【子どもの言葉が信じられないとき】 | 子育てコーチング協会(旧:子どものこころのコーチング協会)

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【子どもの言葉が信じられないとき】

こんにちは。

インストラクターの田中梓です。

 


長男は小学校6年生。

夏休み前に受験をしたいと言い出しました。


部活や習い事を続けながら週5日の塾通い。

学校や塾の宿題もこなさなくてはいけません。


ハードな日々。

私も今まで勉強は本人任せだったのに、

宿題を確認したり、やらせたりすようになりました。


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子どもの姿は子どものときの私のやりたかった姿

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そんな長男が先月は約1週間しか学校や塾へ行きませんでした。

熱が出たり、おたふくになったりしたのでずる休みではありません。

とはいえ、学校や塾の授業に遅れてしまう、塾の費用もと考えると心はざわつきます。

何度も学校や塾の先生に連絡を入れる日々が続くとため息が出てしまうのです。


体調が悪いとはいえ、ぐったりしているわけでもないので、ゴロゴロしていることも多い。

勉強はやれないと、ゲームしたり、好きなものだけ食べたり・・・


そんな長男を見ていると、私のマイルールが発動して、きーっ!となるのです。


熱が出るくらいで学校休みすぎじゃない?

受験生なのに、勉強しなくていいの?

せめて溜まっている宿題くらい片づけたら?

お菓子とか食べるならちゃんと食事を食べてよ!


そして、子どもの頃の私が出てきて、私なら学校へ行くのに!勉強もするのに!文句を言い始めるのでした。


さらに長男は一日ずる休みもしたのです。


その日持っていく塾の宿題が終わらないからと、長男が学校を休むことを選択したときは私は目がまん丸くなりました。


本末転倒じゃない?心のざわざわが津波のようにうねっていました。


そしてそこまで宿題にこだわったにもかかわらず、長男はうたた寝をして塾へ行っていなかったのです。


私は開いた口がふさがらず、おかげで怒る気力も失くしました。


もちろん、私の中の子どもの頃の私は、もう大騒ぎ。信じられないー!って。


「そうだよね~」

なんて自分の声を聴くことも、塾に欠席の連絡をすることも、出来ない私がいました。



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子どもの言葉を聞く前に自分の心の声を聴こう

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そんな日々でしたので、長男が発熱やおたふくを終えて、学校へ行った翌日の朝。

「お母さん、信じてもらえないかもしれないけれど、耳の下がまた痛いんだ。おたふくじゃないかな?」

そう言ってくる長男の顔を私はさっと見て、

「うん、信じないよ。だっておたふくは終わって腫れも引いたんだから行っておいで」

冷たく送り出したのでした。


腫れている気もしないわけではないけれど、それよりも、沢山休んで、さらにずる休みもしたから、もう休ませない!

そんな私の気持ちがムクムク湧いてきたのです。



でも、お昼ごろ、学校の保健室の先生から、長男の顔が腫れているのでお迎えに来てください、との連絡がきました。

長男の顔は見事にまたおたふくのように腫れ、調子も悪そうでした。

ほら、やはり腫れたでしょう?というように長男はやや嬉しそうでした。



私はここで初めて、長男に親に信じてもらえない、という悲しい思いをさせていたということに気が付かされたのです

自分の心の声を無視していたから、子どもの声にも耳を傾けることが出来なかったのですね。


学校や塾に何度も電話するの、嫌だったんだよね。

長男が勉強についていけなくなるんじゃないか?と心配なんだよね。


そうやってざわざわした自分を受け入れていったら、

長男の口から、塾へ行きたくても行かれない葛藤や、

自分はやる気があると信じてもらえないんじゃないかという不安な気持ちを聞くことが出来たのでした。



これからも特に受験が終わるまで、同じような体験を何度も繰り返すだろうと思います。

聞くことができない、また信じらないー!という場面もあるでしょう。


でも、昨日より進歩している自分はきっと途中で気が付くことができる、そして成長している長男の話を聞くこともできる、

そう信じて、残りわずかな小学校生活を送る長男を応援していきます。



最後まで読んでくださり、ありがとうございます。


子どものこころのコーチング協会 インストラクター
田中梓