こんにちは。
子どものこころのコーチング協会・インストラクターの森山ふみ香です。
末っ子の娘は小学一年生。
先日から陸上教室に通い始めました。
その陸上教室は、毎週金曜日の放課後、通っている小学校の校庭でやっています。
陸上教室の初日、手をつないでいた隣の子とスピードが合わず派手に転んだのをきっかけに、
金曜日の朝は、
「陸上教室行きたくないんだけど。」
から始まります。
「そうなんだね。」
「転んで嫌になっちゃったんだね。」
「参加するか、見学するか、お休みして学童で過ごすか、今日はどうしたい?」
娘の話を聞きながら、どうするかを話し合います。
もちろん、いつもいつも話を聞けるわけではありません。
もやっとすることもあるし、
「こうしたらいいよ!」
と指示してしまうこともあります。
子どものこころのコーチングを学び始めたのが4年前。
ようやく自分のマイルールと折り合いをつけながら、子どもの気持ちも尊重することができるようになってきたなぁと感じます。
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怒りの感情に振り回されていた頃
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習い事のもめごとが起こるたびに思い出すのは、長男の小3の時のことです。
長男は、スイミング、空手、陸上教室など、たくさんの習い事にどれも楽しく通っていました。
1年生の頃から親の付き添いなしで習い事に通い、3年生になると1年生の弟を連れていってくれていました。
ところが、3年生の秋頃から、急に習い事を休むようになったのです。
「なんで行かなかったの!?」
「長男が行かないと次男も行けないじゃないの!」
「いいかげんにしなさい!」
そのたびに、行かなかった長男を責め、火山が噴火したかの如く怒りました。
しかし、どんなに怒っても長男には全く響きません。
結局、全ての習い事を辞めてしまったのでした。
当時の私は、
「習い事は長く続けるからこそ意味がある。」
という考えを持っていました。
今思えば、
「身につくまで続けるべきだ。」
「すぐに辞めてしまったら、これまでの努力が無駄になってしまうのではないか。」
「すぐに諦める子になってしまいそうで不安。」
というマイルールや不安な気持ちがあったようです。
このマイルールを破る長男が許せず、怒りの感情に振り回されていたのですね。
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守りたかったのは子どもの頃の私
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私も小学生の頃、書道、そろばん、ピアノ、バレーボールと、たくさんの習い事をしていました。
3、4年生頃になると一緒にやっていた子が次々と辞めていく中、ほとんどの習い事を長く続けました。
人より長く続けると時間をかけた分、辞めた子より上手になります。
そうなると、褒められたり、賞をもらったりする機会が増えます。
特段器用なわけでもなく、おとなしかった私にとって、
「長く続けること」
「努力すること」
は、存在に気づいてもらえること、承認されることの1つだったのです。
「長く続けなくてもいい。」
「努力しなくてもいい。」
これを認めてしまうと、これまでの自分を否定してしまうことになる。
だからこそ、我が子が習い事に行かないのは許せない出来事だったわけです。
本当に守りたかったのは、子どもの頃の私でした。
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マイルールは悪いものではない
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でも、習い事を長く続けられなくても、努力できなくても、我が子は大切な存在であることには変わりありません。
また、
「長く続けること」
「努力すること」
私は子どもの頃、承認される手段としてやっていたけれど、大人になった今では私の能力の1つなのかもしれない。
それに気づいたとき、心がスーッとラクになり、
「長く続けてもいいし、続けなくてもいい」
「努力してもいいし、できなくてもいい」
そう思えるようになりました。
マイルールは、強すぎると他人や我が子に強要してしまい、関係をこじらせてしまうものではあるけれど、
一方で、これまでの自分を育ててきた、かけがえのないものでもあるのですね。
最後までお読みくださりありがとうございました。
子どものこころのコーチング協会
インストラクター森山ふみ香