リキャリブレーションユニット(メーター校正) | tom's BASE

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2024年4月2日(火) くもり

 

スピードメーター校正の続き

 

自分の目的はスピードメーターの校正だけなので、そのためだけにフルコンやサブコンでは高価すぎる、またヤフオクでサブコンの中古品も売ってはいるのですが、一度使用したものは他車では使用できない、もっと正確に言えばその使用した車両のECMでしか対応しないということが有名カスタムショップに問い合わせた結果わかったので却下。(なのに、なんで中古品を売ってるんだろ?)

 

じゃあやっぱりスピードメーターの校正に特化したユニットということになるのですが、これがなかなか手に入らないというか見つからない、2007年式に対応しているものが・・・

 

「Dakota Digital SPEED RECALIBRATION UNIT SIM-1A」というユニットは国内でも手に入ります。

このユニット、2006年式までは問題なく対応していますが、2007年式では使えないことはないけど、速度補正はハーレーの工場出荷時の誤差 (通常は実際の速度測定値の 3 ~ 5%) までで、これを超えて補正すると6速表示灯やクルーズコントロールが消失する恐れがあるとのこと。

これではキチンと校正できるかどうかかわからないのでこれも却下。

ちなみにクルーズコントロールは、2007年式以降のツーリングモデルに装着されているものなので、自分のベースモデルのFXSTBには装着されてません。

 

その後も何かほかにないかと海外サイトも含めて探しまわり、ようやく2007年式対応のユニット発見!

 

BAKER DRIVETRAIN

2007-2009 SPEEDOMETER RECALIBRATION UNIT (95E-07-A)

 

ただ、このユニットは日本国内はもちろん、eBeyでも扱っていなかった(見つからなかった)ので、海外のサイト(ショップ)をチェック。

いくつかのショップで発見し、その中でも日本に発送してくれて、送料も比較的安いアメリカのハーレーショップから個人輸入することにしました。

これまでアメリカ、カナダ、イギリス、ドイツ、オランダ、デンマーク等々、世界各国から購入(輸入)していますが、今回のこのショップは初めてです。

初めてのショップはちょっと心配ですが、日本のハーレーショップでも取り扱っているアフターパーツのメーカーなので問題はないでしょう。

しかし、ショップに在庫がなかったのか、なかなか発送したとのメールがきません。

注文してから待つこと(問い合わせもしましたが)2週間あまり、ようやくUPSで発送したとのメールが届きました。

UPSで発送処理が進めばここからは早いです。

 

以下、配達状況(すべて日本時間表示)

 

2024/03/31
15:45
配達完了
配達済み
TOKYO, JP
2024/03/30
20:00
輸送中
施設を出発
Tokyo, Japan
2024/03/30
11:34
空港上屋スキャン(輸入)
Tokyo, Japan
2024/03/30
8:50
施設を出発
Narita, Japan
2024/03/30
7:29
施設に到着
Narita, Japan
2024/03/29
23:06
お客様の荷物は配達中です…
2024/03/29
18:11
施設を出発
Louisville, KY, United States
2024/03/29
12:56
空港上屋スキャン(輸出)
Louisville, KY, United States
2024/03/29
4:08
空港上屋スキャン(輸出)
Louisville, KY, United States
2024/03/29
1:49
施設に到着
Louisville, KY, United States
2024/03/28
22:26
施設を出発
Ontario, CA, United States
2024/03/28
16:42
施設に到着
Ontario, CA, United States
2024/03/28
16:00
施設を出発
Riverside, CA, United States
2024/03/28
11:20
荷物をお預かりしています
Riverside, CA, United States
2024/03/28
5:23
お持込み
Riverside, CA, United States
2024/03/27
4:12
作成されたラベル
荷送人がラベルを作成しましたが、UPSはまだ荷物を受領していません。
United States

 

3月27日(水)の発送メールから4日後の3月31日(日)、ユニット到着です。

 

 

このユニットは、VSS(Vehicle Speed Sensor)とECM(Electronic Control Module)が繋がった配線の途中に割り込んで取り付けます。

2006年式まではVSSとECMは配線の途中でコネクタ接続されていました。

なので、そのコネクタを外してユニットのコネクタと接続するだけでしたが、2007年式以降ではVSSとECM間にコネクタはなく、ECMからの配線はVSS本体に直接コネクタで接続されている形になっています。

ということで、ユニットを取り付けるときには配線の加工が必要になります。

 

がVSSです。

ミッションの後ろ側の真ん中(セルモーターの下側)辺りにあります。

 

普通のハーレー(二輪車)の場合はシートやリアフェンダー、リアタイヤなどがあるので、上記の状態にするにはそれらを外す必要がありますが、自分のトライクはこの場所にシートやリアフェンダー、リアタイヤがないのでアクセスは容易です。

一般的にはシートやリアフェンダー、リヤタイヤなどを外さないで、右横(オイルタンクの下)の隙間から六角レンチなどでセンサーの取り外しをするようですが、結構大変そう・・・

 

配線を加工するためにVSSからコネクタを外すのですが、VSSがミッションに付いたままではコネクタを取りづらかったため、VSSをいったん外しました。

 

外したVSS

 

接続されたコネクタを外したのでVSSはもとに戻しておきます。

 

ここから配線の加工です。

ユニットの説明書によると、VSSの付け根から1.5インチ(約38mm)の位置で配線をカット、そこにECM側はオスのドイチェDTコネクタ(3ピンソケット)、VSS側はメスのドイチェDTコネクタ(3ピンプラグ)をはんだ付けで取り付けることになっています。

 

リキャリブレーションユニットには、ECMとVSSに取り付けるための配線が付いたコネクタが同梱されていることはわかっていたのですが、ユニットの到着があまりに遅いので別途用意した配線とコネクタを使ってユニット到着前に配線処理をすることにしました。

 

はんだ付け作業がしやすいように車体右側に配線を引き出しました。

コネクタから1.5インチくらいで配線をカットします。

 

カットした配線のVSS側とECM側それぞれに、コネクタの配線をはんだ付けで取り付けます。

こちらはVSS側

 

 

ECM側

 

はんだ付けした配線のそれぞれにコネクタを取り付け、左側のシート下に持ってきました。

 

これにユニットを接続

 

このユニットに紐を通して首にぶら下げ、走りながら調整を行います。

 

4月2日(火)、有休を取ったので、早速調整します。

 

スマホをハンドルのホルダーに固定します。

 

この↓スマホのスピードメーターアプリを見ながら走って調整していきます。

 

現状でこのアプリでスピードを確認すると、ハーレーのメーター表示は実際のスピードよりも約10km/h遅い。

例えばハーレーのスピードメーターで50km/hは、このアプリでスピードを確認すると40km/hでした。

 

スピードメーターの校正は、このユニットの"UP"と"DOWN"ボタンで調整していきます。

自分の場合は"DOWN"を長押しして調整します。

 

公道での調整は危険なので、それなりに直線がある舗装された田んぼ道(私道)で行います。

スマホアプリのスピードメーターが40km/hになったら定速走行し、左手にユニット持ってハーレーのスピードメーターが40km/hになるよう調整していきました。

 

ちゅーことで簡単にバッチリ調整完了。

これで車検時の速度検査はもとより、オドメーターが実際の走行距離よりも伸びていくことがなくなりました。

 

ちなみに2007年式FXSTBの純正リアタイヤは200/55-17

自分のトライクのリアタイヤは245/45-16

計算上の外径は、200/55-17が652mm、245/45-16が627mmなので外径の差が25mm

タイヤの厚みはいずれも約110mmなので、ホイールリム径の差の1インチだけ小さいということ。

その分純正よりも多く回転するので、スピードメーターの速度表示が実際の速度よりも早く表示されるということですね。

 

 

しかしこのトライク、ショップ(チョッパー)でカスタムされ、正式登録(側車付オートバイ)されたものなのに、いろいろ問題になる(気になる)ところが多いです。

特にリア周りの灯火類等の配置がぜんぜん規定に合わないこと。(車検が通らない状態)

実際、チョッパーさんでも車検専用に作った灯火類に変更して通しておられるようです。

それにフロントフェンダーが未塗装だったこと、サイズの合っていないヘッドライト・フロントフェンダーの取付ボルトのこと等々。

それにしてもタイヤ(ホイール)はユーザーが換装したのではなく、ショップ(チョッパー)でトライクにカスタムしたときからのはずなので、最初からスピードメーターは調整しておいてほしかったですねえ、というか調整しておくべきでしょう。

 

自分と同じチョッパー製トライクの所有者は、継続車検をどのようにしているのでしょう!?

ユーザー車検はもちろん、ショップに依頼してもすんなりとは通せない状態です。

タイヤ(ホイール)やマフラー(スリップオン)を替えるのは簡単な話ですが、それ以外、特に灯火類はいちいち車検に通すように変更するのは、なかなか厄介だと思うのですが・・・・

 

自分の場合はタイヤ(ホイール)をフェンダーからはみ出ないタイヤ(ホイール)に交換することと、スリップオンマフラーを純正に替えるだけでOKのはずです。(あと二人乗りから一人乗りに構造変更手続きもありますが、これは書類上だけ)

車検は来年(2025年)の夏、純正マフラー(スリップオン)はすでに用意してありますが、タイヤ(ホイール)はまだ。

それまでに、リアフェンダーからはみ出ない、幅のほそーいタイヤ(ホイール)を用意しなければ・・・

 

 

といろいろぼやいてばかりいますが、自分はこのトライクのスタイルが大好きですし、いぢることも大好きなので、実のところは楽しんでやっているのでした。