前回の続きからで、今回は屋外展示室のお話をさせていただきたいと思います。
屋外展示室は疏水の旧南禅寺舟溜まりにある噴水を臨む疏水記念館地下一階と入口広場に分かれています。
地下の展示室には蹴上発電所で実際に使われていた発電機や発電機を回すための水車が展示されています。
発電機と水車は下の画像のように発電所内に設置されて発電を行っていました。
この水車と同じ形式であるベルトン式水車が関西電力の黒部第4発電所でも使用されています。
形式は同じですが、黒部第四ダムの水車はかなり大きいですね。
次は記念館入口の屋外展示についてご紹介したいと思います。
現代の我々が見るとどうと言うこともない鉄管ですが、疏水建設当時の明治初期にはこのような鉄管をつくる技術がなく、さらにこれだけ大量に鉄を作り出す製鉄所も無かったため全て海外からの輸入品で、当時はとても貴重な品であったことを考えてみるとまた違った感慨が湧いてきます。
疏水に関わる配管や水力発電所に使われていた鉄管は疏水記念館以外にも近くの公園などに展示されています。
これで屋外展示についてのお話を終わらせていただきます。
次回は琵琶湖疏水と京都についての私の感想を述べさせていただきたいと思います。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。