昨日は、大阪フィルハーモニー交響楽団ソワレ・シンフォニーVol.18を聴きにシンフォニーホールに行ってきました。このソワレ・シンフォニーは大フィルが定期演奏会の会場フェスティバルホールではなく、シンフォニーホールで開催される名曲コンサートのようですが、僕は初めてでした。指揮が安定の秋山さんで演奏曲が好きな曲ばかりだったのと福間洸太朗さんの演奏を一度聴いてみたいと思っての参戦です。

 

 

[出演]

指揮:秋山和慶
ピアノ:福間洸太朗
管弦楽大阪フィルハーモニー交響楽団

コンサートマスター:須山暢大

 

[プログラム]

前半
シベリウス:交響詩「フィンランディア」op.26

グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 op.16

 第1楽章 Allegro molto moderato

 第2楽章 Adagio

 第3楽章 Allegro moderato molto e marcato

後半

ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 op.67「運命」

 第1楽章 Allegro con brio

 第2楽章 Andante con moto
 第3楽章 Allegro
 第4楽章 Allegro 

 

アンコール

ソリスト:メンデルスゾーン/ロンド・カプリチオーソ
オーケストラ:ベートーヴェン/バレエ音楽「プロメテウスの創造物」序曲

19時開演10分前に秋山さんと大フィル福山事務局次長のプレトークがありました。
プログラム説明の前に秋山さんは、以前は朝比奈隆音楽総監督と共に首席指揮者として、何十年も大フィルを支えてこられたこと、今年で80歳になられるがまだまだ健在で今月14日15日の定期演奏会でも上岡敏之さんの代役で指揮をされることなどの紹介がありました。
 
最初の演目「フィンランディア」では、弦5部は14型。
この曲も、次のグリーグのピアコンも生で聴くのは、4月のコバケン・ワールド in KYOTO()以来。
その時の日本フィルの演奏も良かったですが、昨日の大フィルもとても良かったです。
特に力強い金管が冴え、気分が盛り上がりました。
 
続く、グリーグのピアノコンチェルト。
福間洸太朗さんのことを秋山さんは以前、広響とのコンサートで共演経験があり、素晴らしいピアニストで、しかもイケメンだと、プレトークで紹介されてましたがその通りでした。
4月のコバケン・ワールドでは、オケの弦5部は10型でしたが、昨日は12型。
福間さんの演奏は力強さがありながら、華麗で流れるような感じもする演奏。
また独奏の第1楽章の長いカデンツァは秀逸。
そして、第4楽章のクライマックスはオケも相当鳴っていましたが、かき消されることのない力奏でした。
それから、あくまで私見ですが、パッと見、横顔は俳優の長谷川博己が弾いているのかと思うような感じに見えました(正面を向くと、違う人だとはっきりわかりましたが)。
 

アンコールは聴いたことのないメンデルスゾーンの美しい曲。

これについて、福山さんは写真と共に、以下のコメントをTwitterに投稿されていました。

『本日、ザ・シンフォニーホール公演にお越しくださった皆様、大阪フィルの皆様、秋山和慶先生、有難うございました!

アンコールの曲、秋山先生も中学生の時に弾かれ「先生にしこたましごかれた思い出の曲です」と仰ってました。わざわざ舞台に出て拍手を送ってくださり、ウルッときました。』

*写真は福間さんのTwitterからお借りしました。

 

後半、オケは14型に戻り、運命!

運命を聴くのは昨年10月、やっぱり大フィルの京都特別演奏会()以来。

この時の指揮者は角田鋼亮さんで超高速の演奏でしたが、同じ大フィルでも昨日の秋山さんは重みのある王道の運命!

名曲をガッツリ味わうことが出来ました。

それから、昨日の演奏では、先日、題名ない音楽会でみたこともあり、2ndヴァイオリンの方がどんな演奏をしているのか少し観察してみました。1stとハモるような音程を弾いたり、同じメロディを弾いて厚みを増したり、ヴィオラと共にきざんだしている様子等がよくよく実感できて、その重要性が少しわかったような気になりました。

 
オーケストラアンコールのベートーヴェン/バレエ音楽「プロメテウスの創造物」序曲も初めて聴く曲でしたが、華やかに盛り上がる最後に相応しい演奏だったと思います。
 

下の写真は大フィルのTwitterからお借りした、演奏後の秋山さんとコンマスの須山さん。

お疲れ様でした。ありがとうございました。

*写真は大フィルのTwitterからお借りしました

 
休憩20分を挟み、終演21時過ぎ。1F前方左右に空きがありましたが、お客様は70%くらいの入りだったのではないかと思います。
 

今月の定期演奏会も代役で秋山さんが指揮してくださるのはありがたいですが、来月も定期演奏会に出演予定だったフルートのエマニュエル・パユさんが来日不可となりプログラム変更等を検討中と昨日発表されたのは、少し残念です。