からだに恥をかく体操〜えんぴつみがき〜 -108ページ目

否定されたらいっちゃうよ

ベガとアルタイルだったっけ?一年に一回、今日逢瀬をかわすらしいよ。でもさ、一年に一回っつっても、もう40億回ぐらい会ってるだろあの夫婦。とまあそんな心の底からくだらないくだらないくだらないと言われあまつさえ反吐をぶっかけられるようなことはどうでもいいんだ。どうして人間関係には峠があるんだろう?どうしてある時を境にして一気に破局へ向かうんだろう?どうして恋は色褪せるんだろう?どうしたら愛は続いていくんだろう?否定だよ。否定があるんだ。何かを否定することでしか自分を形作れないから。自己嫌悪とは後悔からくる否定で、すなわち自身を肯定させるための巣ごもり期だから…………………………とにかく僕はパーティーがしたいのです。考えてみれば僕は今までの人生で一度も僕の頭の中にインプットされているパーティー像を体験したことがない。誕生日会のシステムなかったし。何かにつけパーティーを開いちゃうような人種を憎んでさえいる。でもパーティー。パーティー。みんなに送る招待状は遺言書じゃダメなのかしら。パーティーしたいよ。アハハって笑い声がどこからも聴こえてくるようなパーティー。でもパーティーを開く
と必ずそのパーティーの前をたまたま横切るくたびれた男がいるだろ?遠い目をしてさ。コンビニのおでんを手にさ。一瞬パーティーの前で止まって、会場内の誰かと目があって逃げるように立ち去る男。それがおれ。ちくしょう、おでんをてめえらの会場にぶちまけてやるって考えるのがおれ。そして部屋に帰って結局うめえうめえ言いながらこんにゃく食ってるのが彼女。彼女!?ああ、先月ふられたあの、ヘケメドロ星からやってきた左腕だけ異様に発達したシオマネキ型宇宙人の……………………もしくは岩兵衛(花の慶次より)型宇宙人の……………パーティー……………クラッカーがろうそくの火に引火して髪の毛焼けてもパーティーは楽しさを裏切らないじゃないか……………

微笑シリーズ。決闘のある国。(後)

『震えながらコロッセオに入った少女は衆目の中、やはりどうしようもなく、人を人とも思わぬ所為にさらされる。ここぞとばかりにな。ここぞとばかりに、まさしく最後の最後に。捨てる前のソフビ人形みたくさ。決闘という大義名分のもと穴という穴につっこまれて、なんせ穴があったらいれたい年頃だかんね、ぐりんぐりんしても飽き足らずフィストだフットだ、乳首をちぎりとり、目をえぐりとる。少女が声にならない呻きをあげてもどこ吹く風。んなこたあ想定の範囲内だからね。失禁脱糞お構いなし。それはもはや陵辱と呼べるものの範疇を越えて、悪魔のいけにえにされた方がましってぐらい凄惨をきわめた。少年グループの一人がおかしいな、おかしいな、って言いながらなんとか彼女の腕をもぎり取ろうとしたりね。チンパンジーに引き裂かれるアカコロブスみたくさ。人間は悪気が無いときに残酷になるからさ。子供の時踏み潰したアリンコ然り、活け作り然り、無邪気っつう純粋な邪気だよな。最後は生きたままもがれもがれて、もがれられながらもヤられ続けて、地獄絵図の中少女はびらんびらんになって死んだ』
「びらんびらんになって死んだってお前」
『少女がはいていた学校指定の真っ白な靴下は隙間なく血に染まっていたという』
「ああ、レッドソックス的なことを言わせたいと」
『………その地獄絵図を目に焼き付けている人物がいました』
「お、おう、少女の親だな」
『…とさ。めでたしめでたし』
「全然めでたくねえよ!いましたとさ!いましたとさ!」
『痛いな。いましたとさって言われながら殴られたのは初めてだ』
「そうもなるわ!」
『来ました土佐!ならあるんだけどな』
「来ました土佐で殴られるってどんな旅情だよ!へったくれもねえ、旅情のへったくれもねえよ!」
『へったくれもねえといえば、復讐を決意した少女の親にしてみれば法律もへったくれもねえわけ』
「へったくれもねえでいいのかそこ!?あるだろ他に表現方法が」
『少女の父親は決闘を挑むことを決めた』
「法律もへったくれもねえって言ったのに法に乗っ取っちゃってるよ」
『決めたんだよ。“決意”を挟む余地もなく、とても冷めた気持ちで“決めた”んだ』
「はあ、父親がねえ。じゃあ母親は?」
『母親は発狂してすぐ自分の陰部とか乳房とか腕や脚を切り取ろうとするから精神病院の平らな部屋にいる。というのもあのあと母親はすぐに決意を申し込もうとしたからなんだ。でも返り討ちにあうのは目に見えてるから父親が止めると、衝動がショートしてそうなったんだ。だから父親は妻を隔離した。もう二度とお前とは会えないんだろうななんて言ってさ。あ、この復讐、いわば仇討ちの仇討ちは江戸のシステムと違って認められてるんだよね。殺人罪に問われない代わりにって感じかな。父親は空手と柔道のおぼえがあってね。そこそこ強い。父親はその日に備えて鍛錬を始める。そしてその日は来た』
「まためんどくさがりの虫が出始めたな」
『娘がなぶり殺されてから3ヶ月が過ぎた雪の降る日、父親は少年グループのひとり、娘が役所に申し込む時に名指しした奴に決闘を申請した。決闘を申し込む時指名出来る相手はひとりなんだよ。それが決まり。そいつは忘れることも出来ないあの時の記憶の中で、一番弱々しい奴だった。パシリだよ。だから指名されたんだ。案の定、そいつは他の少年達を助太刀に来てもらえなかった。切り捨てられたんだよ。他の少年達は、突然のことだったし、そんな決闘だなんて命懸けの真剣勝負なんかしたくなかったからね。逃げたんだ。後先も考えず。その少年は親にも言えなかった。少女と背中合わせの理由でね。皮肉なことにってやつか。ふふふ』
「なんていうか、なんじゃそりゃ」
『少女の父親はそのちょろい少年をちぎってはなげちぎってはなげ、レイプしてやろうとしたけど、父親はあの日以来インポになってたからできなかった。血を流してくったくたに柔らかくなった裸の少年を見て、ヤるという“性的”欲求はあったんだけどね。ほら、コロッセオは異常地帯だから。でも、さすがにインポはコロッセオの力でも治らなかった。そもそも闘争にある体と勃起とは』
「インポはそう大事じゃないだろ。早く次行けよ」
『父親はそいつの首を蹴り折ってねじきって、あの食パン買った時袋についてる針金をいたずらしたみたく、ぎゃるぎゃるにして、引きちぎると、その髪を筆代わりにコロッセオの床に他の3人の少年の名前を書いてさ。次はお前らだぞ。明日はお前らだぞ。それを街頭テレビで見ていた少年達は震えあがったもんさ。でも、今度は1対3の構図になるだろ?1対1じゃ勝てなくても、タイマンじゃ勝てなくても3人なら。絶対に3人でやるぞってなるじゃない彼らは。少女の父親は時間を与えるなんてことはしない。すぐに3人のうちひとりが拘束された。だけど決闘当日、コロッセオに入ったのは少女の父親と少年ふたりだった。ひとり、この期に及んで逃げ出したんだ。期せずして1対2。正直、父親は3人相手にして勝つ目算はたたなかった。でもふたり相手なら、なんちゃない。始まりの合図を皮きりにして父親は一目散にひとりに向かうと、一気呵成に猛攻を仕掛けて気絶させた。これでもう少年側の勝ちは消えた。戦法ってのは大事でね。この時ふたりの少年はひとりは父親の正面、ひとりは裏に、という具合の戦法を取っていたんだけど、これって罠なんだよね。1対2の時
に陥りがちな罠。これってさ、力がある程度近い者同士の間では有効かもしれないけど、力が離れてると愚策以外の何者でもない。こんな風にひとりを瞬殺されたあげくってなる。3人なら2人組ができる可能性高いからね。2人同時にかかってこられて、なおかつひとり遊撃に回られたら、少女の父親には厳しかったんだけどね。あっという間にふたりを、とりあえず、気絶させた父親は真綿で首を絞めるようじわじわと、ひとりずつ痛み、苦しみ、恐怖を味あわせてむごく殺した。全身の関節を砕いて芋虫にしてから殺したし、生きたまま脳みそをむき出しにして目の前で食ってやったり。娘以上に娘以上にってつぶやきながらね。レイプしようかなって思ったけど』
「インポのくだりはもういいよ」
『残りはあとひとり。最後まで逃げた奴。こいつは海外に高飛びしてたんだけど、指名されたならFBIが黙っちゃいない』
「FBIまた出た!すぐやる課はどうした!?」
『召喚された少年。もう誰も助けてくれる友はいない。へたれ認定されて帰る場所もないんだけれども。だがしかし、いるんだよねこんな奴にも愛を捧ぐ存在は。高飛びさせてくれた親がさ。少年は父親と一緒にコロッセオに入った』
「親助太刀しちゃうんだ」
『そいつの父親だけじゃない。ふたりに加え少女の父親に殺された少年の父親からひとり、母親からふたりも一緒だ』
「え?それだと少年側5人になっちゃうじゃん。3人までしか助っ人呼べないんだろ?」
『そんな、外国人登録選手じゃねえんだから』
「いやいやいやいや、いや、お前言ったろ、助っ人は3人までだって」
『3人応援を呼べるってのは挑まれた方の権利であってさ、それ以上を認めるか否かは申し込んだ側の自由だから。少女の父親はそれを認めた』
「ははあ」
『決闘の開始を告げるファンファーレが鳴り響く』
「ファンファーレ…」
『…本当の戦いはこれからだ!!………』
「…うん?」
『ご拝聴ありがとうございました。おれの今後の作品に』
「おい!おい!なに打ち切り少年マンガみたいな最終回!ここまで話といて!」
『ちょっと読者アンケートの結果が』
「ねえだろそんなもん!」
『芳しくなくて』
「だからアンケートなんかねえだろって!」
『編集が僕を見下すんです』
「いねえよ!編集者もアンケートもねえ!」
『ちょっと丸ごとバナナ買ってきて』
「意味わかんねえよ!もはやマンガ界もくそもねえな!早く話せバカヤロー」
『しょうがないなあ。じゃあ話すけど』
「投げやり!」
『学生時代の照英か!…さて、それぞれの復讐を胸にコロッセオに入った6人』
「…………」
『相手が5人となると、女混じりとはいえ、一筋縄にはいかない。少女の父親は強いけど別に行住坐臥戦っている達人ってなレベルじゃない。さてどうしたものかと。こんな時なのに少女の父親は結構呑気でさ。だって既に、娘がなぶり殺されたのを見た時から魂は地獄に置いといて』
「そんなその話はこっちに置いといてみたいな感覚で置かないだろ!」
『向かいあう5人と1人、ふと少女の父親は相手側に立つひとりの男を見る。あ、あいつは…学生時代からあらゆる分野でライバルだった山本じゃないか!!』
「…………」
『山本じゃないか!!』
「…………」
『という話は置いといて』
「ほこりかぶるまで置いとけ!」
『本当の戦いはこれからだ』
「おい!ふざけるならふざける!ふざけないならふざけない!だよ!」
『………はい』
「ったくよお」
『結局最後は少年と相討ちになってみんな死ぬんだけど、それまでの戦いってのがすごいわけ』
「だからその過程を話せよ!さらっと結末言っちまいやがってまあ。ひょっとしてめんどくさがってんな?めんどくさいんならやるんじゃねえよ!」
『まあさ、少女の父親が少年を人質にとることに成功したけどあまり意味なかったり、目玉を母親のひとりに潰されたり、相手側の父親のひとりが勝手に滑って転んで死んじゃったり、インポが治ったり』
「インポこら!」
『うん、まあ色々あるけど、めんどくさいよね』
「言っちゃったよ」
『ラストはコロッセオの清掃係とゴーヤパンマンが6人の死体を片付けて』
「ゴーヤパンマンってなんだよ」
『苦いから。そんで』
「苦いからって…」
『ああ、程よく苦いから。で、片付けたあとすぐに次の決闘が始まる、世間はいつものように淡々と進んでいくエンド。終わり』
「じゃあねバイバーイ!」




終わり。…………もうしばらくは書かねーんじゃねえかな。微笑シリーズは。

微笑シリーズ。決闘のある国。(前)

『今週号の刃牙は爆笑だったな』
「そんな話題から始まんの?」
『トリケラトプス拳、とはな』
「ああ、あの、これコミック派の方にネタバレしてわるいけど、こいつのギャグじゃなくて現実に今起こっている出来事なんだよトリケラトプス拳」
『さすがのおれもどうかと思ったぜ』
「ギャグのやり口だもんな。トリケラトプス拳って。もはや大喜利の回答だもんな」
『それがありならなんつうか、UFO拳とかもありになってくるからね』
「だよな。白菜拳とかな。白菜って!?みたいな」
『それはない。絶対にない。バカじゃねえの』
「えっ、あっ」
『というわけで今回はおれのちょっとした作り話を聞いてもらおうと思いまして』
「…あの、なんかごめんね」
『時は西暦20XX年』
「バツバツ年って、ごまかす意味あんのかよ」
『ああ、間違えた。時は西暦20チョメチョメ年』
「山城S伍かよ。また微妙な…、つうか山城S伍が読み間違えたやつを間違えちゃったよ」
『の死んだ年に』
「じゃあ結構近い将ら…ってこら!何言わせてんだよ!やめろ!不謹慎だよ!」
『ある法律が施行されましたとさ』
「されましたとさ?」
『めでたしめでたし』
「だろ!?そうだろ!?そうなっちゃうよされましたとさなんか言ったら!それに全然めでたくねえよ!わかったのは20チョメチョメ年に山城S伍が死んだってだけだから!」
『まあおふざけはこの辺にしときまして』
「おふざけってお前」
『ある法律が出来たわけ。まあ改正かな。決闘に関する法律が。今決闘って罰則あるの知ってるよな?』
「ああ、ちょっと前にタイマンしたやつらが決闘に関するなんやらで罰せられたよな」
『そう、それが改正された。2015年に…あっ』
「おい!それじゃあまるで2015年にって言わすな!」
『地デジにはなんとか…』
「うるせえ!そういう生々しい人の死を扱わないよう心がけてなかったっけ!?」
『そうだったんだけど、昨日夢に鈴木その子が出てきたからOKになった』
「なんでだよ!なんで鈴木その子が夢に出てきたら解禁されんだよ!お前その子のなんなのさ!」
『…はあ、お前そういうとこあるよね。何?おれに港のその子ヨコハマヨコスカとか歌ってもらいたいの?なんだよそれバカじゃねえの』
「…いやでもなんで鈴木その子が夢に出てきたら自分の中の縛りがほどかれるんだよ」
『そりゃあお前、夢に鈴木その子が出てきたら、もうなんでもありだろ』
「…まあちょっとわからないでもないけど、ちょっとな。夢にあんな白い人が出てきたらちょっと人生観が変わるかもしれない」
『だろ?しかもこっちは出してるわけだから』
「は?」
『その子に出してるわけだから。精子を』
「最悪だよ…」
『起きたらパンツがぬめってたこっちの身にもなれよ』
「何言ってんだお前!」
『おい!顔にだしたら精子がどこいったかわからなくなるだろって言えよ!』
「言わねえよ!呪われちまえよてめえ!」
『ああ、宣保愛子に』
「うわ、意味わかんねえし…ひくしかないわ」
『宣保愛子にひくことないだろ』
「宣保愛子にひいたわけじゃねえよ!死者を愚弄するお前にひいたんだよ!愚弄するのも大概にしろ!お前そんな奴だったか!?見損なったよ!」
『だから夢に鈴木』
「だからやめろ!」
『鈴木パパイヤが』
「鈴木パパイヤってそれパパイヤ鈴木だろ!なんだよ鈴木パパイヤって。まあでもそれだったら話が違ってくるけど」
『はあ?なにそれどういう意味?どう違ってくるのよ』
「えっ、ああ、パパイヤ鈴木が夢に…ねえ、まあそうそう、そんなことより決闘の話だろ決闘の」
『パパイヤ鈴木じゃないよ。鈴木パパイヤの方だよ』
「もういいだろそれは、さあ決闘決闘」
『いや、パパイヤ鈴木はデブで踊れるアフロだろ?鈴木パパイヤはデブで本人よりは動けないアフロだから』
「ただのそっくりさんじゃねえか鈴木パパイヤ!本人よりって言っちゃってるし!」
『まあそんな無駄口叩くよりおとなしく決闘の話を聞けよ』
「おい!まあいいかもう」
『ああ、言い忘れてたけど、大体お前な』
「なんだよ」
『おれが鈴木その子って言った時点で、同じ白面ならMJの夢見ろよって言えよ!って言わなきゃならないんじゃないか?』
「そんなもんお前、今思いついたんなら戻って編集すりゃいい話だろ!?作者次第だろ」
『そんなのめんどうだろ』
「今のやりとりのがめんどくさいよ!つうかこの話長くなるんだからほんとこんなくそおもしろくない無駄話をだべってる暇ないだろ!」
『でまあ決闘が条件付きで解禁されるわけ』
「うわ、今すごくめんどくさがったな作者。まあいいや、で?」
『その条件ってのは江戸時代の仇討ちのシステムと似てて、お役所に届け出て、受理されれば決闘が認められるわけ』
「ほう」
『ま、受理されればっつっても審査なんかあってないようなもんなんだけど』
「そうなんだ」
『まあ、条件ってのもあってないようなもんなんだけど』
「じゃあ全体的にあってないようなもんなんだな」
『そんなわけないだろ、バカじゃねえの』
「お前さっきから」
『まず立会人、証人が必要なんだけど』
「ああ…」
『でも決闘は専用の会場、通称コロッセオで行われるから、会場には青ヒゲ気取りの観衆が常に満員でさ。彼らが立会人になる。だからパス』
「へえ」
『決闘を申し込んだら慣例的にその場で受理されるわけ。受理されたら申し込んだ人間と対戦相手は即座に身柄を拘束される。24時間ね。これは双方ともに決闘から逃がれられないようする為と』
「ちょっと待って、拘束されるって誰に?」
『FBI』
「F…!」
『基本的に申し込まれた相手はどんな状態でも次の日には決闘しなければならない。それこそ植物状態でも申し込まれたら決闘しなければならない。それだけの強制力がある』
「いやあの、FBIってのは」
『決闘を直前に取りやめることができるのは申し込んだ人間だけだからね。でもそれだとあまりに応じる方が不利だろ?』
「FB」
『不利だろ?』
「…不利だな。おれだったら相手が風邪とかひいてる時狙うよ」
『お前さあ、風邪とかひいてる時って、風邪以外何をひくの?人類は風邪以外何をひくのさ?風邪とかのとかって何?何をひくの?』
「ええまあ………リヤカー……」
『…それだと不利になるから、ここが話の重要なポイントなんだけど、相手はその24時間で助けを呼べるんだよ。一緒に戦うパートナーをさ。3人まで呼べる』
「ああ…でもそれだと今度は決闘を申し込んだ方が圧倒的に不利じゃねえか?1対4になるわけだろ?」
『だからあ』
「いや、そんな“お前はなんでそんなこともわからないの?”みたいな言い方されてもみんなわかってないからね?」
『要するにこの法の要点は申し込んだ側にそれだけの覚悟があるのかってところなんだよ。返り討ち前提の法律なの』
「ああ、抑止力的な?」
『それは違う』
「ああ…そう」
『あのな、だからね、決闘を申し込んだ時点でそいつはもう半分死刑囚扱いなのよ。わかる?それを踏まえた上で決闘を申し込むんだなと』
「なんとなくわかるような」
『ま、簡単に言えば抑止力的な』
「抑止力じゃねえかよ!」
『こんなベタなやり取りは置いといて』
「置いとかれちゃったよ。手え伸ばしたら届くかなあ」
『…それでも申し込む人はいるもんだねえ』
「だねえって言われても。お前の作り話だからな」
『もう連日連夜殺し合いが繰り広げられている』
「殺し合い!?えっ殺し合うの!?」
『いや、文脈からしても殺し合いの雰囲気は十分出てただろ?そもそも決闘って言ってるし』
「タップとかないの?ボコボコにされたら終わりみたいな」
『無いよ。当たり前だろ。果たし合いだよ。怨恨から永遠に離脱、解脱するには相手を殺すしかない。基本、双方がコロッセオに入ったら最後生きて出てくるのは1人乃至2人乃至3人乃至4人乃至…0』
「なんかパターンが多すぎておぞましさが薄まっちゃったな。乃至0に重点あった気がしたけど。まあ生きるか死ぬかってことか」
『ああ、言い忘れてたけど双方とも素手だからな。武器は五体のみ。これは絶対』
「はあ。でもそれだと、女1人対男数人の図になった場合さ」
『そう!そうなんだよ。その通りで、ここから悲惨な話になっていくんだけど』
「悲惨な話になるんだ…」
『女が男相手に決闘を申し込むと、大概輪姦されて殺される。なんせたくさんの貴族思考の方々に見られてるからね。万雷の拍手を浴びた人間ってのはなんでもやる。獣になる。だからもうひどいことになる。素手であるということ以外は何しようが自由だから、相手が死ぬまで何しようが勝手、いや、死ぬまでじゃない、コロッセオから退場するまでは何しようが勝手。素手ならね』
「はあ」
『可憐な娘が悲壮な覚悟をもって直接罰を下そうと決闘に挑んでも、もう生きたまま猛獣に食われる以上の凄惨な結果しかない。しかも、決闘を挑まれた側が助っ人を頼むヤクザの専門会社もあるからね。それはとても高額なんだけど、恨まれやすい金持ちなんかは利用するんだよ。だからもう打つ手無し』
「明らかに制度に不備があるよな。挑んで勝つ奴いんのかよ」
『いるよ。結構いる。まあ、それは置いといて』
「また置かれちゃったよ。便利な棚持ってんなお前」
『その少女は学校で4人の少年グループいじめられていた。毎日毎日。段々とエスカレートしていくいじめ。毎日毎日。それこそ死んだ方がましってぐらいのいじめに発展していった。ぼろ雑巾扱いよ。だけど少女は親に言わなかった。隠した。親の気持ちを思うと言えなかったし、いじめを告白するのはたまらなく恥ずかしかった。親も忙しくて少女のいじめに気がつかなかった』
「この話をおれはどのポジションで聞けばいいんだ?そんなもんモヤモヤシリーズでやれよ」
『モヤモヤシリーズにするとすごくめんどくさくなるんだよ。で、割愛すると』
「ああ、割愛がな」
『少女は無理矢理、いじめグループに脅されて決闘を申し込むんだよ。その少年グループの1人にね。年齢制限はあるけど15以上なんだよ、少女達はみな16だから。未成年だろうが関係ない。しかも審査はザルだから、少年グループはこの法を使って、少女を殺してみようぜ、ってなったわけよ。どうせ罪にはならないし』
「それは現代の少年法を揶揄してるのかな?」
『いいや、そんなつもりはまったくないね』
「ああ…そうか」
『少年達はなんなら俺達は被害者だとも言っちゃえる立場なんだよね。挑まれた方だから。死人に口無しだよ。それにコロッセオでは日夜凄惨な光景が繰り広げられているからね。コロッセオの中でどんなことしようとあの時はコロッセオの雰囲気にあてられ精神がおかしくなったって言い訳もできる。受理された時点で身柄は拘束されるからもう少女の親は止めることができない』
「誰に拘束されるんだっけ?」
『うん?ああ、今すぐやる課の人』
「…FBIは」
『少女もさ、混乱つうかただただ恐怖に支配されて白痴みたいな思考状態に陥っててね。言われるがまま申し込んじゃった。断ったらお前の親を殺すぐらいは言われてたんじゃねえかなあ』
「言われてたんじゃねえかなあって、お前次第だろ。お前の作り話なんだから」



後に続く

すんげー長い

すんげー長くなりそうな微笑シリーズを暇な時に、今とか、ゆっくりうってる。すんげー長い。うんざり。近日公開。それまで待てない人は似たり寄ったりなのが100以上公開されてる(ほんとうんざり)から読んでみたらいいよ。おすすめは、なんだっけな、書いた覚えのないやつが全体の9割を占めてるからなあ、だから新作も似たり寄ったりになるんだけど、まあ、このブログを最初から読むとわかるよ。おれのおなにーのやり方が。

猫になってさらわれたい

猫になって君の店に出入りしたい。猫になって君の自転車のかごに乗ってたい。猫になって君の膝の上で眠りたい。猫になって君がつらい時に慰めたい。猫になって君とビクビクしたい。そんなことを思っていた時期がおれにもありました。