昨日は、「京都コンサートホール×京都市交響楽団プロジェクトvol.2 ショパン!ショパン!!ショパン!!!」というコンサートを聴きに行ってきました。

實川 風、福間洸太朗、ニュウニュウの3人のピアニストを迎え、デリック・イノウエ指揮・京都市交響楽団がショパンのピアノコンチェルトを

演奏する公演です。

出演
ピアノ:實川風 福間洸太朗、ニュウニュウ
指揮:デリック・イノウエ
管弦楽:京都市交響楽団

コンサートミストレス:会田莉凡

 

[プログラム]~オール・ショパン・プログラム~

前半

アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 作品22(實川風)

ピアノ協奏曲第2番 へ短調 作品21(福間洸太朗)

 第1楽章 Maestoso

 第2楽章 Larghetto

 第3楽章 Allegro vivace

後半

ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11(ニュウニュウ)

 第1楽章 Allegro maestoso

 第2楽章 Romanze, Larghetto

 第3楽章 Rondo, Vivace

 

最初に登場したのが、實川風さん。名前は聴いたことがあるけど、生では初見。プロフィールは上に示したプログラムの通りです。

また、アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズは、今年8/9の反田くんのリサイタル()や、昨年12/16の辻井くんのびわ湖ホールでの公演()でピアノソロによる演奏は聴いたことがありますが、オケとの協奏を聴くのは初めてでした。

ピアノ・ソロで始まるアンダンテ・スピアナートを、實川さんは軽いタッチで演奏され、弱音がなかなか美しい感じでした。

一方、ポロネーズは、オケの演奏が加わって華やかになるので、ピアノの迫力面はもうちょっと頑張って欲しかったというのが正直なところでした。

 

続いて、休憩なく、ピアノの鍵盤を係りの方が丁寧にふき取り、椅子も交換し、福間洸太朗さんが登場。

福間さんの演奏は今年の10/1大フィルとのグリーグのピアコン()を聴いて以来で、ショパンの2番を聴くのは、昨年10/3の日本センチュリ響との北村朋幹さんの演奏以来です。

福間さんの演奏は、10月のグリーグ同様、メリハリがあって強音も力強く、しかし、よくまとまっている印象で、曲が違うので単純に比較できないにしても、僕には實川さんよりも好みの演奏となりました。

 

そして、休憩20分を挟み、後半はニュウニュウ。

ニュウニュウは、あのアニメ「ピアノの森」でパン・ウェイの演奏をしたピアニストですが、生で初めて聴きました。

ショパンの1番は結構聴く機会があったんですが、最近はなく、昨年1/5の日本センチュリー響との小林愛実ちゃんの演奏()を聴いて以来です。今年のショパコン4位入賞の愛実ちゃんの演奏がすごく良かったことしか覚えていないので、昨日のニュウニュウと比較は出来ません。

で、昨日のニュウニュウですが、凄く良かったです。

強弱のメリハリ、テンポの揺らしとも僕には素晴らしく思え、昨日演奏された3人の中では断トツ!とにかく華やか!

ニュウニュウについては、機会があればリサイタルにも行きたいと思いました。

 
指揮者のデリック・イノウエさんも名前もしらない初見のかたでしたが、コンミスの会田莉凡さんを始めとするオケを上手くまとめ、協奏曲として、ピアノを引き立てる演奏を導いていたように思います。
弦5部は、最初から最後まで14-12-10-8-7。
昨日は、会田さんや石田泰尚さんが特別客演コンマスに入る時は、アシスタントコンマスを務めることが多い泉原隆志くんや、クラリネット首席の小谷口直子さん、関西フィルコンマスの岩谷さんと共に兵庫芸文センター管PAC・OB一期生でコントラバス首席の黒川冬貴さんが降り番になっていたのは少し寂しい気がしましたが、出演された方のサウンドは、ちゃんと京響らしい美しい音になっていました。
 
開演14時、休憩20分を挟み、16時10分終演。上手側のサイドバルコニー前方や1階後方に若干の空きがあり80%程度の入り。
イケメンピアニスト3人が出演したためか、女性客が圧倒的に多く、反田くんが出演していないにも拘らず休憩では反田トイレができており、沖澤さんと務川くんが出演した今月の定期演奏会同様、最近の京響にしてはよく入った満席に近い公演となりました。
 
3人の出演前の写真が京都コンサートホールのFacebookページに投稿されていたのでお借りして貼っておきます。