こんにちは。
子どものこころのコーチング協会 インストラクターの浜田悦子です。
【 蓋をして しまい込んだ感情たち 】
先日、母の命日でした。
亡くなって丸9年。
あっという間です。
当時は、わたしに 何かできることがあったんじゃないか?
たとえ 何もできなかったとしても、そう思わずにはいられませんでした。
ですが、ふとふり返ってみると、この9年で 母の死に対する想いが変わったなぁと感じました。
時間が解決したことも、あるのかもしれません。
だけど、9年前と明らかに変わったことがあります。
当時は、母が亡くなった時の 悲しみや絶望、罪悪感。
病院の処置に手違いがあったのではないか?
と、誰かを悪者にして怒りをぶつけたい気持ちでいっぱいでした。
また、母との楽しかった思い出や、消化しきれなかった思い出たち。
ごちゃごちゃの気持ちのまま蓋をして、自分の感情に向き合うことができませんでした。
その数か月後、わたしはむすこを出産します。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、生まれたむすこは3年後に自閉症スペクトラムと診断されました。
これは、今まで生きてきた中で、母の死の次にショックな出来事でした。
ですが、実は それはショックなことではなく、今までと違う 新しい自分に出会う きっかけになったのだと、今になって わかったのです。
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母の期待 わたしの葛藤
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わたしは むすこの子育てに悩み、迷い、絶望し、子どものこころのコーチング協会に出会います。
当時はまだ協会ではありませんでしたが、6人の同期とともに、インストラクター養成講座を受けることになりました。
インストラクター講座のほかにも、初級・中級・上級講座がありますが、
どの講座も 自分の怒りのクセや、考え方のクセに気付かせてくれました。
中でも、
・わたしの子育てにも、母の子育てにも期待があったこと
・母やわたしの怒りは、悲しみや苦しみだった(のかもしれない)
という気付きや、母の期待に応えられないという想いや、
母の期待に応えなきゃいけない想いを、我慢したり否定せず、そのまんま感じていいんだという、感情の扱い方を知ったことは、わたしを大きく変えてくれました。
わたしは、生きたいと願いながら亡くなった母を、どこかでかわいそうだと思っていました。
かわいそうな母に、わたしの怒りはぶつけてはいけない。
だから、行き場のない感情に ずっと蓋をしていたことに気付いたのです。
無理矢理 蓋をしていたので、時々 子どもの頃の癒されなかった想いがでてきて、急に悲しくなったり、怒りたくなったり、恋しくなったり。
だけど、その想いたちを感じるのが怖くて、またぎゅーっと上から無理やり押さえつけていたように思います。
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自分の感情を、自分で扱う
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だけど 最近は、自分で自分の中の感情を、出したり引っ込めたりしながら、一緒に生きているという感覚があります。
この、出したり引っ込めたり…というのが、わたしにとって とても重要です。
今までないがしろにしてきた、自分の感情にOKを出すこと。
わたしが向き合えない感情にも、【 今は向き合えない状態だよね 】とOKを出すこと。
それは 何より、わたし自身にOKを出すことにつながっています。
子育ては、自分をもう一度生きること。
この言葉を聞いた時、最初は意味が理解できませんでした。
子育てにイライラするのは仕方がないことで、それが自分の深いところに関わっているとは思えませんでした。
だけどわたしは、むすこの子育てを通して自分の感情に向き合い、
つながっていないと思っていた 母の死や 子どもの頃の自分の感情に気付き、
少しずつ、自分のペースで癒すことができるようになりました。
もちろん、まだまだ向き合えない感情もあります。
だけど、それもOKだよ、と思えるようになったことは、わたしの人生に広がりを持たせてくれたと感じています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
浜田悦子