凪良ゆうさんの小説『すみれ荘ファミリア』を読みました。

凪良さんの作品を読むのは、流浪の月汝、星の如く星を編むに続いて4作目。

今まで読んだ3作品が面白かったこと、凪良さんが僕の住む街、大津市出身とわかり応援したくなったことから、もっと読んでみようと思ったわけです。

この作品は2018年に『すみれ荘ファミリア』(富士見L文庫)として刊行されたものに全編に渡り凪良さんが加筆修正したものとのこと。更に「小説現代」2021年2月号に掲載された「すみれ荘」のその後を描いた書き下ろし「表面張力」と題する短編も文庫本化で収録され、2121年5月に刊行されています。

その際の文庫カバーは画像2枚目のものだったようですが、その後「汝、星の如く」で2023年の本屋大賞を受賞されたので、同年4月の第9刷発行時に、下の画像のカバーが追加されWカバーになっています。

*カバーの画像は共にネットからお借りしました。

 

発行元の講談社の講談社BOOK倶楽部というHPで、この作品は以下のように紹介されているので転載させて頂きます。

  内容紹介

☆☆☆祝 『汝、星のごとく』2023年本屋大賞受賞!☆☆☆

 

「愛」の形を問う作家・凪良ゆうの源流がここに!

 

下宿「すみれ荘」の管理人を務める一悟は、気心知れた入居者たちと慎ましやかな日々を送っていた。そこに、芥と名乗る小説家の男が引っ越してくる。彼は幼いころに生き別れた弟のようだが、なぜか正体を明かさない。真っ直ぐで言葉を飾らない芥と時を過ごすうち、周囲の人々の秘密と思わぬ一面が露わになっていく。

 

愛は毒か、それとも救いか――。

本屋大賞受賞作家が紡ぐ、ある家族の物語。

 

☆☆「すみれ荘」のその後を描いた書き下ろし「表面張力」を収録した完全版!☆☆

 

以下、殆どネタバレをさせない範囲で感想等、記載します。

 

芥の出現で、すみれ荘の入居人の隠された秘密が次々と明かされていくストーリー展開に、次はどうなるのか?とドンドン引き込まれていきました。特に、終盤に驚くような出来事が起こりますびっくり

でも、最後は希望が見える結末になるところが、今まで読んだ作品同様、凪良さんらしく感じられますOK

その後を描いた作品の「表面張力」も然りニコニコ

流浪の月、汝、星の如く、星を編むほどのインパクトはありませんでしたが、内容紹介に記載されている『「愛」の形を問う作家・凪良ゆうの源流がここに!』という表現がピッタリびっくりマーク

正に源流と言った感じですチョキ

結構、ドラマや映画化しやすいストーリーにも思えるので、実写化も期待したいです。