令和6年度東京都庁Ⅰ類B(新方式)2次試験結果と3次試験について | 彼の西山に登り

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昨日5/28(火)には東京都庁Ⅰ類B(新方式)の2次試験合格発表が行われました。

2次試験の合格者数は以下の通りです。

 

        2次合格者  採用予定者

行政(新方式)   324     210

土木(新方式)   16      40

ICT(新方式)    20      10

 

令和5・4年度の実施状況をみると(土木は未実施)、

行政(新方式)では最終合格者数は採用予定者数より56人(令和5年度)、34人(令和4年度)多くなっており、これによれば今年度の最終合格者は240~270人程度と推測されます。

また、ICT(新方式)では最終合格者数は採用予定者数より3人(令和5年度)、5人(令和4年度)多くなっており、これによれば今年度の最終合格者は13~15人程度と推測されます。

 

土木(新方式)は既に2次合格者数の段階で採用予定者を大幅に下回っていますが、土木については新方式(第2回)が秋に実施予定のため、そちらで補充できることから、3次試験での選抜は行われ、全員合格ということはないでしょう。

 

いずれの区分も、2次試験合格者の全員が3次試験を受験するわけではないことも併せ考えると、3次倍率はそれほど高くはありません。

 

3次試験は、クループワークと個別面接です。

グループワークは課題についてグループの意見を話し合う等の集団討論的な要素と、ホワイトボードにまとめる等の作業的な要素がありますが、いずれにせよ、グループのメンバー全員で協力して取り組む必要があります。

それにどう貢献するか、が評価の重要な一要素です。

公務員試験では、民間企業でのGDやGWに比べ、「俺が俺が」の自分だけが目立とうとする振る舞いは嫌われますから、注意しましょう。

また、グループワーク後の個別面接では、グループワークの振り返りに関する質問がされますから、グループワークの取組みや内容に関する感想等、聞かれたら答えられるように取り組みましょう。

 

過去の受験生から聞く限り、グループワーク後の個別面接は、グループワークの振り返りと人物関係の質問が中心のようです。

面接カードのコンピテンシー系の質問にしっかり答えられるよう準備しましょう。

ただ、新方式の場合は特に民間企業・他の公務員からの転職者や民間企業との併願者が少なくないですが、その場合は、都の志望理由や都で何がしたいかについても聞かれる場合が少なくないようです。

なお、クループワークの評定者がそのまま個別面接の面接官になります(3人)。

 

最後に、グループワークがあることから、ワーク向きの軽装で構わない趣旨の通達があるとは思いますが、それが一因なのか、余りにも雑な服装・髪型の受験生が見られるとの話を聞いたことがあります。

ワーク後に個別面接もありますし、社会性に疑いがもたれない程度の、人前で行動して恥ずかしくない身嗜みで参加しましょう。

受験生仲間が何人か周囲にいる環境の方は、模擬GWなど経験すると、それだけで随分有利になると思います。