私の長男は今小学6年生。思春期真っ只中。
私に対して、言葉もきつくなり、矛盾した行動への厳しい批判や、家族と出かける
ことを嫌がるなど、大人への階段を上り始めました。
毎朝早起きして宿題をきちんとやり、ブラスバンドの早朝練習に間に合うよう
家を出ていた長男に少しずつ変化が・・・
徐々に、朝起きられず、宿題が終わらないことが増えてきたのです。
そして月曜日のある朝、いつもよりゆっくりめに起きてきた長男は
「どうして起こしてくれなかったんだ!宿題が終わらない!」
と怒り始めました。
起こしてと頼まれていたから、何度も起こしたこと、
それでも起きなかったことを長男に伝えても、怒りは収まりません。
今からでも宿題に取かかれば間に合うのでは?と思うのですが、
「もう間に合わない!お母さんのせいだ!」などなど怒っているばかり。
とうとういつも家を出ていく時間になってしまいました。
徐々に怒りが収まってくると今度は「お腹が痛い」とベッドで布団にくるまり
「学校へ行きたくない!」と言い出したのです・・・
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本当は私が心配だった
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「あ~、またか・・・」私は思いました。
宿題が終わらず、学校へ行かないと言い出したのは初めてではありません。
出勤時間が迫ってきていることもあり、私の心はざわざわ、穏やかではいられません。
「前もそう言って休んだよね?宿題は週末にやっておくように言ったよね?」
責める言葉が口を出てきました。
無言の長男。
ここで、私はふと、これでは前のときと同じだと気が付いたのです。
一呼吸し、自分の心を見ていきました。
すると「宿題はやっておくもの」「学校へは行くべき」「ずる休みはいけない」
など私のルールが出てきました。
私のルール、マイルールに反することで不安になっていたのは私。
長男は、
「宿題はやっておくもの」「学校へは行くべき」「ずる休みはいけない」
とは 思っていないのです。
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子どもの思いを尊重する
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自分の中の不安な思いを受け止めていったら、気持ちが落ち着いてきた私。
「学校を休んでもいいよ」そう長男に言うと
「え?いいの?」と意外だというような声を出しました。
絶対ダメと言われるんだろうと思って反抗していたのでしょう。
そのあとはすんなり私の話を聞いてくれました。
気持ちを受け止めてもらえたと感じたから、耳が開いたのですね。
私が帰宅すると、「言われたことはちゃんとやったよ!」と
報告してくれた長男はいい表情をしていました。
翌日からはいつも通り、登校していきました。
後日、学校へ行くと、登下校時に横断歩道のところで見守ってくれている
地域の方が声をかけてくれました。
最近の長男の様子を見て気にかけてくれていた、とのこと。
「お兄ちゃん(長男のこと)、今まで真面目に朝早くに来て頑張ってきたんだもの。
たまには休んだっていいのよ」
その言葉に、子どもの出来ないことばかりに私が目を向けていたことに気づかされたのです。
大人だって休みたくなることがあるように、子どもだってあるんだよね。
「学校を休んでもいい」
素直にそう思うことができ、私の中の
「学校に行くべき」
というルールを緩められたのでした。
もし、子どものことで心がざわざわするときは、
あなたの心を強くしばっている「マイルール」が隠れているかもしれません。
心の中をのぞいてみて、自分の思いを感じてみてくださいね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
子どものこころのコーチング協会 インストラクター
田中梓
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