我が家はゲームの制限時間をなくしました。 | 子育てコーチング協会(旧:子どものこころのコーチング協会)

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【子どもに自由にゲームをさせることにしました】

こんにちは。

インストラクター 鈴木晶子(あき子)です。



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突然の春休み、ゲーム三昧の息子にイライラ

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一斉休校により、小二の息子が毎日家に居ます。

正直息子が家に居ることでイライラすることもあります。

その中の一つが、ゲームをすることです。


息子はゲーム大好き。

家に居る間、なんだかんだと言い訳をつけて、約束の時間を過ぎてもゲームをしようとします。

そして私は、息子がゲームをしている姿を見ると、ザワザワします。


息子が新学期勉強についていけないんじゃないか、

自分が良い母親になれないんじゃないか、

そんな不安が湧き上がるのです。

しかし私の結論は、自由時間内であれば、子どもは自由にゲームをしてもよい、でした。



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揺さぶられる劣等感

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ゲームをしている息子に何故心が揺れるのか。

そっと心に聴いてみると

「ゲームをすると馬鹿になる」

という、母親の声が聞こえてきます。


私自身は、ゲームやテレビ、漫画といった娯楽を制限されて育ちました。

本当はゲームもしたかったし、テレビも観たかった。

でも母親が怖くて、おねだりすることすら諦めていました。


そんなザラついた心の声をもう少し聴いていくと、

 ちゃんと約束の時間を守ってよ。

 約束守らない大人になったら困るよ。

 ゲームより他にすることあるでしょ。

 従姉妹の○○ちゃんは、今日は餃子作ったって言ってたよ。

 ◇◇君は書道コンクールで入賞したし、△△ちゃんは作文で学校代表に選ばれたって!

怒りが一気にみぞおちに湧き上がります。



その怒りの声に更に耳を澄ませます。

 怖い!怖い!怖い!

叫び声が聞こえます。


あぁ、そうか。

私は怖いんだ。


親戚の中で息子が見劣りするんじゃないか。

そのことで息子も私もみじめな思いをするんじゃないか。

優秀な姉達と平凡な私=優秀な従姉妹と平凡な息子、

という構図が浮かびます。


私が優秀な母親なら、息子の才能はもっと伸びるんじゃないのか。

私が母親だから、息子に苦労させるんじゃないか。

私が母親でごめん。


もっと他のお母さんに育てられていたら・・・

恐怖と涙がこみ上げます。


息子がゲームをする姿を見ることで、私の中の劣等感と根拠のない不安が呼び起されます。

私の中に在る劣等感は、今も昔も私の心を揺さぶってきます。



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劣等感に居場所をあげる

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でもだいぶこの劣等感との共存にも慣れてきました。

そっと、

「悲しかったね。苦しかったね。

 それでもよく頑張ってきたね。

 長い間見ないフリしてごめんね。

 ここに居ていいんだよ。ありがとうね。」

と、労わってあげることが出来るようにもなりました。



今まで私のためにいっぱい感じてきてくれた感情。

「劣等感なんか消えちゃえ」

と、何度も何度も追い払おうとした感情。


今は否定せずに、自分の中に居場所をあげることで、心が穏やかになりました。

劣等感を労わり、存在を認めることで、不安に対しても

「不安なんだよね。

 未来は決まってないのに、そんな気がして心配しちゃうんだよね。」

と、寄り添って共感できるようになりました。



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ルールをバージョンアップしていく

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ゲームをする姿にザワザワする根っこを知った上で、ゲームの時間制限を解除することにしました。

それは子どもが家に居ても、私が相手をできないという、

実質的な問題があったからです。


本当は、料理も教えてあげたいし、勉強も見てあげたい、一緒に映画も観たい。

しかしもともと在宅ワークが中心なので、かなりペースを乱されることでもあります。



もちろん息子のことを心から愛しています。

でも、息子が家に居るだけで増える仕事もあります。

昼ご飯の準備、片付け、トイレ掃除や買い物の回数だって増えます。



ただ、すべてを完璧にやろうとしたら私が潰れてしまう。

そう考え、自分の時間の確保をし、ゲームへの怒りを手放すことにしました。


恐怖や葛藤はもちろんあります。

でも、私と息子のいい着地点として、ゲームは自由にしていいことにしました。


頑張れない時は、頑張らない。

長い長い春休み。

ルールも、緊張も、少し緩めてみようと思った出来事でした。



そして、後日談。

意外とゲーム以外のことも楽しいようで、息子は心配するほどゲームにのめり込むということもありませんでした。


最後までお読みいただきありがとうございました。



子どものこころのコーチング協会

インストラクター鈴木あき子