【甥っ子に自らお手伝いをさせた魔法のひとこと】 | 子育てコーチング協会(旧:子どものこころのコーチング協会)

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こんにちは。
子どものこころのコーチング協会理事の森岡亜由美です。


あれは3年ほど前の夏。
祖父母の精霊流しの準備のため、実家の長崎に帰ったときのことです。


長崎では初盆の際に、様々な飾りを付けた木製の船(精霊船)を海に流す習慣があります。
その年は祖父母が立て続けに亡くなったわが家でも、精霊流しを行うことになっていました。
船の飾りつけには、人でも時間もかかるので、家族総出で準備をしていました。
当然、猫の手も借りたいところです。
そこで、姉に連れられて実家に来ていた甥っ子たちにも手伝うよう声をかけました。
ところが。
 

「いやだ」


と、なんとなく拗ねた様子で、頑なに手伝おうとしないのです。
「これはみんなの仕事なんだから手伝いなさい」とか
「手伝ったらジュースあげるから、やってよ」とか
周りの大人たちは脅したり、モノで釣ろうとしたり、いろいろと試みますが
一向にいうことを聞こうとしません。


その様子を見ていた私は、甥っ子の気持ちを、昔の自分に重ね合わせました。
小さい頃、親戚づきあいや地域の年中行事のときには
事前に何の説明もなくいきなりその場に連れていかれて参加させられていました。
それがすごく不快だったことを思い出したのです。
当時はなんだか自分がロボットとか人形のように扱われている気がしていました。
もしかしたら、彼らもそんな気持ちなんじゃないだろうか、と思ったのです。
それで、私の正直な気持ちを伝えようと思い、こんな風に言いました。


 
 君たち大人が遊んでくれなくて暇だよね。相手できなくてごめんね。
 でもこれはね、ひいばあちゃん(私の祖母)のための大切な行事だから
 あゆみはこれを手伝いたい。
 だから、ごめんね、今日は大人は遊んであげられない。



すると、甥っ子たちは驚くほどすんなりと手伝ってくれるようになったのです。
小学生だったけど、彼らはしっかりと戦力になってくれました。
私はその様子をみながら、ちゃんと納得すれば彼らはやってくれるんだと思いました。


子どもは、大人の事情はわからないものです。当然ですよね。経験がないのだもの。
でも、大人は「わかってるだろう」と思って悪気なく説明を端折ってしまうところがあります。
「なぜ、これが必要か」とか「どういう気持ちを子どもにそれをさせるのか」
といったことを伝えるか伝えないかで、子どもの行動は変わってくるのだと思いました。
そして、大人に対する信頼感も。


手間ではあるのですが「説明する」「伝える」ことはとても大切なことのようです。
それから甥っ子と接するときは、本音を伝えたり、事情を説明したりすることを心がけています。


でもこれってどんな人間関係でも必要なことなんですよね、本当は。
子どもって、いつも大切なことを教えてくれるなあと思います。



今回お伝えしたことが、少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。


  
子どものこころのコーチング協会 理事 森岡亜由美
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