漫画:上原求、新井和也/協力:福本伸行)

3―『男の食談議』(川原将裕)

4―『新婚よそじのメシ事情』(小川俊史)

5―『その着せ替え人形は恋をする』(福田晋一

6―『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴)

7―『ジョジョリオン』(荒木飛呂彦)

8―『瞬きより迅く!!』(ふなつかずき)

9ー『惰性69パーセント』(紙魚丸)

10―『ひとりで飲めるもん!』(コナリミサト)

 

 

 年々、読む漫画が減っているなあ…と思いつつも、今年も10作品を選ぶことが出来ました。

Best of books 2020

 本年度のベスト10は以下の通り。漫画が入っていますが、学習面が強いという点でこちらに入れています。

 

1―『楽毅』(全4巻)(宮城谷昌光)

2―『神々の山嶺』(全2巻)(夢枕獏)

3―『史上最強の哲学入門』 、『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』(飲茶)
4―『管仲』(全2巻)(宮城谷昌光)

5―『背中の勲章』(吉村昭)

6―『熊撃ち』(吉村昭)

7―『チンギス・ハーンの一族』(全4巻)(陳舜臣)

8―『下弦の月』(吉村昭)

9―『マンガ 老荘の思想』(蔡志忠/翻訳:和田武司/監修:野末陳平)
10―『機動戦士ガンダムガンダムAGE』(全5巻)(小太刀右京)

 


 今年読んだのは105冊。今年も下半期の起爆剤に助けられてこの冊数までいきました。今年の起爆剤は、戦う司書シリーズ(山形石雄)を再読したことですね。そこから読書欲が復活し、『楽毅』、『管仲』(いずれも宮城谷昌光)、『チンギス・ハーンの一族』(陳舜臣)などなどに繋がっていきました。また、毎年11月~12月には読みたい本が不思議と現れてくることが多く、今年もその現象によって助けられました。

 

 毎年の事ですが、来年は頑張ります。

 

 

 個人的な集計のため、今まで年間に読んだ本の冊数をまとめています(年間冊数が分かる範囲のみ)。こう見ていくと、年々読む作品数は減り、かつ新刊(初めて読む作品)を読む数も減ってきていることが分かります。昔は新刊だけで100冊を超えていたのに…

 

2008 新刊114+再読17 合計131

2009 新刊118+再読35 合計153

2010 新刊167+再読46 合計213

2011 新刊103+再読25 合計128

2012 新刊146+再読19 合計167

2013 新刊 94+再読28 合計122

2014 新刊104+再読29 合計133

2015 新刊125+再読28 合計153

2016 新刊100+再読12 合計112

2017 新刊 71+再読32 合計103

2018 新刊 77+再読31 合計108

2019 新刊 95+再読16 合計111

2020 新刊 81+再読24 合計105

『どくとるマンボウ小辞典』

 『どくとるマンボウ小辞典』(北杜夫)

―あらすじ―
 どくとるマンボウシリーズ第3弾。航海や昆虫だけでなく、学生生活や興味を持った物事に言及するエッセイ集。



 サクサク読めるエッセイ集です。1967年の作品であるため、隔世の感が無いとは言い切れません。私自身が浅学非才であるため、一部の語についてはインターネットで検索しました。が、それでも楽しんで読めてしまいました。

『機動戦士ガンダムAGE』(小説) 4巻、5巻

 『機動戦士ガンダムAGE』 4巻、5巻(小太刀右京)

―あらすじ―
 人類が宇宙に進出して数百年が経過した未来の地球圏。地球の平和を脅かす敵・ヴェイガンとの戦いの中で、アセムは行方不明となった。ガンダムはアセムの息子のキオへと受け継がれていく。



 全5巻ではありますが、ここではキオ編(4巻、5巻)の感想となります。

 

 小説版ガンダムAGE、ついに完結。テレビアニメとは全く異なる展開が繰り広げられ、まさに換骨奪胎といった内容です。戦争における裏側や負の側面にも言及されており、大人が読むに堪えうる作品としてまとまっていました。また、3世代を超える物語であるためか、ストーリーの端々に、「未来へと繋いでいくことの大切さ」が挟まれています。我々の現実世界に対する皮肉が加えられているあたりも評価点ではないでしょうか。

『三国志名臣列伝 後漢篇』

 『三国志名臣列伝 後漢篇』(宮城谷昌光)

―あらすじ―
 三国志の後漢末期に活躍した、何進、朱儁、王允、盧植、孔融、皇甫崇、荀彧の7人を描く短編集。

 


 私はあまりこういった「人物ごとの短編集」があまり好きではないのですが、本作はかなり面白く読めました。王允や孔融など、この手の短編集でよく取り上げられる人物も、変わった視点から描写されており、新鮮に読めました。また、荀彧はあまりこの手の短編集で取り上げられることが少ない人物ですが、一族の話を中心として、曹操の参謀の面が薄く描かれており、やはり新鮮でした。

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