こんにちは。
子どものこころのコーチング協会インストラクターの小松田百余です。
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ママは、ぼくの話をきいてくれない!
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ちょうど2年前のことです。
当時、小学3年生だった息子から「ママは、ぼくの話を聞いてくれない」と、言われたことがありました。
そのときは、「え???こんなに親身に話を聞いて、アドバイスもしてあげてるのに」
と、正直イラっとしてしまったんです。
息子いわく、「ママに話すと、ややこしくなる。」と。
彼は、ただ話を聞いて、受けとめてもらいたかったのだと思います。
今なら、息子よ!よくぞ言ってくれたと思うのですが・・・
当時をふり返ると、わたしは息子に責められた!と感じたのですね。
そして、話を聞くことが〇で話を聞かないのは×だから、むすこにこんな風に言わせてしまう自分は×××って。
自分に対してもたくさんの×をつけていたように思います。
では、子どもにとって、聞いてもらえたと満足感や安心感に満たされる「きき方」とは、どのようなものなのでしょう?
今日のお便りでは、その「きき方」を5つのステップとしてお伝えしたいと思います。
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ステップ1:受けとめる
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「会話はことばのキャッチボール」とよく言われますね。
相手が投げたボールを、そのまま受けとること。そうすることで、相手は自分のことを分かってくれた、受けとめてくれたと感じるのですね。
まずは、言葉をキャッチする、つまり受けとることが「きくのステップ1」です。
それは、ボールをキャッチすることができなければ、投げることもできないからなのですね。
息子の少年野球の守備でも、よくコーチが言う言葉なのですが
「まずは、取ることに集中しよう。取ってから、つぎの行動だぞ。」と。
ついつい、アウトにすることに気持ちが焦ると、手元がおろそかになって、エラーにつながるからなんですね。
でも、わたしたちは時として、受けとる前に、ちがうボールを投げてしまうことがあります。
たとえば・・・
会話を途中でさえぎって、「だからさぁ、前からムリって言ってるよね?」とか、
「ちょっとまって、それって〇〇なんじゃない?」など。
最後まで話を聞かずに、会話を先読みして意見を言ってしまう。
言葉やその奥にある想いを受けとめることよりも、アドバイスを伝える方に意識がいってしまう。
ついつい、やってしまいがち。
でも、せっかく話しているのに、 受けとめてもらえなかったボールは、モヤモヤしたままこころに残ってしまいますね。
エラーしたかな?と思ったら、もう一度受けとることから。
それを、意識していきたいですね。
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ステップ2:くり返す
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言葉を受けとったあと、同じ言葉をくり返すこと。おうむ返しですね。
これが、子どもの話をきく「ステップ2」です。
野球のボールを投げたのに、バスケットボールがかえってきたら、びっくりしてしまいますよね。
同じボールが返ってくるからこそ、分かってもらえたと安心できますし、自分が考えていることや思っていることが、再確認できるんですね。
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ステップ3:話を訊く
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「どうしてそう思ったの?」「なにがあったの?」など
子どもに質問をして、話をくわしく訊くことがステップ3です。
事件は現場で起きています!
その現場に、もう一度立ち戻って、そのときの状況を詳しく訊くこと。
それは、子どもにとっても、たいせつな整理の時間なのですね。
子どもの説明は、長くてまどろっこしいこともあるかもしれません。
でもそれをじっくり訊くことで、言葉の奥にある想いにも気づくきっかけになるのです。
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ステップ4:子どものこころの声を聴く
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「〇〇ちゃん、大嫌い」 「すっげームカつく!」 「最低!最悪!」
こんなネガティブに思えることばを聞くと、嫌な気持ちになるかもしれません。
でも、こうした言葉の奥には、かならず何か想いや感情があるんですね。
悲しい、がっかり、さみしい、不安、などなど。
その思いを汲んで、「悲しかったのね」「さみしい気持ちだったの?」と
思いを代弁したり、気持ちを聴くこと。
それが、ステップ4「こどものこころの声を聴く」になります。
言葉にならない思い、そのもどかしさを分かってもらえたとき、すごくホッとした経験が、あなたにもありませんか?
言葉の表面だけをすくって、解釈するのではなく
「その言葉の奥にどんな想いがあるのだろうか?」
「こどもは何を訴え、何を伝えようとしているのか?」
そうした、子どものこころの声を聴いていきたいですね。
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ステップ5:ママのこころの声を聴く
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子どもの話を聴くことが大切!分かっているけれど、できない。
そういうときも、ありますよね。
そんなときは、ママのこころの声を聴いてあげてください。
「話をちゃんと聴いてあげなきゃだめじゃない」
「そうはいってもできないのよ」
「できないって、いつもそうやってすぐにあきらめるんだから。」
こんな風に、ママ自身がこころの中のいろんな自分の声とぶつかりあい、ドッチボールをしていませんか?
(わたしは、ときどきしています^^)
まずは、自分のこころの声とキャッチボールをする。
「そういう思いもあるんだね。」「こういう思いもあるんだね」と、受けとめる。
そこから、はじめてみませんか??
お子さんとママのこころに安心と笑顔が広がりますように。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
子どものこころのコーチング協会 インストラクター 小松田 百余
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