皆さんこんにちは
今日は風が強い1日ですね。
我が家の壁やら窓やら、門扉やら至る所が風に煽られて大きな音を出しています
時折突風が吹くと「家ごと吹き飛ばされてしまうかも!?」と不安になるほどです
でも、今の時期の強風は、春を連れてきてくれる為の自然現象だと考えると、仕方のないことかもしれません。
「早く桜が咲き、温かい春が来てくれないかなぁ」と風の音を聞きながら座骨神経痛で痛む足腰をさすっている親父なのでした
さて、今週も「雑多なブログ」をお届けします。
元気に楽しく書かせて頂きますので、今週もよろしくお願いしますね
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日は、TBS金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」(金曜後10・00)のお話しをしてみようかと思います。
このドラマの第1回目を視た直後私はこのブログで「面白い!」と書かせて頂きました。
昭和の常識と令和の常識のギャップが余りにも違っていることが、滑稽で楽しませて貰っていると書かせていただきました。
ただ、このドラマ、私のような親父世代では好評でも、若い世代の方からは不評のようで、
第2回、第3回と進むうちに若者離れが起きているとの記事を読むことになります
読んだ当初は「何でだろう?」と思ったのですが、
よくよく考えてみると、「そりゃそうだよな」と思うことが多々あることに気づいたんです。
私の世代からするとこのドラマの内容は、懐かしさもありますし、昭和と令和の時代差に喜劇の要素を感じてしまい”面白い”と感じるのですが、Z世代からすれば、懐かしさもなければ時代差に驚きはあっても滑稽さを感じないのかもしれませんね
例えば・・・小泉今日子さんが登場してくれた前回。
私の世代からしたら「キョンキョンが出てる!」という”うれしい驚き”でしたが、
若者からしたら「ただのおばさんを視て何が楽しいの!?」になるんだと思います
台詞回しだって、若者からしたら面白みを感じないかもしれません。
例えば・・・こんな感じです。
”昭和61年(1986年)からタイムスリップしたムッチが、喫茶店内で文庫本を読む女性客が気になり歩み寄り「キョンキョンですか?」と声を掛ける。
「はい、そうです」とキョンキョンが答えると、「ウソだあ」「だってキョンキョン、学年一緒だし」「えっ?」と目の前にいるのが小泉今日子(本人役)だとは、にわかに信じがたい。”
”そこへ同じくタイムスリップした市郎が現れる。
ムッチは「見て見て。あのおばさん、キョンキョンなのにキョンキョンじゃない」。
市郎も「ホントだ!キョンキョンなのにキョンキョンじゃない!」
小泉は「何なんですか、さっきから、失礼過ぎる!」と憤る。”
市郎は「落ち着け、ムッチ。今、キョンキョン58(歳)。こんな感じ。本物、かわいいねえ」小泉は「今さら言われても、うれしくない」と返した。”
冷静にこの展開を若者視点で考える時、何が面白いのかが理解出来ませんよね。
ただ、おばさんとじゃれている客ですものね
でも、キョンキョンのアイドル時代を知っている世代の視点で考えると、
うれしさと驚きと懐かしさが合い乱れて面白みとなって視れるシーンなんですよね。
・久しぶりにテレビにキョンキョンが出ているうれしさと驚き。
・元アイドルなのに58歳の年輪を感じる自然体で出ているキョンキョンの度胸への共感。
・「キョンキョンなのにキョンキョンじゃない!」と言わせているキョンキョンの度量の広さ。
そして最後に
・「今さら言われても、うれしくない」とコント的な台詞締め。
それはまるでドリフの番組に出演しているキョンキョンのようで、最後の締めも懐かしさを感じてしまうんですから
こんな風に考えてみると、若者が視聴しないことは理解出来ます。
理解出来ますが、昭和世代からすると良く出来た喜劇に視えます。
これこそ、クドカン流の「コメディー何だろうなぁ」と私は感じているんです
ところで・・・
久しぶりにキョンキョンを視て思ったのが「よく出演してくれたもんだ」と言うことです。
アイドル時代から周りの大人に振り回されない一本筋が通ったアイドルだと思っていましたが、この出演でもその意志を感じてしまいました。
元アイドルの方は概ね年取った姿を視せたがらないか若く視せているもんです。
でも、キョンキョンは年相応の姿形のまま出演してくれていました。
勿論、一般人とは違う美しさやかわいらしさは健在でしたけどね
その姿を視て思い出してしまったのが、私の永遠の推しである”オードリーヘップバーン”
オードリーヘップバーンは、1967年『いつも2人で』『暗くなるまで待って』の出演を最後に1度映画界から引退をしています。
引退した理由は諸説あり定かではないのですが、それ以降なかなか出演オファーがあっても断っていたと言います。
一説には、「若い頃とのイメージが違うことが嫌だった」というのがありました。
きっと歳を取った自分を大きなスクリーンに映したくなかったのかなと思うんです。
でも、ある監督に口説き落とされ1979年渋々出演した映画を見た人々から
「顔のしわが美しい!」と評価されたと言います
この評価を聞いた時、「しわが美しい」と評価する人々に感動しましたし、
そう言わしめたオードリーヘップバーンの映画人としての素晴らしさを感じてしまいました
人は年を取ります。それを阻止することなんて出来ません。
出来ないのに、無理矢理整形し外面を繕っても内面からにじみ出てくる美しさがなければ、
整形した顔はただの”ろう人形”のように映ってしまうものです。
キョンキョンにしてもきっと素晴らしいアイドル魂を58歳でも持ち続けていると思えました。
さて・・・
若者離れが起きているという”TBS金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」”
でも私には、喜劇に重要な”ペーソスと滑稽さと本物の縁者”がこのドラマには久しぶりに存在していると感じます。
TBSやクドカンに全く関係の無い私ですので、忖度などなく言いたいのは、
この素晴らしい喜劇を基に、より素晴らしい世代間のギャップがなど生まれない良質な喜劇が
この日本で生まれることを願っていることなのです
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日のお話はこれでおしまいです。
私が幼い頃、日本の喜劇王”榎本健一(エノケン)”さんと同世代のコメディアンで益田喜頓(マスダキートン)さんという方がいらっしゃいました。
その方がキートンさんがおっしゃるには、日本ではチャップリン映画は作れないと。
理由は覚えていないのですが・・・
その言葉を聞いた時「いや日本人なら作れるはずだ」思ったんですよね。
そう思った根拠は何にもなかったんですけど・・・
確かに、いまだに作られてはいないのですが、でも、いつか、世界を大爆笑させ涙がほほを伝う「喜劇が誕生するはずだ」といまだに思っているチャップリンを尊敬している親父なのです。
それでは、また
元ディズニー親父の松本でした。