困っている子に寄り添おう | 子育てコーチング協会(旧:子どものこころのコーチング協会)

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子育てに役立つ情報をお届けしています。

私は協会のお仕事以外にも様々な活動をしています。

ペットと飼い主さんの仲をとりもつ、
というお仕事もその一つです。

動物の中には飼い主さんが適切にしつけをしていても
トイレ以外に粗相をしたり、人を早朝に起こすなどの
問題行動をしてしまう子もいます。

飼い主さんが叱って問題行動が収まればいいですが
なかなか改善されないようなとき、お手伝いをしています。

動物は素直なので、うまくこちらの気持ちが伝わると、
その日から問題行動をやめてくれます。

動物の問題行動を改善するコツは、
実は子どもにも応用できるのでご紹介しますね。


 
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一方的に禁止をしない
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ペットのことでご相談に来られる飼い主さんは
・朝ごはんの時間になると無駄鳴きをする
・トイレ以外の場所で粗相をする
・足をやたらとなめる(その足で歩くと床が汚れる)
といったペットの問題行動に困っています。
そして、「問題行動をやめてと伝えてほしい」と言います。


でも私は動物に一方的に禁止することをしません。
必ず、動物の問題行動の理由を探ります。


すると、その問題行動にも理由があることがわかります。
・飼い主さんが朝ごはんを与えるのを忘れてしまったことがあり
 忘れないようにと鳴いていた
・飼い主さんが留守がちなので自分のにおいを部屋につけて
 不安を解消しようとしていた
・床が冷えていたので、足をなめることで温めていた
といったことです。


ですから「やめて」というのではなく
・朝、真っ先にペットのエサをセットする
・帰宅時間を伝えてでかける(意外と伝わります(笑)
・床にマットを敷く
などの対策を飼い主さんに講じて頂きます。


すると、あっという間に問題行動がなくなります。



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「困った子」は「困っている子」
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「困った子は困っている子」という言葉があります。


飼い主さんが動物を「困った子だ」と思うとき
実は動物自身が、「困っている」のです。
その「困っている」を動物なりになんとかしようとして
行動しているだけなんです。

 
動物に「相手を困らせてやろう」という気持ちのある子はいません。
相手の悲しみや苦しみを喜ぶ気持ちなど彼らにはありません。


それは子どもも同じです。


「2人姉妹の姉が妹をいじめて困る」というママが
ご相談に来られたことがありました。
話を聞くと、お姉ちゃんは妹にママを取られたように感じて
心の中がさみしさと悲しさでいっぱいになっていました。
私はママに、動物に使う手法を教えて
「ママはあなたが大好きだからね」と
この「困っている」お姉ちゃんに伝えてもらいました。


その日からお姉ちゃんは妹を可愛がるようになったそうです。


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「困っている子」に寄り添うために
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私は親御さんが困っている子に寄り添うために
忘れてはいけないことがあると思います。


それは、ママ自身の「困っている」に寄り添うこと。


子どもさんが問題行動を起こしているとき
ママ自身がその姿を見て「私がいけないのかな」と
心を痛めていることが多いからです。


子どもをわかってあげたい、
社会でうまく生きていけるように導いてあげたい、
そんな親としての愛情が伝わらないのは悲しいことです。
どうしていいのか途方に暮れる気持ちもあるでしょう。
それが、ママの「困っている」だと思います。


その「困っている」ママにママ自身が
ねぎらいやなぐさめの言葉をかけることが
子どもの「困っている」に寄り添う余裕や勇気を
与えてくれる原動力になります。


「がんばってるね」
「大丈夫、ちゃんと愛せているよ」
「あなたは悪くないよ」


どんな言葉をあなたにかけてあげたいですか?


ママと子どもの「困っている」が
優しい気持ちで溶けていくといいなと思います。
 

今回お伝えしたことが、少しでも参考になれば幸いです。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。


  
子どものこころのコーチング協会 理事 森岡亜由美
http://ameblo.jp/loveandbelieve/

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