令和6年度都庁Ⅰ類B行政(一般方式)最終合格発表結果と今後について | 彼の西山に登り

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去る7/10(水)に令和6年度の東京都庁Ⅰ類B(一般方式)の最終合格発表がありました。

 

令和6年度東京都職員Ⅰ類B採用試験(一般方式)の実施状況について

 

少々遅れましたが、今回は「行政(一般方式)」の試験区分について、簡単に書くことにします。

 

上記のデータと1次試験合格発表時に公表されたものを併せて整理すると、

 

令和6年度Ⅰ類B行政(一般方式)(単位は人)

申込者 1次受験者 1次合格者 最終合格者 採用予定者数  

 2057   1413   1248    932    555

 

上記データでの倍率(1次受験者÷最終合格者)は1.5倍となっていますが、より細かく見ると、

1次試験倍率(1次受験者÷1次合格者)=1.1倍

2次試験倍率(1次合格者÷最終合格者)=1.3倍

採用倍率(最終合格者÷採用予定者数)=1.7倍

となります(小数第2位四捨五入)。

 

細かくは、1次試験合格者の全員が2次試験を受験するとは限りませんので、2次試験倍率は実際はもう少し低くなるはずです。

総合的には、公務員試験としてはかなり低い試験倍率となっており、試験日程を前倒しした効果は限定的であったと言わざるを得ないでしょう。

 

以前の記事でも書いたように、令和4・5年度の試験では、最終合格者は採用予定者より180人(令和4年度)、171人(令和5年度)多くなっていますが、令和6年度の最終合格者は採用予定者より377人多くなっており、単純計算上の採用倍率を押し上げています.

ただ、例年並みの採用辞退者は出るでしょうし、今年度から行政(及び土木、建築、機械、電気)の試験区分は、採用候補者名簿の有効期間を従来の1年から3年に延長しており、令和8年度以降の採用希望者(例えば留学予定者や大学院進学予定の方など)には、今年度は採用面談しないことになっていますから、実際の採用倍率は上記の数値よりは若干下がるとは思います。

 

従来、最終合格して採用候補者名簿に登載された方が、採用面談で採用内定が受けられなかった例は寡聞にして知りません。

ただ、今年度は従来に比べ、最終合格者数をかなり多めに出していることは間違いありません。

したがって、採用を希望する方は、採用面談日の都合を確認し、都合が悪い場合は連絡受付期間(7/10(水)~8/2(金))内に連絡することはもちろん、採用面談の対策をきちんとすること、採用面談で採用内定をいただくまでは併願中の受験は継続することを、特に今年度は強く勧めます。