おととしの「新聞広告クリエーティブコンテスト最優秀賞」のコピー。
とても印象的だったので、ご覧になった方も多いと思います。
「めでたし めでたし?
~ボクのおとうさんは、桃太郎というやつに殺されました。」

鬼というのは、「悪いやつ」
桃太郎の存在は「正義の味方」
の象徴です。
でも、見方を変えると、桃太郎の「正義」が 「みんなの正義」ではないことがわかります。
きらいな悪いやつも、ちがった角度から見ると 感情が変わってくるのですね。
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きらいな人の「イヤなところ」
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あなたは今、苦手な人はいますか?私は、少ないですがいます。
私が苦手なのは、上から目線だと感じる人です。
命令口調であったり、まるで自分だけが正しいかのように話す人、すぐに張り合ってくる人に、もや~っとします。
「なんで、そういう言い方をするんだろう」
「どうして、そういう行動をとるんだろう」
心の中で、非難してしまうときもあります。
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世界中の人から嫌われているわけではない
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私は、Aさんの話し方が苦手だったので、Bさんにグチったことがあります。
「Aさんと話していると、『あなたに負けないわよ!』って言われてる気がして、圧力を感じるの。苦手で、苦手で…」
すると、Bさんは驚いた顔をしました。
「え?そう?
私は、Aさんのそういうところを、『頼りがいがあるなあ』って思う」
今度は、私がびっくり。
どこかで 同意してもらえるように感じていたのだと思います。
同じ人を見ていても、ずいぶん受け取り方がちがうのだなあ、と 反省しました。
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きらいな人を分解してみる
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「私」が苦手な人って、「みんな」が きらいなわけではないのですよね。
そんなときは、きらいな人を因数分解して考えてみるといいかもしれません。
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Aさんはなぜ、あのような言動をとるのだろう?
その裏側には、どんな心の動きがあるのだろう?
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Aさんを思い浮かべて、考えてみました。
たぶん、Aさんは 私に 負けたくないのだなあ…
自分の方が、上の立場でいたいのだろうなあ…
そうやって「私の方が上よ!」と誇示しないと、自分の価値が低くなってしまうように感じるのかも
(↑見下すのではなく、理解しようという気持ちで見ていってくださいね(*^_^*))
書いてみて分かったのは、私自身の中に 反応する要素がある、ということです。
私は、無意識に
「えらそうにしてはいけない」
と思いながら 行動する癖があります。
「いえいえ、私なんか たいしたことありません…」
そうやって、小さくなって卑下している方が楽なのです。
知らず知らずのうちに
「人に勝とうとすることは、悪いことだ。」
「闘争心をむき出しにするのは、みっともない」
というマイルールができていたようです。
つまり、Aさんに対して私は、
「そんなエラソーにしてはダメ!ルール違反です!ピー!」
と心の中で 勝手に 違反切符を切っていたのですね。
だから、心がザワザワしたのです。
Aさんは、私の中にある「抑圧された感情」を教えてくれる人なのだとわかりました。
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子どもはルール違反の名人
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子育ても同じですね。
子どもに対して、ムカムカするときは たいてい、
「お母さんのルールを守りなさい!」
と思っているときです。
親の言うことを聞くべきでしょ!
迷惑をかけるべきじゃないでしょ!!
言いたいことを 言ったら、嫌われるのよ!
早く!早く!時間がムダになるでしょう!?
大人と子どものルールはちがうので、子どもがルールを守ってくれないと、不安になります。
思い通りに動いてくれないと、ムカムカしてきます。
だから、言うことをきかせたいんですよね。
同時に、子どもがルールを守らないと感じると「インナーチャイルド」が出てくるときがあります。
インナーチャイルドというのは、子どもの頃の体験や思い、傷ついた感情です。
「私は、我慢して お母さんの言うことを聞いていたのに!」
「わがままを聞いてもらえるなんて、ずるい!」
そんなふうに、インナーチャイルドが 文句を言いだします。
小さいときに抑圧していた感情が 噴き出すのですね。
だから、子育ては 自分と向き合う時期なのですよね。
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きらいな人の存在を小さくする
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さて、話をAさんに戻して…
いろんな視点で考えていっても、「苦手だな~」という思いが残ったときは、ワークをしてみます。
友人に教えてもらったものです。
(たぶんNLPの手法を応用したものだと思います)
ご紹介しますね。
1 苦手な人を目の前に、ありありと思い浮かべます
(どんな服を着て、どんな表情をして、どんな様子でいるでしょう?)
2 思い浮かべると、体のどの辺がもやもやしますか?
(体の感覚を感じてみましょう)
3 苦手な人に、志村けんのバカ殿の格好をさせましょう
(白塗りにして、ちょんまげをつけて キンキラキンの着物を着させましょう)
4 苦手な人の頭の上に、おもちゃのハンマーが出てきました。
(叩くと「ピコっ」と鳴る、やわらかいハンマーです)
5 苦手な人を、ハンマーでピコピコ叩くと、どんどん小さくなっていきます
(苦手な人は、だんだんと小さくなり 2頭身になってしまいました)
6 もう一度、体の感覚を感じてみてください
(さっきより、軽くなっていませんか?)
7 苦手な人に会う前に、ピコピコハンマーのワークをやってみてね
イメージの力は 実際の生活に 大きな影響を与える、と言われています。
やってみて何を感じるでしょうか?
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きらいな人を大きらいにならないために
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「きらいな人」であっても、
・理解しようとしてみる
・何を学ばせてくれる人なんだろう?と考えてみる
・イメージの中で小さくしてみる
といったことを通して、少しでも ちがった見方ができると、前とはちがった関係を築くことができるかもしれません。
「苦手な人」は「ちがう星に住んでいる人」だと思うくらいがちょうどいいのです。
価値観もルールもちがうので、どうしても 相容れません。
「あの人の星では、そういうルールなんだなあ」
と思ってみるのもいいでしょう。
こちらの記事も参考にしていただけると、より深まるかもしれません。
○ 苦手な人はわたし。「隠しておきたい」わたし。
○ きらいな人を好きになれない私は、ダメ人間でしょうか
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
子どものこころのコーチング協会 代表理事 和久田ミカ
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