「みんなちがってみんないい。」
有名な金子みすゞさんの詩の一節です。
私が「私と鈴と小鳥と」を聞いたのは、十数年前のことでした。
カーラジオで聞いていた、ローカル番組の「お昼のエッセイ」というコーナーでの朗読だったと記憶しています。
当時、私は金子みすゞさんのことを知りませんでした。
大学生の時に「金子先輩」という男の先輩がいたので、
「カネコミスズ」と聞いてなぜか男性が書いたのだと勘違いしたくらいです。
詩の朗読は、ベテランの女性アナウンサーさんで、低くて落ち着いた声でゆっくりと読まれました。
その声のイメージも大きかったかもしれません。
その朗読を聞いた時、私には、「みんなちがってみんないい。」という言葉が、
「わたしは、わたしでいい。」
という意味に聞こえたのです。
なぜでしょうね。
何となくですが、詩に読まれている「私」が
「私、お空をちっとも飛べないなー。」
ってちょっとさみしく思ったんじゃないかなと思ったのです。
「体をゆすっても、きれいな音が出ないなー。かなしい。」
って思ったのかもなーと。
当時、うまくできないこと、うまくいかないことがたくさんあって、
そんな自分はダメだなーと思って悩んでいたので、そういう風に聞こえたのかもしれません。
そして、「私」がさみしいなー、かなしいなーを感じながらも、ふと、
「あぁ、でも飛べる小鳥だって、私のように地面を速くは走れないんだなー。」
「そうか、あの鈴だって、私のように、たくさんの唄は知らないんだなー。」
だったら、私も飛べないままで、きれいな音が出ないままで生きていこう。
私、地面を速く走れるし、たくさんの唄も知ってるしね♪
そういっているように聞こえました。あくまでも私の解釈です。
(念押ししなくても大丈夫ですね・笑)
もし、みすゞさんが生きていらして、この解釈を聞かれたら、
「えー?どうしてそういうことになるかしら?」
とおっしゃるかもしれないけど、たぶん、みんなちがっていいはず。
そういう見方をしたことで、私はとても楽になったのです。
うまくできないこと、うまくいかないことがたくさんあるけど、
きっと、私にもできること、あるだろうなって。
(たとえ、今、見えていなくても。)
あれから、十数年。いまだにできないことはたくさんあるけれど、こうしてすごしています。
そして、「子どものこころのコーチング協会」のインストラクターになりました。
あの時感じた、
「わたしはわたしでいい(自己受容)」
をお伝えしています。
そして
「あなたはあなたでいい(他者受容)」
も。
秋から、各地で講座が開催されます。
もしよろしかったらいらしてくださいね。
「自分となかよく まわりの人ともなかよく」が講座のテーマです。
最後までご覧くださりありがとうございました。
子どものこころのコーチング協会 インストラクター 乙田いづみ
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