「不登校の親」になんかなりたくなかった | 子育てコーチング協会(旧:子どものこころのコーチング協会)

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~「不登校の親」になんかなりたくなかった~

こんにちは。

マスターインストラクターの谷川明子です。


年度末から新年度へと、学校行事が続く季節ですね。

不登校界隈では、ザワザワッとする季節でもあります。


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春が嫌いです

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私自身も高校の時2年半、不登校でした。

皆が当たり前のように参加している行事に、自分が行けない。

街中がピンクに染まっていくような春でも、心はグレーでした。


そして、不登校の子どもの親となった時にも、春はつらい季節でした。

よそのお子さんの卒業式・入学式に

「おめでとう」

と心からお祝いできない自分に、出くわしてしまう。


どうせ我が家は…とヤサグレてしまう自分がいたのです。



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それは自分が認めたくない自分でした。

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当時は、

『不登校の親になんかならなければ!!』

『フツウに子どもがうまく育っている人に、私の苦しさがわかるはずない!!』

と憤りを覚え、


「春休みは、お昼御飯がたいへん!」

なんていう誰かのつぶやきに

「こっちは、何年も三食作ってるんだ!」

と心の中で噛みつく。


そして、制服姿の登下校の子の様子を見ては、涙が出たことも…。



みじめな思いを抱えた自分を、必死に隠そうとしました。

平気な風を装って。


でも、自分に嘘をつき続けていると、不信感を持つようになりました。

私は『偽善者』だ、と。

情緒不安定な自分にしんどさを常に感じ、心は年中緊張状態でした




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認めたくない自分も「自分」

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聞く技術を学んでも、初めはうまくできませんでした。

当会の”聞く技術”は、「子どもの話」を聞くだけではありません

心を整えるために、「自分の心の声」も聴きます。


ネガティブなことも、「私はそう思っているんだなあ」と否定せずに受け止めるのです、

これがむずかしかった。



最初は、「自分へのお説教を受け止める」ことから始めました。

 ”あー!また!そんなこと思うのはみっともないでしょ!

 心が狭い!”

って、自分を責めていることに気づくことが、まず一歩なんです。



気付いたら次のステップ!


 自分にお説教しなくてもい

 ネガティブな自分の想いも、ただ聴いてあげよう、

と思えるようになり、自分責めが減っていきました。



さらに、自分を苦しめているルールや、捉え方の癖にも気づいていきました。

心の中で暴れていたモノの正体が見えた時、それが

「やっと気が付いてくれたね…」

ってホッとしたような気がして、肩の力が抜けたのを覚えています



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春を好きじゃなくても大丈夫

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心の声を聞くことを習慣にして5年。

『私は何を感じても大丈夫。

 傷つきも自分で抱えていけるよ。』

と、自分への信頼感が育っていくのを感じています。



この春は娘の成人式、卒業と、我が家も節目の春でした。

参加できた行事も、できない行事もありました。

素直に喜んだり、残念感を味わったり、と ありのままの気持ちを大切にできました。

心を固くしなくて大丈夫な自分に、安心感がありました。

「聴く」が私が生きていく上で、最強の味方であることを、この春、改めて感じています。


最後までお読み下さり、ありがとうございました。


子どものこころのコーチング協会
マスターインストラクター