子どもの言葉を、どのフィルターで聞くか | 子育てコーチング協会(旧:子どものこころのコーチング協会)

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【宿題をしない息子と話をしました】

こんにちは。

インストラクター 近藤きょうこです。



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宿題について息子と話をしました

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小学6年の息子の話です。

今まで息子は宿題をする子だったのに、突然やらなくなりました。

「休校で、こんなに時間があるのになんで宿題をしないの?」

子どもと話をしてみました。


すると息子は

「そもそも、この量を見ただけでやる気が起きなくなった」

「せっかく時間があるんだから、普段できない事をしたい」

反抗期入り口の息子からは、そっけないそんな答えが返ってきました。


普段は宿題をする息子が、

今回は「しない」を選んだ理由が知りたいと思いました。

「いつもは宿題するのに、なんで今回は宿題しないの?」


「必ず提出するようにと言われた問題集は終わった」

「それ以外の自宅学習は提出義務がない。だからやらない。」

提出する義務がないものはやらない‥‥

それを聞いて、私はさらに腑に落ちないのです。


沸々と怒りが湧いてくるのを感じました。

向こうも、どうやら苛立ち始めているようです。


このまま行くと息子と口げんかになることが見えてきたので、

私はここで「自分の心の声を聴く」ことにしました。



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 モヤモヤした時は、
自分の心の声を聴く時

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私の心の声はこうでした。

・小6。小学校での宿題は最後。

 最後だからいつもよりちゃんとしてよ、と思ったんだなぁ。

・宿題やらないというのは、本当は私が不安なんだな。

・話を聞いたことで、息子は自分の気持ちを吐き出したら

「宿題をやってくれるという期待」があったんだなぁ。



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 結局、「宿題やれ」って 
私は言ってただけなんだ

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自分の心の声を聴いたことで、

「宿題はやるべきもの」

と押し付けていたことに気づき、落ち込みました。


落ち込みながら、息子に言いました。

「さっきの宿題の話だけどさ。

 母さん、さっきは

宿題をやりなさいって言っただけみたいなんだけど、

 なんでしないのか、もう一回教えてくれる?」

「宿題より、やりたいことがあるんだって!さっきも言った!!」

息子はかなり怒った口調で言いました。


取り付く島もないので、もうこれ以上は聞かずに、見てみよう思いました。

見ていると、思いついたことを自由な発想で

いろんな遊びを考えたり、

友達と日が暮れるまで公園で遊んだり、

好きなバドミントンの練習をしたり。

パソコンで調べものしたり。本を読んだり。

ご飯を作ったり。



やりたいことは一体何なんだ?

と私から見ると分からなくなるほど、

いろんなことをしています。

「やりたいこと」=「一つの事に打ち込む」

という私の概念とも違うのではないかと思うようになりました。


ひょっとしたら、

「息子のやりたいこと」=「自由な時間を過ごしたい」

なのではないか。

「やりたいこと」と一言でも、

人によってとらえ方が違う事もありますよね。


高学年になってからは塾に行く子も増え、

友達と走り回って遊ぶ時間もめっきり減りました。

4月からの中学校生活で部活なども増え、

さらに自由時間が無くなるのではないか

と不安を漏らす事もありました。

息子は、元々自由を必要としている人でもあるので、

自由時間がある今はとても生き生きしているようにも見えてきました。



「あなたのやりたいことって、自由時間を過ごす事なの?」

と聞いたら、

「今は、学校がせっかく休みだから

勉強とかそういうのに縛られたくない」

そういう答えが返ってきました。



今回、息子と宿題のことを話す事で、

宿題をやるか やらないかは、

息子自身の問題であることを改めて感じました。

最低限、提出する宿題はすでにやってある事も

話したことでわかりましたし、

今は宿題に縛られたくないと思っている事もわかりました。



今回のように話を聞いてみて、私側の見方によって

宿題しない子というフィルターで見ると、

フラフラとなんでも飽きっぽく適当にしている子に見え不安でしたが、

自由を愛する子だといういうフィルターで見ると、

自由に嬉々として遊んで居る子に見えてきました。


聞くことで今回は息子の気持ちをそのまま受け取ることができました。

宿題しない事に私がモヤモヤしているより、

息子自身に一度話を聞いてみて良かったと思う出来事でした。



最後までお読みくださりありがとうございました。

子どものこころのコーチング協会
インストラクター近藤きょうこ