昨日の昼間は、バーミンガム市交響楽団来日兵庫公演を聴きに、いつもの地元の幼馴染みと兵庫県立芸術文化センターに行ってきました。

指揮は同楽団音楽監督の山田和樹(ヤマカズ)さん、プログラムは前プロがショスタコーヴィチの祝典序曲とソリストに河村尚子さんを迎えてのラフマニノフ・ピアノ協奏曲第2番、メインプロがチャイコフスキー・交響曲第5番でした。

尚、今回の来日ツアーは6/28の名古屋でスタートし、昨日の兵庫を経て、6/30・7/1・7/2が東京、7/4福岡、7/5京都、7/6横浜の全8公演。プログラムは昨日の内容のほか、前プロにイム・ユンチャンがソリストのラフマニノフ・ピアノ協奏曲第4番、シェク・カネー=メイソンによるエルガー・チェロ協奏曲、ラヴェルのラ・ヴァルス、メインプロにムソルグスキー・組曲『展覧会の絵』が用意されていて各会場で組み合わせを変え演奏されます。

 

 

出演 

指揮:山田和樹

ピアノ:河村尚子

管弦楽:バーミンガム市交響楽団

コンサートマスター:E.ツィキンデラン

 

プログラム 

前半

ショスタコーヴィチ:祝典序曲

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番

 第1楽章 モデラート
 第2楽章 アダージョ・ソステヌート
 第3楽章 アレグロ・スケルツォアンド

後半

チャイコフスキー:交響曲 第5番

 第1楽章 アンダンテ - アレグロ・コン・アニマ

 第2楽章 アンダンテ・カンタービレ

 第3楽章 ワルツ:アレグロ・モデラート

 第4楽章 フィナーレ:アンダンテ・マエストーソ - アレグロ・ヴィヴァーチェ

 

アンコール

(ソリスト)リムスキー=コルサコフ:ラフマニノフ編 熊蜂の飛行

(オーケストラ)エルガー:威風堂々

 

開演20分前の13時40分からヤマカズさんのプレトークがありました。

「Yeah~」と言いながら登場、相変わらずトークはノリが軽い爆  笑

今月、ベルリンフィルにデビューできたことを自慢気にではなく言われた時には、会場から大きな拍手。
そして、ソリストの河村さんのことや最初の曲では地元の甲子園学院中学校高等学校吹奏楽部の皆さんがバンダで登場することなどを紹介、更にステージに2名のオケメンバー、1stヴァイオリンのN.ポーマンスくん、ファゴットのT.リウくんを招き入れました。
共に兵庫芸術文化センター管弦楽団PAC出身で、ある意味、凱旋公演となる彼らに、ここでも会場から大きな拍手。意気込みなどをヤマカズさんがインタビューもしていました。
最後は、「メインプロのチャイ5は、同じく今日、京響と沖澤さんがシンフォニーホールで演奏されると聞いているので、負けないように頑張ります!」とにこやかに言い残して〆。
 
最初の曲は、ショスタコーヴィチ:祝典序曲。僕がこの曲を聴くのは一昨年10月のマケラ指揮オスロフィルの来日公演()以来。コンサートのオープニングに相応しい華やかな曲ですお祝い
オケの編成は16-14-12-10-8。
最初から金管は鳴りまくるし、弦の音圧も高くて音が大きいびっくり
終盤は、プレトークで紹介された甲子園学院中学校高等学校吹奏楽部の女の子がホール客席前後を分ける通路にずらっと登場、振り返ったヤマカズさんのタクトに合せファンファーレを懸命に演奏ルンルン

僕らの席は丁度中央通路の前だったので彼女たちの演奏する音のシャワーを浴びました!!

とても上手いアンサンブルとは言えないけど、頑張ってる姿がいいOK

派手なフィナーレとなりカーテンコールでヤマカズさんもオケのメンバーも吹奏楽部の子達に客席と共に称賛の拍手を贈りました拍手

多分、随分練習もしたでしょうし、やり切った感からか目をウルウルさせている子もいて、振り返って見ている僕らも感動しました。

 

続いて、河村尚子さんのラフコン2。

河村さんの演奏も聴くのは久しぶりで2020年10月のコバケンさん指揮・読響大阪定演()以来。この時も演目はラフマニノフでパガ狂でした。

そして、ラフコン2は、今月7日にシェリー・シェプス指揮・国立カナダナショナル管弦楽団来日公演でオルガ・シェプスさんの演奏を聴いたばかりです。

オケの編成は14-12-10-8-6。

冒頭の鐘は、河村さんは2段でゆったりとした出だし。その後も結構、テンポの揺らし、溜めの大きい演奏をされました。

オケとの協奏では渾身の演奏をされているのに音が聴き取りにくいところが、第1・第3楽章であったように思います。僕の感覚では少しオケが鳴り過ぎている感じでした。

でも、第2楽章ではすごく美しい繊細な弱音を聴くことが出来ましたキラキラ

西宮市出身で曲目に関するエピソードを少し関西弁のイントネーションを交え紹介されたアンコールの「「熊蜂の飛行」は圧巻でしたOK

 

後半はチャイコの5番。

この曲を聴くのは4月の大野和士さん指揮・都響の大阪公演()以来。

都響も良かったけど、この日のバーミンガム市響も凄かったびっくり

第1楽章途中から派手な展開となった時の金管群の鳴りが凄まじい!!

一方、第2楽章ではホルンの独奏が美しいルンルン

第3楽章のワルツも優美チョキ

そして第4楽章は弦も金管も木管も打楽器も鳴りまくって盛り上がり、大音量でフィナーレグッ

ヤマカズさんは、テンポの揺らし、強弱の変化も大きい指揮でドラマチックな演奏を引き出していました。

 

そして、アンコールは、英国のオケ定番の威風堂々。

アンコールだけ出番があるメンバーも加わり、途中、客席の手拍子も交え、、楽しく〆となりました音譜

 

僕がヤマカズさんの指揮を観るのは、昨年5月のモンテカルロフィルの来日公演()以来で、おそらく4・5回目にはなりますが、おそらく昨日の演奏がベストだったように思いますびっくりマーク

やっぱり、ベルリンフィルに6月デビュー、26/27シーズンからはベルリン・ドイツ交響楽団の首席指揮者兼芸術監督に就任するだけあって、正に、今、乗りに乗っている感じでした拍手

 
開演14時、休憩20分を挟み、終演16時30分。補助椅子も出る満席でした。
初ヤマカズさんだった幼馴染みも、やっぱり、なんか違うなぁ~という素直な感想で大満足で、この後の食事に向かいました。
 
以下、芸文センター及び1曲目でバンダ隊を務めた甲子園学院中学校高等学校吹奏楽部のXのリンクを貼っておきます。