~たとえおかずが捨てられても・・・。~
こんにちは。
インストラクターの武田千晴です。
これは、わたしが
「心の声を聴いて捉え方が変わると感情が変わる」
を体感したある夏の日のお話です。
その日は、子どもたちを二人、家に残しての出勤。
お昼ごはんに、豚丼を作っていきました。
ご飯は炊飯器。
豚丼の種は、温めてご飯にかけて食べてもらうように、フライパンのままおいてきたのです。
いつものように、姉と弟は協力して温かいお昼ご飯を家で食べたはずです。
一日の仕事を終え、帰宅途中に、一足先に帰った夫から
「お昼の豚丼、傷んでました。」
というラインがきたのです。
わたしは一瞬で、頭がカッとなって、心臓がズキっとして、
怒りと腹立たしさで、いっぱいになりました。
自分でびっくりするくらい、身体が感じました。
すぐに
「なんで!どうして?」
というラインの返信をしたいのを グッとこらえるのが精いっぱいでした。
・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o
心の声を聴いてみる
・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o
わたしは、とにかく落ち着くことにしました。
そして、わたしの中から湧き上がってくる感情を味わいました。
そうすると、
「せっかく作ったものを捨てることになるなんて。」
という悲しみ。
「どうして食べ終わったら、冷蔵庫にしまってくれなかったんだろう。」
という、子どもたちを責める気持ち。
そして、夫に責められていると感じている自分。
その悲しみや怒りを、そのままぶつけたい気持ちを感じていました。
そして、わたしは
「食べ物を捨ててはいけない。」
と強く思っているということに、気が付きました。
そして、この感情のまま帰宅してしまっては、
捨ててしまった夫を責め、
冷蔵庫に入れなかった子どもたちを責め、
冷蔵庫に入れるように言わなかった自分を責めて、
怒って、泣いて、文句を言って、
子どもや夫からの反応もいいものではないだろうと想像できたのです。
・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o
事実についてのみ、感じる
・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o
そこまで感じて、考えて、落ち着いてラインの返事をしました。
「わー!それは、残念。」
豚丼が痛んでしまったという事実に対しての感情のみ、シンプルに伝えました。
余計なものをそぎ落とした感じです。
そうしましたら、夫からは
「家にあるもので夕飯作っておくよ。」
という返事。
なんだか、全身の力が抜けていきました。
ちゃんと、わたしの周りの人たちは、事実に対して対処をしただけだったのですよね。
子どもたちも、帰ったらすぐに
「冷蔵庫に入れ忘れちゃって、ごめんね。」
と伝えてくれました。
私の中の「責められる!」という感情だけが大暴れしていたみたい。
その大暴れのままの言動しなくて良かった、
と本当に思いました。
自分の湧き上がる感情というのは、
自分の中にある、捉え方のクセや種があるからこそなのだ
というのを まざまざと実感した出来事でした。
あの時、電車の中で、一生懸命感情を味わい、落ち着き、
シンプルに
「わー!それは、残念。」
と最初に伝えられた自分を ほめてあげたいと思いました。
そして、家族で平和な夕食を迎えられて、協力してもらえるのだと感じることができました。
感情に巻き込まれたまま返事をせずに、本当に良かったです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
子どものこころのコーチング協会
インストラクター武田千晴