昨夜は、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団京都公演を聴きにロームシアター京都に行ってきました。モンテカルロ・フィルのツアーは5/25の兵庫から始まり千葉、東京×2、名古屋と続き、昨夜の京都が6公演目、そして、今日の横浜が千穐楽となっています。

RMF&山田和樹グローバルプロジェクトとしてローム・ミュージック・ファンデーションが主催しているのは、東京の2公演と京都公演で、プログラムは2種類。昨夜の京都公演は5/28のサントリーホールと同プログラムで、前プロがドビュッシーの牧神の午後への前奏曲とソリストに藤田真央くんを迎えてのラヴェルのピアノ協奏曲、メインプロがサン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付」でした。

  出演

指揮:山田和樹(芸術監督兼音楽監督)

ピアノ:藤田真央★

オルガン:室住素子◆

管弦楽:モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団

コンサートマスター:前半 David Lefevre、後半 Liza Kerob

 

  プログラム

前半

ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲

ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調★

 第1楽章 アレグラメンテ

 第2楽章 アダージョ・アッサイ

 第3楽章 プレスト

後半

サン=サーンス:交響曲 第3番 ハ短調 Op.78 R.176「オルガン付き」◆

 第1楽章 アダージョ~アレグロ・モデラート~ポーコ・アダージョ

 第2楽章 アレグロ・モデラート~マエストーソ~アレグロ

 

アンコール

ソリスト=グリーグ:抒情小曲集 第3集「愛の歌」op.43-5

オーケストラ=

①F.シュレーカー:舞踏劇(ロココ)より第3番"マドリガル"、

②ビゼー:《アルルの女》第2組曲より"ファランドール"

 

開演前にプレトークがあり、ヤマカズさんが登壇。

「ツアーが西宮・館山・東京2回と廻ってきて、昨日は」と言いかけて名古屋にいたことが言葉に出てこず「どこだったっけ?昨日」と言い出し前列のお客様に教えてもらうというおかしな天然トークでスタート。

但し、グローバルプロジェクトについてはしっかり主旨を説明。プロジェクトの一環で今回のツアーに参加している1stヴァイオリンのRennosuke Fukuda君、2ndヴァイオリンのMizuki Chibaくん、ピアノのMayu Sakaiさん、アシスタントコンダクターのRiku Okamotoくんが続いて登壇し、自己紹介とツアー参加の感想を述べさせられていました。
 
最初の曲、ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」のオケの編成は16-14-12-10-8。
コンサートの1曲目によく演奏されますが、気持ちが落ち着く美しい曲。昨夜も綺麗な調べでスタートしましたキラキラ
特にフルートの独奏がとてもよく、ハープ、オーボエ、クラリネット、コンマスのソロも美しかったですウインク

 

続いて、オケは14-12-10-8-6となり、藤田真央くんのラヴェルのピアノ協奏曲。

この曲を聴くのは、昨年10月の太田弦くん指揮・京響の定期演奏会()でアレクサンドル・タローの演奏以来。

また、藤田真央くんの演奏を聴くのは、一昨年4月の尾高忠明さん指揮・大フィルの定期演奏会()でのベートーヴェンのピアノ協奏曲 第4番以来。

第1・3楽章で鞭を打つ音が使われる面白い好きな曲ですが、昨夜の演奏では第2楽章が際立って美しかったのが印象的でしたキラキラ

真央くんのソロの弱音がとてもクリアで美しいニコニコ

プログラム冊子に「ピアノが夢見るような抒情的な歌を紡ぐ」と記載されていますが、正にその通りでしたグッ

アンコールのグリーグも美しく、演奏後もう1曲を期待して拍手が鳴り止まなかったため、照明をつけオケのメンバーが立ち上がって、やっと休憩となりました。

 

後半はサン=サーンス:交響曲 第3番「オルガン付き」。

昨夜の僕の自席は、2階3列33番。狙って取ったわけではないですが「333でサンサン3を聴くんや」と一人で喜んでいました爆  笑

オケは16型に戻り、コンマスは前半アシスタントの位置にいた女性と交代。

パイプオルガンがロームシアターにはないため、ハモンドがステージ下手側にピアノと共に配置されました。

この曲は、4月の井上道義 ザ・ファイナル・カウントダウン Vol.3~道義×絶品フレンチと和のコラボ×大阪フィル~で石丸由佳さんのオルガン演奏で聴いたばかり。この時はゆったりとした厳かな感じでしたが、昨夜のヤマカズさんはメリハリがはっきりしたドラマチックな演奏を導いていました音譜

オケの弦はよく揃って音圧が高かったし、木管の響きが美しかったです。

室住さんのオルガンはハモンドならどうなるのかなと思っていましたが、期待以上に良く鳴っていましたOK

でも、第2楽章終盤のクライマックスについては、やっぱりパイプオルガンで聴きたかったというのが本当のところ。

ロームが主催なのでロームシアターでやりたいのはわかるけど、音楽だけを考えたら京都コンサートホールにパイプオルガンがあるのだから、そっちでやって欲しかった。京都コンサートホールでやってもローム主催のPRはプレトークやプログラム冊子で、充分、観客に届くと思うのですが…

 

アンコールは2曲。

F.シュレーカーの舞踏劇(ロココ)より第3番"マドリガル"に続き、ビゼー:《アルルの女》第2組曲より"ファランドール"。

この時、1階客席前後中央通路下手側の扉から、太鼓を携え打楽器奏者が入場びっくり通路を横切って上手側に演奏しながら行進。

更に、ヤマカズさんが客席を振り返り、手拍子を誘導ラデッキー行進曲みたいに大きく手拍子から弱めて一旦停止し、最後は再び大きな手拍子に戻ってフィナーレ!

会場は大いに盛り上がって、拍手喝采とブラボーの嵐拍手

楽しい演出での〆となりましたウインク

 
プレトーク18時15分、開演18時30分、休憩10分とアナウンスされたけど多分15~20分、終演20時35分、完売でした。
 

 

終演後のジャパンアーツのXのリンクを貼っておきます。