「がんばれば認められる」の呪縛 | 子育てコーチング協会(旧:子どものこころのコーチング協会)

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こんにちは、インストラクターの安藤ひさこです。

 

 

ちょうど4年前の今頃、私は協会のメールマガジンに

「頑張れば認められる、頑張らないと認められない」

というテーマで記事を書いていました。


▼当時の記事はこちらです。もしよろしければご覧ください。

 

 

 


当時から続けていたテニスを、この夏、娘は少し早めに引退しました。
 

 

 

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娘の決断に感じた、私の「モヤモヤ」

 

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「もう試合には出ないよ」

6月の試合が終わった後、娘はそう言いました。

「そうなんだ」

口ではそう答えながらも、私の心はモヤモヤしていました。

 

中学3年の春にクラブを移籍し、仲間と練習や試合に励んでいた娘。

だからこそ、「夏までやり切って引退するものだ」と、私は勝手に思い描いていたのです。

 

「え?もう終わりなの?」

「どうして?最後までやり切った方がいいんじゃない?」

「もったいない…」

そんな残念な気持ちが、次から次へと湧き上がってきました。


 

 

 

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娘の本当の気持ちに耳を澄ます

 

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「本当に、もういいの?」

数日後、私は改めて娘にきいてみました。

「うん、もういい」

きっぱりとした返事。

 

彼女は、当協会 中級講座の「コミュニケーションカラー」で言う「赤タイプ」。

自分で物事を決めたいし、その背景をあれこれ聞かれることを好みません。


もしかしたら、今ここで私が強く言えば、もう1試合くらいは出場するかもしれません。

でも、彼女自身が「もういい」と思っている今、それは彼女の本当の気持ちとはズレてしまう…。



少し迷った末、私はこう伝えました。

「わかった。あなたがそう決めたなら、それでいいよ」

そして娘は、選手クラスから一般クラスへと移りました。

 

この出来事は、私自身の

「がんばれば認められる、がんばらないと認められない」

という考えについて、改めて深く向き合うきっかけとなりました。


そもそも、

その「頑張る」は、誰のもの?

「認められる」とは、誰に?



テニスのコーチから

「もう少しやってほしかったですけどね~」

と言われた時、「コーチに申し訳ない」と感じている自分に気づいたことも、大きな発見でした。


周りの目を気にする「ピンクタイプ」の私らしい反応です。

 


 

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新しい目標へ向かう娘

 

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そんな娘は今、新しい目標に向かって力強く歩み始めています。

先ほども触れたように、彼女は「赤タイプ」。

一度目標を定めると、最短距離でそこへ向かおうとします。

 

コミュニケーションカラーについて学ぶ前の私は、子どもが自分の意思を貫こうとすると、


「わがままに思われるのでは?」

「周りと違うことをして大丈夫かしら?」

「せっかく続けてきたのにもったいない…」


と、いつもハラハラしていました。

 

しかし、

子どもの話を聴く

自分の心の声を聴く

子どもに話を訊く

この3つの「きく」を学んだことで、娘の決断を「あなたが決めたことなら」と、心から尊重できるようになったのです。


もちろん、何でもかんでも「それでいい」と受け入れるわけではありません。


時には、私の想いを伝えることもあります。

娘の気持ちは受け止めるけれど、行動には「NO」という。



その「すり合わせ」ができるようになったことで、私自身が娘に対して感じていた気詰まりは、驚くほど軽くなりました。

 

今は、新しい目標に挑戦する彼女を、心から応援しています。