昨日は、京響のレクイエムを聴きに京都コンサートホールに行ってきました。

 

 

僕が、モーツァルトのレクイエムを生で聴くのは、2度目。

先月、ユベール・スダーンさんとPACのレクイエム()を聴いて感銘を受け、他のオケとも聴き比べしたいと思って、友達を誘いチケットを確保したのが昨日のコンサートです。

 

指 揮 : 角田鋼亮(つのだこうすけ)
管弦楽 : 京都市交響楽団

ソリスト :
小林沙羅〈ソプラノ〉
福原寿美枝〈メゾ・ソプラノ〉
清水徹太郎〈テノール〉
三原剛〈バス・バリトン〉

合 唱 : 京都ミューズ・モーツァルト・レクイエム合唱団2019
合唱指導 :大谷圭介. 丸山晃子 西畑賀世 小林峻 小林千恵 武知朋子 大村夢

 

プログラム
W.A.モーツァルト:交響曲第38番 ニ長調 K.504「プラハ」
W.A.モーツァルト:レクイエム ニ短調 K.626(レヴィン版)

 

指揮の角田さんは現在、セントラル愛知交響楽団の常任指揮者をしておられるとのことですが、僕は、昨年2月、びわ湖ホールでのオペラ「ヘンデルとグレーテル」()以来、観るのは2度目。その時のことは、子供も見れる楽しいオペラだったくらいしか覚えていませんが、今回の公演で細身で「しゅっ」としていて身体全体を使った映えるタイプの指揮者だと認識しました。

 

前半の交響曲「プラハ」は、あまり聞いた記憶がない曲でしたが、モーツァルトらしい曲だなぁと感じました。

約30分の演奏で前半は終わり、休憩後、後半はいよいよレクイエム。

 

ソリストでは、テノールの清水さんが、びわ湖ホール4大テノールの一人として活躍されているし、びわ湖リングの「ラインの黄金」に出演されたり、最近では昨年9月のびわ湖ホール開館20周年記念コンサートのマーラー「千人の交響曲」()で歌われたのを観ています。

その時、同様、伸びのあるテノールが、昨日も、とてもよくホール全体に響いていました。一緒に行った同伴者は清水さんを観るのは初めてとのことでしたが、「あのテノールはすごかったなぁ」と驚くほどで、正直、他のソリストよりもよかったです。

ソプラノの小林さんは4月に兵庫芸文での佐渡さんの「音楽の贈りもの」 コンサートで、バーンスタインの楽曲を唄われたのを観て以来、2度目。前回は、ピンマイクを付けて歌われていましたが、今回は生の歌声を聞けました。ステージの前方にオケ、後方にソリスト4人、2階のP席に合唱団を配置する構成でしたが、ステージ後方から届く声に、少し物足りなさを感じました。それは、テノールの清水さんを除く、ソリストの方も同様です。

 

合唱団の京都ミューズ・モーツァルト・レクイエム合唱団2019というのは、今回の演奏会のために市民参加・自主運営の合唱団で230余名の団員が1月から毎週練習を重ねてこられたとのこと。市民参加の合唱でしたが、迫力もあってすごかったです。しかも全部暗譜で歌われ(レクイエムはそうしなければいけないのか、僕にはわかりませんが)、練習の成果を本番でしっかり発揮されたように感じました。

きっとすごく達成感があったと思います。

会場は合唱団で使用したP席を除き、1階2階3階ともほぼ満席。人気があるというよりも、合唱団の方の家族や知人の方が大勢、応援に来られたためだと思います。

 

今回のコンサートでは無意識で途中睡魔に襲われ、不覚にもうつらうつらしていたようで、終演後、同伴者から、「あんた、途中、寝てたでぇ」と言われてしまう始末で、前回のスダーンさんとPACの公演の方が感銘は大きかったと言わざるを得ません。


終演後は、錦市場近くの、肉匠益市で焼肉、食べて帰ってきました。ここは美味しいのでお勧めです。焼しゃふロースが特にいけます。

 

今月、もう一度、三ツ橋敬子 さんと大フィルのレクイエムを聴きますが、次は眠りに落ちないようにしようと思ってます。