こんにちは。
子育てコーチング協会インストラクターの高瀬まち子です。
立春は過ぎましたが、まだまだ寒い日が続きますね。
そんな日はスタバの温かいコーヒーを飲みたくなります。
先日も行ったところ、併設されているスポーツクラブからスイミング帰りの子どもたちが出てきました。
その姿を見ていて、ふと子どもがスイミングに通っていた時のことを思い出しました。
俺、いやなこと言われる
下の子が小2の時、同じマンションの一学年下のK君と一緒に、スイミングに通っていました。
交代で送迎していたのですが、ある日の帰りの車の中でK君がボソッとつぶやきました。
「俺、いやなこと言われる…」
「え?」
それまでの楽しそうな雰囲気に緊張が走りました。
(えっ、大丈夫?誰に?どんな風に?)
一瞬で私の心の中はいろんな質問が出てきて、穏やかではありません。
(だから今日ちょっと元気がなかったのかな)
なんて声をかけようか迷っていたら、娘が口を開きました。
小2の娘がしたこと
娘「えー、誰に?」
K君「えっと・・・○○君とか」
娘「何、言われるの?」
K君「文句とか、何でも俺のせいにされて、で言い返したら『先生に言う』って言われる」
娘「そっかー、それはイヤだね」
と言ったのです。
それから
娘「他には何かある?」
K君「ないけど…先生に言うのはイヤ。どうしたらいいかな」
娘「お母さんとかには、言わんの?
もし今度先生に言うって言われたら、『ふーん言えば?』って言ってみたら?
これ言ったら意外と言わんよ」
K君「そうかなぁ…」
娘「うん」
私は何も言わず、2人のやり取りに耳を傾けていました。
心の中では、
もっとアドバイスをした方がいいのでは?
K君のお母さんは知ってるのかな?
もっと話したいことがあるんじゃないかな?聞いた方がいい?
いじわるだな、傷ついてるんじゃない?
そんな思いが頭の中にグルグルと浮かんでいました。
でも、K君がすっきりしているように見えたので、何も言わず家に帰りました。
一方で小学校低学年でも、会話のキャッチボールができていることに、感心してもいました。
子どもは自分の気持ちに折り合いをつけることができる
その日の夜、K君のお母さんからメールがきました。
「聞いてくれてありがとうね。
たくさん聞いてもらえた!ってすごく明るい表情で帰ってきたよ。
気にするなって言われたよ、って言ってた。
いいアドバイスもしてくれたんだね、ありがとう」
実はその日、
「イヤなことがあった…お母さんに話して、○○ちゃん(娘)にも聞いてもらう」
といってスイミングに行ったそうです。
そのメールを読んだ時、とても嬉しく同時に驚きました。
そんなに長くない帰り道の、何気ないやり取り。
それをK君は聞いてもらえたと感じていた、それも”たくさん”。
自分のことを気にかけてくれているということも、感じていた。
改めてそのやり取りを思い出してみると
普段よく話す娘が、K君の話にあいづちを打っていたこと。
話し終わるまで黙って聞いていたこと。
話し終えてから、「こうしてみたら?」と意見を言っていたこと。
K君のペースで話を進めていたこと。
まさに「聞くこと」をしていたのです。
K君は、話すことで心が軽くなっていったのかもしれません。
聞いてもらうことで自分はどうしたいのか考えて、”気にしない”をしてみることにしたのかもしれません。
すっきりしたように見えたのは、K君なりに気づきがあったからなのでしょう。
帰宅したときのK君のとても明るい表情を見た時、お母さんは「話したんだな、聞いてもらえたんだなと思った」と言ってました。
当時、”あの短い時間のあのやり取りで?”と思いましたが、今はわかる気がします。
娘はただ「聞くこと」をしていました。
そしてK君は自分の気持ちを話すこと、聞いてもらうことで、自分の気持ちに折り合いをつけていたのです。
「聞くこと」はすごい。
聞いてもらうことによって、自分の行動を決めてもいける。
10年以上も前に、小さな子どもたちに教えてもらった出来事は、今私の中で確かなものになっています。
子育てコーチング協会
インストラクター 高瀬まち子
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