命のバトンタッチ | 五右衛門風呂って気持ちよかー

五右衛門風呂って気持ちよかー

昔懐かしい五右衛門風呂。その五右衛門風呂に関する色々な情報をご提供できればと思っております。

弊社は住宅関係資材の販売施工をしている。

 

その住宅業界において、戸建て住宅老舗大手と言えば、やはり「積水ハウス」。

 

その積水ハウスが、住宅オーナー向けの会員制サイトで情報漏えいがあったと発表した。会員・従業員のメールアドレスやパスワードなど30万件近くが漏えいした他、これとは別に50万件超の情報が漏えいした可能性も否定できないという。

 

うーーん、積水みたいな大手でも、情報漏洩とは・・・・

 

どんな風に情報漏洩したかは分からないが、ひょっとして、顧客データを管理しているPCがネットに繋がっていた?

という事だろうか?

もしそうであれば、ハッカーなどよりそこらへんに長けた人物にかかれば、情報は簡単に盗まれてしまう気がする。

 

昔、むかーーーしのように、

”ノートに手書きで顧客管理”

 

そのノートを盗まれない限り、これに勝るデータ管理はない気がする(笑)

 

 

よーーーし、今日はお気に入りの雑誌「致知」から久々に記事を紹介しよう。

 

 

~致知BOOKメルマガより転載~

 

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「命のバトンタッチ」

第13話 命のバトンタッチ
鎌田 實/諏訪中央病院名誉院長

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「少しだけ長生きをさせてください」
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僕が看取った患者さんに、スキルス胃がんに罹った
余命三か月の女性の方がいました。

ある日、病室のベランダでお茶を飲みながら話していると、
彼女がこう言ったんです。

「先生、助からないのはもう分かっています。
 だけど、少しだけ長生きをさせてください」

彼女はその時、四十二歳ですからね。

そりゃそうだろうなと思いながらも返事に困って、
黙ってお茶を飲んでいた。

すると彼女が

「子どもがいる。子どもの卒業式まで生きたい。
 卒業式を母親として見てあげたい」

と言うんです。


九月のことでした。

彼女はあと三か月、十二月くらいまでしか生きられない。

でも私は春まで生きて子供の卒業式を見てあげたい、と。

子供のためにという思いが
何かを変えたんだと思います。

奇跡は起きました。

春まで生きて、卒業式に出席できた。


こうしたことは科学的にも立証されていて、
例えば希望を持って生きている人のほうが、
がんと闘ってくれるナチュラルキラー細胞が
活性化するという研究も発表されています。

おそらく彼女の場合も、
希望が体の中にある見えない三つのシステム、
内分泌、自律神経、免疫を
活性化させたのではないかと思います。


さらに不思議なことが起きました。

彼女には二人のお子さんがいます。

上の子が高校三年で、下の子が高校二年。

せめて上の子の卒業式までは生かしてあげたいと
僕たちは思っていました。

でも彼女は、余命三か月と言われてから、
一年八か月も生きて、二人のお子さんの卒業式を
見てあげることができたんです。

そして、一か月ほどして亡くなりました。

彼女が亡くなった後、娘さんが
僕のところへやってきて
びっくりするような話をしてくれたんです。


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お母さんが最後に作ってくれたお弁当
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僕たち医師は、子供のために生きたいと言っている
彼女の気持ちを大事にしようと思い、
彼女の体調が少しよくなると外出許可を出していました。

「母は家に帰ってくる度に、
 私たちにお弁当を作ってくれました」

と娘さんは言いました。

彼女が最後の最後に家へ帰った時、
もうその時は立つこともできない状態です。

病院の皆が引き留めたんだけど、
どうしても行きたいと。

そこで僕は、

「じゃあ家に布団を敷いて、
 家の空気だけ吸ったら戻っていらっしゃい」

と言って送り出しました。

ところがその日、彼女は家で台所に立ちました。
立てるはずのない者が最後の力を振り絞って
お弁当を作るんですよ。

その時のことを娘さんはこのように話してくれました。


「お母さんが最後に作ってくれたお弁当は
 おむすびでした。

 そのおむすびを持って、学校に行きました。

 久しぶりのお弁当が嬉しくて、嬉しくて。

 昼の時間になって、
 お弁当を広げて食べようと思ったら、
 切なくて、切なくて、
 なかなか手に取ることができませんでした」

お母さんの人生は四十年ちょっと、
とても短い命でした。

でも、命は長さじゃないんですね。

お母さんはお母さんなりに精いっぱい、
必死に生きて、大切なことを
子どもたちにちゃんとバトンタッチした。

人間は「誰かのために」と思った時に、
希望が生まれてくるし、
その希望を持つことによって免疫力が高まり、
生きる力が湧いてくるのではないかと思います。 

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久々に、この記事を読んだが、涙があふれた。

人は、年を重ねると涙もろくなるというが、確かに自分もそんな気がする。

 

 

「母親が我が子を思う気持ち」

最近は、子供を虐待したり、信じられないような母親もいる。

しかしながら、多くの母親は、10ヵ月もの間お腹に宿った命をはぐくみ、男には分からぬ苦しみを伴って産んだ我が子に対し、強い愛情を持つものと思う。

 

実際、自分の母親も 以前のブログ に書いたが、子供達(他人に対しても)、自分より他人の事を考える人だった。

 

 

この記事の様に、人間の体というものは不思議なもの。

 

「病は気から」というように、気持ちが病気に負けてしまえば、それこそあっという間に病状は進行する。

逆に、”誰かのために” とか、”何かをしたい” という強い気持ちがあればその逆にもなる。

 

 

9歳でデビューし、その歌唱力で天才少女歌手と言われ、その後歌謡界の女王と言われるまでになった、「美空ひばり」。

 

病状が悪化し、最後のステージではとてもではないが立てる状態ではなかったそう。

それでも、ステージが開演すると、立って全曲を歌い終えたという。

 

まさに、気持ちが病気を乗り越えたという事だろう。

 

 

人間がこの世に生まれてくる確率は、1億円の宝くじが100万回連続して当たる事に匹敵するという

 

そんな奇跡的な確率で授かった我が命。

 

 

世のため、人のため、という気持ちも忘れないようにしたいものである。