こんにちは。
子どものこころのコーチング協会インストラクターの愛川よう子です。
先日、小5長男の担任の先生から、昼時に電話がかかってきました。
学校も終わっていない昼間に電話がかかってくるというのは、よほどのこと?
先生のお話をお聞ききすると、
・授業中に話をきかず、黙々と本を読んでる
・国語のノートをしばらく持ってこなくて困ってる
・ノートの使い方を注意したら、先生にウザいと言った
などなど・・・
「お母さん、最近の長男君、目にあまります><」
と散々言われてしまいました(^^;)
「長男くんが、お母さんに電話してもいいというので、しました」
「来週は学校公開もあるので、お母さん見に来てくださいね」
とまで言われたのです。
さて、こんなお話をされてしまったら、あなたはどんな気持ちになりますか?
我が子にどんなお話をされますか?
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困った態度は、子どもが悪いからだと思っていた
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数年前の私だったら・・・
カーッとなったかもしれません。
先生に言われたことを、ネチネチと長男に伝えていたでしょう。
「どうしてそんなことをするの?」
「何を考えているの?」
「先生を、学校を、なんだと思っているの!?」
ってね。
「困った問題を起こすのは、この子に問題があるからだ」
「先生や友達を困らせるなんて、この子が悪い」
「その困った芽を積んで、この子を良くしなければ!」
という思いから、躍起になっていたのでしょう。
それは確かに、
学校で問題児扱いされないように、
我が子が困った大人にならないように、
といった、私なりに我が子を思う、一つの愛情の表し方だったのでしょう。
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受容するだけでなく、親としての枠を示す
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でもね、今回の私は、そうはなりませんでした。
じゃあ、どんな話を長男としたかというと・・・
先生から聞いたお話をそのまま伝え、実際はどうだったかを確認しました。
まずは、長男自身から話を聞くことにしています。
結果、本人から聞いても、事実は大筋先生のおっしゃる通り。
なので私も、先生から聞いた困ったポイントを、注意しました。
子育てには「枠」が必要です。
何でもかんでも「受容する」「受け入れる」だけでは、かえって子どもは迷ってしまいます。
家庭ごとに、「うちの考え方はこう」という方針があるからこそ、子どもの中に安心感が育つのです。
(方針は、何がよくて、何が悪いわけではなく、各家庭でちがっていてかまいません)
私としては、学校は様々なことを学ぶ場所なので、
・授業の選り好みはできないということ
・他の学びたい子の邪魔になったり、気をそぐような態度をとるならば、無理に学校に行かなくていい
ということを、以前から伝えています。
「好きなことだけ学びたい!他はいやだ!」
という気持ちで、授業をじゃまするような態度でいるならば、
学校に行かず、家で好きなことだけを自分で選び、学んでもいいんだよ、と。
先生を敬わない横柄な態度、言葉遣い、自分勝手な考えで過ごす授業時間・・・
よろしくないことは、よろしくないこととして、私は超真剣に、きっちり叱ります。
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本人に話を聞き、本人の選択を促す
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そして、長男に確認しました。
その態度を改める気持ちで、明日からまた学校生活を送るかどうかを。
何か困った問題や態度で、学校からお叱りを受けるたび、わたしは長男に意思確認をしています。
その都度、彼は考えて
「やっぱり学校に行きたい」
と選択をしています。
私はこのように、彼自身に考えてもらい、行動を決めてもらう関わりができたらいいなと思っています。
今回も彼は自分で考えて「学校に行く」ということを、選択しました。
なので、話し合いはそれで終わり。
私もそれ以上、心配をすることもありません。
たとえば
「本当にちゃんと改めるかな?」
とか
「また先生に怒られるようなことになったら嫌だな」
という感情は、わかないのです(^^)
ネチネチ言ったり、見張るようにチェックをすることもしません。
だから、先生に申し訳ないのですが、学校公開も行かずにスルーしてしまいました。
なぜ、そのようなスッキリした気持ちで過ごせるようになったかというと・・・
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子どもの本質・子どもの未来を信じる
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子どもの本質を、信じることができるようになったから、だと思います。
子育てをしていると、困った問題とか、困った行動とかは、多かれ少なかれいつの年代もありますよね?
そういった困ったことは、たしかに困るから、私も真剣に叱ります。
でも、その問題に対しての答えがひとまず出たら、それ以上引きずりません。
なぜなら、こういった子供が起こす小さな問題って、実はそこまで大変な問題じゃないと思うのです。
あくまでも私の考えではありますが、授業を聞かず本を読んでいるのも、先生にうざいとか言っちゃうのも・・・
表面的にはよくないことに映るけど、でもでも、そんなことでこの子の価値が決まるわけじゃないのです!
ただ現実的には
「そーゆう生活態度が、せっかくいい所がいっぱいあっても、そこで評価判断されちゃうのよ」
ということは、本人には伝えています。
けれども本質は、そこじゃない。
困った態度はとったけど、この子の価値はそこじゃないのです。
そんな些細な態度のことで、親まで本気で「この子は困った子だ!!」と思い、
親が我が子の評価判断をしてはダメだな、と思えるようになったから、
私は先生からの電話にも、焦らず、イライラせず、対応ができるようになりましたよ(^^)
我が家の長男は、学校ではしょっちゅうお叱りをうけるし、
家でも弟に横暴だし、なんど同じことを言ってもできないことばかりだけど・・・
とても素晴らしいものを持っていると、信じています。
今、学校生活が「いい子」に振る舞えなくても、先生に怒られても、3年間の受験勉強の結果、どこにも入れなかったとしても・・・
彼は、大丈夫だと思えます(^^)
彼は素敵な大人になるし、人生を幸せに生きていけると、そう信じています。
それは根拠なく、信じているのです。
根拠がないので、最初はちょっと勇気がいるかもしれませんが・・・
その信じる気持ちはきっとあなたに、穏やかな気持ちや、我が子へのさらなる愛情を運んできてくれると、私は思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
愛川よう子