明日は令和6年度市役所B日程1次試験です。 | 彼の西山に登り

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公務員試験講師があれこれ綴るブログ。

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1か月半近く更新をサボっている間に、令和6年度の公務員試験は市役所試験以外の1次試験がほとんど終了し、中心は面接試験になっています。

先月から模擬面接でバタバタしているのですが、担当した受験生の中で、既に国家総合職・一般職の官庁訪問でよい結果が出たり、都庁Ⅰ類の最終合格が出たりと、結果が出始めています。

今年度の受験をどこまで継続するかはその方の方針によるでしょうが、国家一般職でいえば正式な内々定解禁(最終合格発表日)まで、都庁Ⅰ類でいえば採用面接の結果が出るまでは、併願している受験は打ち切らない方がいいでしょう。

 

 

明日7/14(日)はいわゆる市役所B日程の1次試験です。

暑い日が続いていますが、体調に気をつけて、できる限り試験時のコンディションを整えて、頑張ってください。

 

市役所B日程の1次試験は、教養試験だけのところと、専門試験もあるところがありますが、いずれにせよ問題の難易度自体はここまでの他の公務員試験ほど高くはないですから、明日の試験自体は肩の力を抜いて受験できる方も多いと思います。

ただ、問題の難易度が安定している分、誰でも取れる問題を漏らさないことが重要ですから、注意が必要なのは、ケアレスミスを防止することです。

そのためにも、最後にマークミスがないかチェックする時間を必ず設けるように、本番でのタイムテーブルを組み立てましょう。

専門試験があるところで、専門試験が科目選択タイプの場合は、特にマークミスがないかチェックする時間が必要でしょう。

 

大抵の自治体では教養論文が課されるかと思いますが、課題としては一般的な行政課題の場合と、かなり地元密着の問題の場合があるでしょう。

いずれにせよ、課題に関する知識面にもうひとつ自信が持てない場合は、文章の読みやすさと、内容面でバランス感覚を示すことで、できる限り評価を上げましょう。

 

文章の読みやすさを確保するためには、いきなり答案を書き始めずに、全体の答案構成に時間をかけ、分かりやすい構成・表現を心掛けましょう。

また、接続詞を多用して、文・段落同士のつながりを明示すると、まとまった文章は読みやすくなります。

ブログやX(旧Twitter)等のSNSの文章では、口語体現代詩のようにあまり接続詞を用いない文体がよく見られ、しかもそのような文体が上手いものであるような感覚が一般的に抱かれているようなので、そういう文章を書き慣れている方は、意識的に接続詞を使うように心掛けるといいでしょう。※

 

一方、内容面でバランス感覚を示すためには、いきなり対策論に飛びつかず現状把握・原因分析ができていることを答案に示すこと、全ての利害関係(者)に目配りができていること、目的だけでなく機能面の検討もできているか、「市役所・行政」の立場・限界を意識できているか、などの要素があります。

 

 

では、明日の健闘を祈ります。

 

 

※これは全くの余談ですが、当ブログの文章はご覧のようにグタグタしたもので、SNSで読みやすい良い文章とされているものとは程遠いため、変えた方がアクセス数が増えるのではと考えたことがありました。

ただ、6・7年くらい前でしょうか、既に現職の公務員になっている教え子数人と飲んだ際、その時のメンバーの1人に、当ブログの文章は二義的にとれるような曖昧さのない表現であるなど、「吉川先生の文章の凄さが分かるのは、公務員になった後ですよ」と言われたことがあります(飲みながら話したので正確な表現ではありませんが)。

まあ、それならいいか、と思い、当面の受験生にはご迷惑かもしれませんが、これも私の役割かと思い、このような佶屈聱牙な文章(は大袈裟か)を書き続けています。悪しからず。