明日は令和6年度国家一般職1次試験です。 | 彼の西山に登り

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先日、模擬面接のためキャリサポに赴いたのですが、昨年来相談を重ねていた受験生が国家総合職(法律区分)に最終合格したという報告を直接受け、実に喜ばしい限りでした。

法学部生でないのに、よくあの筆記試験の問題をクリアできるまで勉強したものだと感心しています。

就職試験としての国家総合職はこれからが本番ですから、官庁訪問に向けて頑張ってもらいたいものです。

 

 

さて、

 

明日6/2(日)は、2024年度(令和6年度)国家一般職の1次試験日です。

国家一般職は、志望度に違いはあれど、多くの公務員試験受験生が受験すると思います。

そこで今回は、明日の試験当日の注意事項等について簡単に書くことにします。

 

基礎能力試験は、国家総合職・専門職と同様、今年度から制度変更が行われ、30問を1時間50分で解答します。

知能分野24問、知識分野6問と文章理解・数的処理での得点がものをいいますから、時間配分、解答順、解けない問題の見切りのタイミングなど、試験現場での判断の巧拙で同じ実力でも得点差が出ます。

少しでも良いコンディションで受験できるよう、今日はコンディション調整を重視するほか、試験場への経路確認、持ち物確認等は今日中に済ませ、明日試験開始までに考えて判断する事項をできるだけ減らしておきましょう。

単純計算では1問当たり3分40秒かけられますが、できれば知識分野の問題は短時間で解き、知能分野に時間を割きたいところです。

知識分野は今年度から「自然・人文・社会に関する時事」と「情報」になり、問題の形式が気になりますが、国家総合職・専門職を受験した方は、出題分野・難易度はともかく、出題形式は類似したものになるでしょうから、これらの問題を確認しておくといいでしょう。

 

配点の高い専門試験は、行政区分の場合単純計算では1問当たり4.5分と、他の公務員試験に比べ解答時間は多めですが、科目選択や解答途中での科目変更の過程で判断に迷うと、時間の浪費になります。

最初にざっと問題を確認して、選択する科目を決めましょう。

ただし、特別区のような問題選択制ではないので、科目を選択したら、その中でできるだけ点数を稼がなくてはなりませんから、科目の決定はもちろんですが、途中で科目変更をする際の見切り時も重要ではあります。

なお、選択制である以上、マ-クミスが生じやすいですから、最後の5分はマークシートのチェック時間に充てられるよう、最初から時間配分に織り込んでおきましょう。

 

行政区分の一般論文は、それ自体の配点こそ高くはなく、それ自体は2次評価ですが、出来に不安があると、官庁訪問対策や人事院面接対策に身が入りませんから、少なくとも基準点を超えたであろうという自信の持てる答案を提出できるよう、全力で取り組みましょう。

 

 

先の話にはなりますが、国家一般職の官庁訪問は、本府省採用は短期決戦であるものの、出先機関の中には、むしろ最終合格発表後を中心に相当長期間採用活動を継続する所もあります。

したがって、国家一般職で最終合格を持っていると、他の併願先でなかなか内定が出ない場合でも、メンタルのおちつきが違います。

過去の例では、様々な試験でなかなか内定が出ずに苦戦していた方が、年明け以降、まれには年度明け以降に、国家一般職で何とか採用に漕ぎ着けたケースもあります。

その意味で、どこが第一志望であれ、就職試験としては国家一般職で最終合格をもっておきたいですから、その第一歩として、明日は頑張りましょう。

 

明日の健闘を祈ります。