不登校・問題解決よりも大事なこと | 子育てコーチング協会(旧:子どものこころのコーチング協会)

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こんにちは。

 

インストラクターの薮内(やぶうち)ゆかりです。

 

 

我が家には子どもが4人。

その中に現在五月雨登校で学校に行ったり行かなかったりの小5の長男がおります。


先日運動会を見学で参加した後、

「月水金は図書館の司書さんがいるから学校に行く!」

と話していました。


しかし、その後2回目の金曜日に

「行きたくない」

とお休みしたときの話です。



・*:..。o○☆*゜¨゜゜・*:..。o


気分が落ち込んでいる朝


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朝から浮かない顔の小5の長男。

ゆっくり朝食をとりながら 着替えする気配もなく、

「疲れた…」

を連呼。


私は心の中で、

(また始まった…有言実行できる日はくるのかな)

(ここからまた行かなくなるかも)

(必ず月水金に行くとも思ってなかったし、まぁいいか)

と、落胆や不安、しょうがないという気持ちを同時に抱えていました。


他にもお昼ご飯を用意しなければならないという面倒くさい気持ちや、休むことによって次男に影響が行くかも、という焦りも少しありました。



長男は、

「もうずっと学校に行きたくない」

と言うのです。


その時は、

「そっかぁ、行きたくないんやね」

そう返すので精一杯でした。



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行きたくない理由に驚愕!


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私の一通りの仕事が終わって、昼食後に長男と二人で話す機会がありました。

「何かあったの?

 司書さんがいたら行くって言ってたけど…」



すると、長男は給食の時の話をしはじめました。

「小魚アーモンドとかの袋、結んで捨てなきゃいけないのができん

 どうしていいか分からん!

 もう小袋ある時給食行かん!」

と言うのです…。


私の頭ではすぐに理解できず。



よくよく聞くと、

「『食べ終わった後の袋を集めるときに、小さく結んでほしい』

 とクラスの子に言われたけれど、うまく結べない。

 だからもう行きたくない。」

とのことでした。



なぜそうしなければいけないのかは 分かりませんが、

(えーーーそんなことで!!全然大したことないし)

(捨てるんだから、結ぼうが結ぶまいがどっちだっていい!!)

(てか、分かんないなら 先生か友達に聞きなさい!)


でもこれらを長男にぶつけたら、どんどん私の話は長男の耳に入っていかないでしょう。

今までもこの湧いてきた気持ちをぶつけても良い方向に向かったことはありません。

話してくれなくなります。



これらの心の声は、一旦横に置きました。

長男にとったら、

 それで学校に行けなくなるくらい劣等感を感じた、

 結ぶことができなくて惨めに感じた、

 聞くことすらもできなかった


のだな、と思いました。



親にとっては大したことないと思う出来事でも、長男にとったら一大事だったんだろうな。



「そっかぁ。

 結べんかったのが嫌やったんやね。

 できないって思ったんやね」

そう言った後に

「どうしたらいいか一緒に考えよう」

と伝えました。



「お母ちゃんに何かできることはある?

 先生に小袋のこと伝えておこうか?」

と聞くと、

「先生に言ってほしい」

と返ってきました。

袋の結び方は教えていらないと言われました(笑)



先生に言われたことが100%正しいと思いやすい長男。

先生に味方になってもらうことを選んだようでした。



「話してスッキリした」

長男はボソッとつぶやきました。


この日は先生と話は出来なかったのですが、長男と私で

『給食のこういう時困った!』

を話せたことで、解決はしなくともスッキリしたそうです。





朝は、

「もうずっと学校に行かない」

だったのが、話しているうちに、

「小袋が給食に出るとき行かない」

に変わったのにも驚きでした。




問題が解決して安心して学校に行けることももちろん大事です。


でも、話を聞くだけでも長男の落ち込んでいる顔が明るくなった、スッキリしたと言ったのが印象的でした。


私の湧いてきた思いを一旦横に置いておくことで、長男は最後まで話すことができる。

ただそれだけでも気持ちがスッキリするのだな、改めてそう思える機会でした。



私自身も、長男が心の内を話してくれることが嬉しいと感じています。




最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

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子育てコーチング協会

インストラクター 薮内(やぶうち)ゆかり