明日は令和6年度国家専門職1次試験です。 | 彼の西山に登り

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【本文】

 

明日は令和6年度の国家専門職(国税専門官、財務専門官、労働基準監督官、法務省専門職員(人間科学)等)の1次試験日です。

 

これから、

5/26(日) 国家専門職1次試験

6/2(日)  国家一般職1次試験

6/16(日) 地方上級(県庁・市役所A日程)1次試験

と続く、(大卒程度)公務員試験の1次試験第2の波になります。

体調管理に十分注意して乗り切りましょう。

 

令和6年度の国家専門職1次試験は、国家総合職・一般職と同じく、基礎能力試験に変更があり、知能分野24問、知識分野6問と、知能分野の比率が圧倒的に高くなっています。

そのため、知識分野で点数を稼ぐことは難しく、知能分野でいかに得点できるかがポイントになります。

知能分野、特に数的処理は、時間配分、解答順や解答困難な場合の見切り時の判断など、試験現場での判断が得点に大きく影響します。

これらの判断の巧拙で、同じ実力でも得点に差が出ますから、今日はコンディション調整を優先し、明日の1次試験時に集中力・判断力を十分発揮できる環境にしておくことが重要です。

 

一方、専門試験のある職種の専門試験(多肢選択式)では、国税専門官(国税A)の会計学や商法、労働基準監督官Aの労働法や労働事情、法務省専門職員(人間科学)の心理学など、他の一般的な公務員試験ではあまり出題されない・多くは出題されない分野がどの試験にもあります。

ただ、大学で専攻していない限り、これらの分野を得意とする受験生は多くないでしょうから、過度に恐れず、トータルで合格点が取れるよう全体を見渡す余裕を持ちましょう。

国家一般職(行政区分)に比べれば、基礎能力試験と専門試験(多肢選択式)の配点比率差も大きくはありませんからね。

 

専門試験(記述式)が課される職種では、専門記述は1次試験で答案を書きますが、1次試験の合否は基礎能力試験と専門試験(多肢選択式)で決定され、専門記述は2次評価です(食品衛生監視員を除く)。

そこで、専門記述の出来が不安なため、「1次試験に合格しても、どうせ最終合否で専門記述がだめだから…」と、1次試験後にメンタルか崩れてしまう受験生が毎年います。

そうなると面接対策に身が入らないだけでなく、頭がうまく切り替えられないと、これ以後の国家一般職や地上A日程にも影響が出かねません。

これを防止する意味でも、専門記述は、たとえ予想が外れたとしても、とにかく一番書けそうな科目(労働基準監督官Aと法務省専門職員の矯正心理専門職以外は選択ができます)を選んで、多肢選択式試験の知識を総動員し、時間も目一杯使って、できる限りの答案を書いて提出しましょう。

取り敢えず基準点は超えている手応えの答案が提出できれば、面接で挽回を期することもできるでしょう。

 

では、明日の健闘を祈ります。